どうも、ひげづら(@higedura24)です。
今回はひよんなことから書いてみようと思った記事ネタです。
テーマは
石油関連企業は原油価格と相関した値動きをするのか
ということ。
結論から言うとそんなわけでもなく、むしろ原油高がマイナスに働くこともあります。
今回はよくまとめていただいているレポートの内容を要約して皆さんにお届けしますね。
ぜひ今後の参考にしてください。
石油関連企業と原油価格の関係
一般的に石油関連企業と原油価格は
- 原油高になるほど石油関連企業の利益は上がる
- 原油高になると石油関連企業の株価も上がる
と言われています。
では、実際に現状の代表的な石油関連企業の株価と原油価格を比較してみましょう。
おやおや?なんだか原油価格のほうが先に上昇しているようです。
原油が先行するのはわかりますが、それにしても先行しすぎのような・・・本当に相関していると考えて良いのでしょうか?
石油関連企業と原油価格のレポート
気になって調べてみたところ、こんなレポートが日産証券から出ていました。
※現在は記事が削除されているようです。
このレポートによると、
- 株価が原油の影響を受けている企業もあるが、全てではない
- 相関度合いは時期により変化する
- 原油価格に連動するものと市場指数に連動するものがある
- 企業収益構造の違いから相関度合いは異なる
- 開発事業の構成比、取引先との契約内容の影響大
- 契約内容によっては原油高により経常利益のみ拡大して、純利益に影響しない
- 原油高のコストアップ分を転嫁できなければ、在庫評価を除いた実質損益にはマイナスに働くこともある
- ドル円レートと原油高が相殺されることもある
- 原油高のメリットが株主に全て還元されるとは限らない
- 株価の押上は投資家マインドによるところが大きい
ということが言えるそうです。
石油関連企業の株価が完全に相関しているわけではないと考えてはいましたが、まさかこんな背景があったとは知りませんでした。
石油関連企業の株価はなぜ上がるのか
とはいえなぜ株式市場には
石油関連企業の株価は原油高に連動する!
なんて考え方が根付いているのでしょうか?
それはレポートにも書いてあったように
投資家の思惑が大きく関係している
という背景があるからです。
結局、株を買うのは人間なわけですし、原油動向はさておきたくさん買われればそれだけ株価は上がるということですね。
よく「思惑」という言葉が横行しますがまさに過去の経験から今回もそうなるだろうという「思惑」から株価が動いているというわけ。
こういった市場ロジックを知ることは大変良い勉強になります。
原油高に対する向き合い方
では投資家は原油高になっているときに、どういった向き合い方をすれば良いのでしょうか?
私の考え方としては
- 原油の上昇に気づいたら先回りを考え出す
- 企業の収益構造を理解して売買選択をする
- 売買理由には企業の業績を優先する
- 最終的な売買判断はチャートから
ということが好ましいかなと感じます。
なんだか最近、原油高になりつつあるなーと考えたらとりあえず石油関連企業をリサーチ。
収益構造はそうそう変わるものではないのであらかじめ調べておいても良いでしょう。
もしくは過去の原油高期間ともっとも良い関係性にありそうなものをピックアップしておく。
そのうえで業績に目を通して、売買タイミングはチャートで判断する。
こんな考え方で良いのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたか?今回は石油関連企業の株価と原油価格について書いてみました。
原油高ならどれでも上がると考えていると判断を誤ってしまうかもしれませんね。
関連記事には株の業種(セクター)の特徴と超絶実用的な活用方法を解説!がありますので、こちらもご参考ください。
それではまた!