どうも、ひげづら(@higedura24)です。
保有銘柄やリストを監視していて「お!?」となるローソク足、それが大陽線ですよね。
大きなローソク足が出るとそれだけでその後の展開にわくわくしてしまいます。
今回はそんな「大陽線」についてお話します。初心者さんが気になるであろう
- 大陽線の定義
- 大陽線の種類
- 考え方やシグナルとしての活用
- 大陽線がダマシとなるケース
について書きましたのでご参考下さい。
大陽線の定義とは
実は大陽線にこれといった定義などはありません。
一般的にローソク足の定義を考える際には
- ローソク足における実体部分の値幅
- 高値から安値(上髭から下髭)まで全体の値幅
が大きさの目安として活用されます。
個人的な大陽線の定義は
- 高値から安値の値幅が7%以上
- 実体部分がローソク足の大半を占める
としていますが、直近の値動きやローソク足の見た目からどんな印象を受けるのかも重視するべきでしょう。
例えば、あるローソク足が大陽線でも直近値動きに大陰線が多くあれば影響は小さいかもしれませんよね。
その大陽線を重視するというよりは「その後の値動きに変化が見られるか」を意識します。
大陽線の翌日以降の値動き
では大陽線が出たチャートを例に、その翌日以降の値動きを見てみましょう。
大陽線が需給変化を起こした例
こちらをご覧下さい。
このチャートの特徴は
- 大陽線前は値動きが活発ではなく、スカスカな印象
- 青枠部分で大陽線が爆発的な出来高で発生
というものですね。
つまり「大した注目を浴びておらず、飛び飛びにローソク足が置いてある低需給のチャート」というわけ。
しかし、この大陽線翌日以降の値動きと出来高は・・・
このように大きく印象が変わって、連続した大きな出来高とともに上昇が続きました。
注目を浴びていなかったチャートに大陽線が発生すると
- 市場の注目が一気に集まり出来高が膨らむ
- ポジティブな注目であれば上昇方向に進む
といった効果があります。
これは必ずそうなるわけではないですし、十分な需給を伴った銘柄でもあり得ることです。
大陽線がトレンド転換を起こした例
次にこちらをご覧下さい。
これは軟調だった値動きに青枠部分で大陽線が発生したチャートです。しかし、大陽線のあと株価は全戻ししていますね。
「なんだ・・・この大陽線はダマシだったのかな・・・」
と感じてしまいそうです。しかし、この大陽線後の値動きは・・・
このようにしっかりと株価が持ち上がる値動きに転換しました。
このように大陽線には
- 市場の注目を集める効果
- それにより内部的にトレンド転換を起こしている可能性
がありますので、大陽線から戻したとしても値動きの監視は続けた方が良いでしょう。
大陽線の種類とは
大陽線には前述のような効果がありますが、実は「大陽線の種類」によって感じ方が変わってきます。
大陽線には・・・
上記の3種類があります。左から
- 陽の丸坊主
- 陽の大引け坊主
- 陽の寄り付き坊主
と呼ばれ、左に行くほど強いローソク足です。
これらの名称は一般に大陽線の種類ですが、通常の陽線の区別のために使われることもあります。
大陽線の種類によって強弱感が変わり、トレンド転換の考察などにも影響するため重要な要素です。
また、例えば同じ寄り付き坊主でも・・・
上髭の長さによって印象が変わります。
上髭が長いほどトンカチという弱めなローソク足に近づくので大陽線かも曖昧になりますね。
実体の大きさや、終値が半分より上にきているかなど全体の印象で判断してください。
大陽線がダマシになるケース
大陽線は基本的に買いシグナルとして機能するものですが、もちろんダマシもあり得ます。
その中で有名なチャートパターンに
- 最後の抱き線
- 化け線
というものがあります。
最後の抱き線
通常であれば陽線で包み線を形成する状況は買いが強いと考えます。
しかし、ある程度長い間続いた上昇トレンドの高値圏で出る大陽線の包み線は「最後の抱き線」と呼ばれるトレンド転換のシグナルとなります。
これは最後の力を振り絞って買われた状況とも考えられ、買いの打ち止めという意味合いがあるのでしょう。
上記のような状況が最後の抱き線かどうかは翌営業日のローソク足によります。
最後の抱き線ではこの大陽線の値幅をひとつのレンジと考え、大陽線の安値を割り込む値動きになるかを見るからです。
もし翌営業日に限らず、大陽線のレンジを割り込んでいくようなら最後の抱き線として警戒する必要があります。
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化け線
化け線とは強い下降トレンドの途中に出る大陽線のことです。
大陽線にはトレンド転換を起こす作用がありますが、その大陽線に根拠があるかどうかも重要とされています。
一般的な根拠には
- 新規材料
- テーマ性
- 業績
などが挙げられ、こういったものが注目されると同時に大陽線が出ればトレンドへの影響も大きいというわけですね。
しかし、こういった銘柄背景がなく大陽線が発生した場合には「単なる割安感からたまたま発生した可能性」があります。
そのような大陽線はトレンドを変えるだけの買い意欲が含まれていないため、結果的にダマシの大陽線となることが多いです。
したがって、化け線の判断ポイントとしては
- 大陽線の根拠があるかどうか
- 出来高をしっかり伴っているかどうか
- 大陽線の安値を抜けていかないか
といったことが挙げられます。
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まとめ
いかがでしたか?今回は大陽線についてお話しました。
大陽線の効果や種類などを意識しながら日々の売買に役立てて頂ければと思います。
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