利益確定目安!日足高値が影響した例から手仕舞いメリットを考察!

    

前回記事は「株の高値更新!新高値をつけるときの値動きについて解説!」でした。

どうも、ひげづら(@higedura24)です。

みなさんはデイトレやスイングをやる際に、上位時間足もしっかりと確認していますか?

以前にもお話したように上位時間足は下位時間足に影響します。

その中でも特にわかりやすいのが

日足高値が日中高値(利益確定)の目安になる

というケース。

今回はその具体例と基本的な考え方についてわかりやすく解説しました。ぜひ参考にしてみて下さいね。

    

利益確定目安と日足高値

さっそくですがこちらをご覧下さい。

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このチャートは底値から反発して、そのまま上昇が続いているチャートです。

このチャートに限らず、株価というものはある程度上昇するとどこかしらで上ひげをつけたり大陰線が発生したりします。

この場合は図の青丸部分に上ひげが発生してトンカチが確認できますね。この時の高値は1587円です、覚えておいてください。

私が以前にこの記事でお話しした「上位時間足が下位時間足に影響する」というのはこういった

出来高を明確に伴って形成した高値

が非常にわかりやすい例です。

すなわち、日足で出来高を伴って形成した高値にザラ場で差し掛かると転換点として作用しやすいということ。

もっと言えば日足高値はザラ場でも高値となる可能性があるわけですから、デイトレの利益確定目安として活用できるわけです。

ではこの2日後の日中値動きがどうなっているか見てみましょう。

利益確定目安として日足高値が作用した例

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これは日足で陽のトンカチを形成した2日後の5分足です。

チャートの流れは

  1. 寄りつきから押し目を形成しながら勢いよく上昇
  2. 10:45のローソク足で日中最大の出来高でトンカチを形成
  3. トンカチの高値は日足トンカチの高値とわずかな差
  4. その後、値動きの雰囲気が変わり上ひげ連発
  5. 後場の寄りつきでは大陰線に変化
  6. その後は中期線まで調整されてから反発

という感じですね。青枠部分は10:45~13:05までの値動きを囲っています。

このチャートのポイントは

  1. 10:45の高値(1594円)と日足トンカチの高値(1587円)がほぼ同じ価格帯
  2. 10:45の上ひげを見たデイトレーダーは高値からの下落で危険を感じたはず
  3. 10:55のローソク足が大陽線になったことで「ここで逃げておきたい!」と思うデイトレーダーも多いはず
  4. 11:00~11:05のローソク足は逃げている様子を反映している
  5. 11:15のローソク足も同様に高値で逃げている
  6. 時間帯的にも前場終わり間際なので利確組が殺到していると推測される

ということでしょう。

ポイントにも羅列したように、注目して頂きたいのは図の青枠部分の流れ。ここに日足高値をトリガーとしたザラ場心理が表われています。

青枠部分のような値動きはよくあり、一般的には「もみ合い」という一言で片付けられてしまいますよね。

しかし、そのもみ合いの中身は上記に挙げたような意味合いが込められていると私は考えます。

そのためザラ場中の考え方としては

  1. 日足高値をトリガーに値動きが転換する可能性があるな
  2. つまり押し目の可能性があるということだ
  3. ここは一旦の利確ポイントとして認識しよう
  4. 考察通り押し目がきたらローソク足、出来高、移動平均線などでエントリーできそうか判断しよう

という組み立て方になります。

ここで注目すべきは日足高値をヒントにザラ場の押し目タイミングを察知できたということですよね。

以前の記事でお話したように上位時間足の高値が下位時間足に影響を与えています。

また、日足高値と青枠内の安値の差は30円。

つまりこのチャートでは1000株保有したまま、日足高値で利確せずに中期線調整まで待った場合は3万円の損益差が生じていたということ。

2000株、3000株ならその2倍・3倍の額。決して小さい損益変化ではありません。

日足高値が日中足にも影響する、というお話を深掘りしていくと

 日足高値をヒントに一旦の利確ポイントをイメージでき、実際に押し目を形成している間のリスク回避およびその後の再エントリーができた

ということ。これは非常に重要な要素だと私は考えています。

日足高値で利益確定するメリット

日足高値を目安に利益確定ができる例を見てもらいましたが、今回の場合はずーっと持っていても良かったですよね。

だって5分足の全体像を見てもわかるように、結局は中期線で反発していますから。

でもこれは結果論だと思いませんか?

私は

  1. 日足高値を目安に一度手仕舞いしてノーポジに戻す
  2. 押し目が考察通りくるか監視
  3. 本当にきた場合のみエントリー

というイン・アウトができるトレーダーの方が強いと思います。なぜならばノーポジのときはノーリスクだから

トレードに正解はないので個人の考え方で良いかとは思いますが、自分で区切りをつけて自制していくと非常に落ち着いたメンタル状態を保てるんですよね。

ここからどう値動きしていくんだろう・・!

と30分も1時間も気を張っているよりかは、十分に含み益が出ているのだし一度フラットな心境に戻すことも必要かなと感じます。

このイン・アウトが正解かはわかりませんが、ノーポジに一度戻したことで心が楽だったことは確かです。

したがって日足高値で利益確定をするメリットは

  1. トレードに区切りをつけて楽な心理状態に戻せる
  2. 新たな押し目を待つ間はリスク回避できる

ということでしょう。

まとめ

いかがでしたか?今回は上位時間足が下位時間足に影響した例と、それを活用してリスク回避やメンタルコントロールをするという考え方について解説しました。

トレードはどこで入ってもどこで出ても良いもの。そんな状況だからこそ自制して区切りをつけながらトレードしていきたいですね。

次の安値高値に関連する記事は「出来高を伴った安値高値は割り込んではいけない!その原理とは?」です。

それではまた!