どうも、ひげづらです。
今回は投資初心者が資産運用を始める際のおすすめアセットアロケーション例を作成しました。
自分じゃ何をどう買ったらいいかわからない!という人はこの記事を真似して頂ければ解決ですね。
リスク許容度別のおすすめアセットアロケーションを具体的に書いたので、ご自分の考え方に合ったものをご参考下さい。
アセットアロケーションのセオリーとは
おすすめアセットアロケーションを紹介する前に長期投資における根本の考えを伝授します。
それはあらゆる分散効果を活用することです。
アセットアロケーションの銘柄分散
例えばインデックス型投資信託(世界の経済指標に連動した値動きをする投資信託)を買ったとしましょう。
世界の経済指標にはどんなものがあるでしょうか?
例えば、日本の日経平均株価なんかがそうですね。
日経平均株価はどのように算出されているか知ってますか?
個別銘柄ごとの構成比率インパクトにもよりますが、実は225銘柄ものみなし株価を平均して指標となる株価を算出しているんですよ。
ある一定の期間を観察したときに、構成銘柄の中には下がる銘柄もあれば上がる銘柄もあります。
個別銘柄の動きをそれぞれ当てながら売買を繰り返していくことは難しいですよね。
しかし、指数に連動したいわゆる「インデックス型投資信託」を買うだけで株価の値動きリスクは銘柄によって分散されるわけです。
投資信託はインデックス型を購入して銘柄を分散しましょう。
アセットアロケーションの地域分散
分散の違う例を考えてみます。世界地図を頭の中でイメージしてみて下さい。
日本はどこですか?アメリカは?ヨーロッパは?中国は?
世界には色々な地域があって、それぞれの国や地域に特有の経済指標がありますよね?
もしも日本だけに隕石が降ってきて日本の経済が悪化したら?
その時期にアメリカや中国の経済が潤っていたら?
そう考えると日本の中だけで銘柄を分散しても心配ですよね。
・・・どーしたら良いでしょうか?
投資する地域を分散しとけば良いですよね。
アロケーションの資産クラス分散
また、違う例を考えてみます。
ある年に「株式を売って債権買うともれなく願い事が叶うらしいぜ!?」という根も葉もない噂が流れたとしましょう。
その影響で世界中の株価が下がった反面、債権の価値があがったとしたとします。
株式だけに投資していた人達は債権上昇の恩恵を受けられないどころか資産は大打撃、投資信託を現金化する予定があっても債権ブームが去るまでは見送らなければなりません。
・・・どーしたら良かった?
資産クラスを分散しとけば良かったですよね!
アロケーションの時間分散
またまた、違う例を考えてみましょう。
あなたは100万円持っています。
その100万円で一気に投資信託を爆買いしたらどうなりますか?
買ったときの基準価額から上がったか下がったかのみが損益の基準ですね?
じゃぁ二回に分けて買ったら?
二回の平均値が基準となりますね?
じゃぁ3回なら?4回なら?どんどん基準価額がならされていきますね?
買い付け回数も分散しましょう!
これで、あなたは銘柄も地域も資産クラスも買い付け回数も分散しました。
もう分散しきって大満足ですか?
これだけ分散したから短期間の積み立てでも、いつどんな時解約しても利益が出る可能性が高いと言えますか?
もーっともーーーーーーっと長い期間かけて投資する方がリスク低減になると思いませんか?
投資期間をできるだけ長く設定して時間も分散しましょう!
分散投資の重要性
まとめると、長期投資におけるアセットアロケーションではあらゆる分散を活用する必要があり、
- 銘柄の分散
- 地域の分散
- 資産クラスの分散
- 買い付け回数の分散(分割購入)
- 時間の分散
これら全てが揃っていることが理想です。
あらゆるものを分散してできるだけリスクを減らしてあげると、着実に資産が成長しやすいですから必ず実践するようにしてください。
ただし、リスクとリターンは相関しますので、高いリターンを得るためには株などリスクの高い資産クラスの割合を増やすなど工夫が必要です。
慣れてきたら分散しつつリスクとのバランスを調整していきたいですね。
アセットアロケーションのおすすめ例
アセットアロケーションの根本が理解頂けたと思うので、ここからは私が考えたリスク許容度別おすすめテンプレートを紹介します。
ご自身の考えるリスク許容度に合わせて、お好きなテンプレを参考にしてみて下さい。
1)低リスク許容度のおすすめアセットアロケーション
リスク許容度が低めのおすすめアセットアロケーションです。
例えば資産全体を考えたときに無リスク資産の比率が少ないケースの場合、積み立てているリスク資産もあまり減らしたくないんでリスク許容度が低くなります。
幅広いリスクに対応できるようにバランス重視の方針です。
このポートフォリオを実行するのは非常に簡単で、
積み立てNISAもしくはiDeCoで
- eMAXISslimバランス(8資産均等型)
- 大和ifree8資産バランス
という投資信託のどちらか1本を投資額が許す範囲で買うだけ。
メリットは
- 全て同じ比率で買っているのでどんな状況でもお互いにカバーし合える
- バランスファンドなのでリバランスなどのアクションを起こす必要がない
ということです。
ファンド内容は2つともほぼ同じですのでどっちでもいいですが、手数料は若干eMAXISslimの方が安いです。
また、eMAXISslimシリーズは積立NISAではどの証券会社もラインナップしていますが、iDeCoだと
- 松井証券
- マネックス証券
しかラインナップがありません。
外部機関から高い評価を受けていて、初心者でもメールや電話でしっかりとしたサポートが受けられますので非常に安心ですね。
2)中リスク許容度のおすすめアセットアロケーション
中等度のリスクを取る場合のおすすめアセットアロケーションです。
リスク許容度が中等度の場合は資産クラスを分散しつつリスクを少しだけ積極的に取りにいきたいので、先ほどの8資産バランス型の投資信託をベースに株式の割合を増やしたいと思います。
株式の資産クラスの中で最もリターンが高く、長期で運用した場合にメリットがあるのは先進国株式だと言われています。
このポートフォリオでも株式の割合を増やすために先進国株式の比率を上げていきます。
では、ベースのバランス型の投資信託に対してどれくらい先進国株式の投資信託を追加すればよいでしょうか?
リスク許容度中等度の場合は以下の銘柄を次の条件で購入して下さい。
積み立てNISAもしくはiDeCoで
- eMAXISslimeバランス(8資産均等型)(もしくは大和ifree8資産バランス)
- eMAXISslim先進国株式(もしくはニッセイ外国株式インデックス)
の割合が1:2になるように購入。
要するに8資産バランス型の投資信託を1万円買ったら、先進国株式型の投資信託を倍の2万円買って下さいねってことです。
そうすると以下のようなポートフォリオとなります。
はい、ポートフォリオの半分は株式で、残りを債権とREITで分け合う形になりましたね。
株式の比率を高めたのでより高いリターンを狙え、株式と債券は5:3の割合なのでバランスとれてるかなと思います。
先進国株についてですが、実は先進国株構成比率の大半は米国株が占めています。
そのためアメリカ経済の成長の恩恵を低リスク許容度のポートフォリオよりも如実に受けることができます。
トランプ大統領誕生後のようにNYダウの大躍進があればアメリカ国民と一緒にUSA!USA!と叫びましょう。
3)高リスク許容度のおすすめアセットアロケーション
最後にリスクをなるべく多めにとりたい方向けのおすすめアセットアロケーションです。
私の中でのリスクを大きくとっていいケースは
- 無リスク資産も含めたポートフォリオやアセットアロケーションで考えたときに無リスク資産が50%以上の場合
- 20~40代未満の年齢でまだまだ働き盛りかつ、生活防衛資金も十分に確保できている場合
の2つです。要するに高いリスクをとったとしても後ろ盾となるものがあるかということ。
高いリスクを取るのでさらに株式の割合は上がります。以下の条件で購入して下さい。
積み立てNISAもしくはiDeCoで
- eMAXISslimeバランス(8資産均等型)(もしくは大和ifree8資産バランス)
- eMAXISslim先進国株式(もしくはニッセイ外国株式インデックス)
の割合が1:8になるように購入。
バランス型を1000円買ったら先進国株式型は8000円買って下さい。
バランス型2000円なら先進国型は16000円です。そうすると以下のようなポートフォリオになります。
株式の比率は70%まで高め、残りをその他の資産クラスで分け合っています。株式と債券の割合はおよそ7:2となっているので値動きも激しそうです。
REITいらないからもう少し債券増やしたいな・・・って場合は以下のように購入して下さい。
積み立てNISAやiDeCoで
- eMAXISslim先進国株式(もしくはニッセイ外国株式インデックス)
- eMAXISslim先進国債券インデックス
を7:3の割合になるように購入。
先進国株式型を7000円買ったら先進国債券を3000円買って下さい。
先進国債券型はそれぞれの商品概要を見て、eMAXISslimと同じくらい信託報酬など手数料が安くて、FTSE世界国債インデックス(除く日本、円換算ベース)をベンチマークとしている商品であればなんでもいいです。
そうすると以下のようなポートフォリオとなります。
REITが無くなった分債権の比率が上がってます。
先進国債券だけじゃなく国内債券も入れたいって場合は
- eMAXISslim先進国株式
- eMAXISslim先進国債券インデックス
- eMAXISslim国内債券インデックス
を4:1:1の割合で購入するとこうなります。
株式と債券のみの構成にするのもいいですが、根本的な考え方に資産クラスの分散もあったことは忘れないで下さいね。
ひげづらのアセットアロケーション
最後に私のアセットアロケーションをご紹介します。まずはリスク資産のみのアセットアロケーションです。
私は結婚しているので自分と奥さん両方の積立NISAとiDeCoを使って、以下のポートフォリオで購入しています。
<ひげづら積立NISA>
eMAXISslim バランス8資産均等型:10500円
eMAXISslim 先進国株式 :15500円
ひふみプラス :7000 円
<ひげづら嫁の積み立てNISA>
eMAXISslim 先進国株式 :33000円
<ひげづらiDeCo>
大和 ifree8資産バランス :23000円
<ひげづら嫁のiDeCo>
大和 ifree8資産バランス :23000円
本来であればiDeCoもeMAXISSlimeを積み立てたいのですが、私がiDeCoを始めたタイミングと他社のラインナップに追加される時期が合わず残念。
今から始める方はちゃんとeMAXISSlimシリーズがある証券会社でiDeCoを積み立てましょう。
リスク資産だけを見ると株式70%でリスク許容度は高めですね。
では資産全体のアセットアロケーションを見てみましょう。
何が言いたいのかもうおわかりですね?
リスク資産だけを見るとリスク許容度が高めですが、全体で見ると無リスク資産である現金と保険(低解約返戻金型)の割合が60%以上あるのでここでバランスを取っているんです。
ちなみにここでいう現金は貯蓄額のみ。
生活防衛資金はないものとして他の口座に眠らせています。
現金貯蓄がこのまま進めば生活防衛資金がより増えるので、もう少し現金比率を下げたアセットアロケーションにしてもっとリスクをとれる可能性があります。
まとめ
いかがでしたか?今回はリスク許容度別にテンプレートをご紹介しました。
アセットアロケーションの根本の考え方を理解しつつ、ご自分がいいなと思うテンプレートをご参考ください。
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