どうも、ひげづら(@higedura24)です。
みなさんはFXをするとき次の値動きを予想していますか?自分の予想が当たると「どうだ!」という気持ちになり満足感がありますよね。
しかし、トレードにおいて次の値動きを予想することはメリット・デメリットがあります。
今回は
- トレードにおける「予想」とはどんな立ち位置の行動か
- 予想力をつけるためのアドバイス
についてお話します。なお、FXカテゴリーの記事なので一応FXチャートで説明しますが、当然株トレードにおいても同様のことが言えます。
トレードをしている方はぜひ参考にしてみて下さいね。
FXにおける予想のやり方
トレードにおいて値動きを予想することのメリット・デメリットはなんだと思いますか?個人的な見解ですが、値動きを予想するメリットは
- 未来における判断力を上げる
- 値動きによってメンタルが左右されることを防ぐ
- 予想が当たることで自信につながる
といったことが挙げられ、逆にデメリットは
- 予想外の値動きには逆にメンタルが左右される
- 思い込みを招き、違う値動きを信じられない可能性がある
といったことが挙げられます。これらをまとめると
自分が予想した動きには強いが、それ以外には弱くなる
ということです。皮肉にも予想したことで逆に邪魔してしまう可能性があるんですねー。
例えば、「ドル円はここからは上昇する流れだ!」と予想した場合起こりえるのが
- 安値を更新しても上昇を信じる
- 上昇すると思ってたくさん買っていたら急落した
- 急落時の含み損を見て思考停止
といった状況ですよね。
上がると思っていれば上昇時の値動きには意気揚々とトレードできるのに下落時には途端に反応できなくなるのが人間の心理というものです。
予想による思い込みトレードを防ぐには
こういったことを防ぐためには以下のことを意識すると良いです。
- シナリオを複数用意
- 常にフラットな心理状態
- シナリオに合わせたロット管理ではなく資金に合わせたロット管理
- 通常通りのロスカットや分割決済
シナリオを複数用意
値動きを予想するので究極的には上がるか下がるか横ばいかを考えているはずです。どれかしか考えないことが思考停止につながるので複数のシナリオを考えておきましょう。
また、余裕があればシナリオ分岐点を価格で考える事でどのシナリオが有力か判断しやすくなります。
例)この価格を抜けたら上昇シナリオ濃厚か?
シナリオも複雑に考えすぎると判断が鈍りますからなるべくシンプルに考えておくこともコツです。
上昇の場合はこの価格を抜けてくかな。抜けても一旦押し目があるかも。
下落の場合はこの価格を抜けるかな。ここを抜けたら早いかも。
ここで反発するならボックス継続かな?
くらいに考えておくと予想に囚われすぎずトレードできます。
常にフラットな心理状態
シナリオを複数用意することに通じる考えですが、どう値動きしてもおかしくはないというフラットな心理状態でいることも重要なことです。
逆張りが好きな人にありがちなことなんですが、ここまで下がったからそろそろ上がるだろうという考えが先行してついつい買いシナリオを優先してしまうことがあります。
するとそこからもう一段安になったときに驚いたり、今度こそもう下がらないと思い込んだりするんですよね。
こういった「希望」を含んだ予想は心理状態を鈍らせますのでどうなってもおかしくはない、あくまで値動きをフラットに受け止めるんだという姿勢が大事なんです。
シナリオに合わせたロット管理ではなく資金に合わせたロット管理
きっとこのシナリオだ!と思い込むとそれに合わせた行動を取ってしまいます。すなわち
- 通常の範囲を超えたロットの取り方
- 反対の動きをした場合に対応できないロット管理
ということです。トレードの基本原則として
どう値動きしても対応できること
というものがあるのでシナリオに合わせた行動ではなく資金に合わせたロット管理やトレードの進め方をするべきです。
通常通りのロスカットや分割決済
予想を信じ込んでいるとロスカットが遅れたり分割決済を始めなかったり「予想があることによる遅延」が生じます。予想はあくまで方向性を考えるだけに止めておき、ロスカットや決済の行動は通常通り行いましょう。
シナリオ通り動いたからといってそのままずーっと同じ方向に値動きするとは限りません。
せっかくリスク管理するためにあなたが定めたロット管理ルールやロスカットルール、分割決済テクニックですからしっかりと守るようにしましょう。
FXトレードの予想力を磨くアドバイス
では最後に実際のチャートを用いながらトレードの予想力を上げるアドバイスをさせて頂きます。単純ですがかなり効果が大きいと思いますのでぜひお試し下さい。
安値・高値を転換点の予想に活用する
トレードを行っていると上昇からカクッと値動きが折り返すことがあります。15分足や1時間足で値動きを追っていたら陽の丸坊主が急に陽のトンカチにみるみる変わっていった・・・などの経験ありませんか?
これは特に日足、週足などの比較的長い時間軸の安値・高値に差し掛かると起きることが多いです。
このブログの銘柄考察でも頻繁に週足や日足などの安値・高値に関する言及があるのにお気づきですか?
特徴的なローソク足のひげ先端や終値が過去の安値・高値を意識して引かれることは多いので例えデイトレードをしていたとしても日足や週足の安値高値は必ず意識しておくようにしましょう。
実際のチャートだとこんな感じです。
このチャートは7月以前の米ドル円日足チャートです。前半から中盤でボックス推移しておりこの時につけた
- 114.3円や114.5円の高値
- 110円付近の安値
に対して青丸をつけています。ではここから先の8月以降の1時間足チャートを見てみましょう。
8月以降の1時間足では先程青丸をつけた114.3~114.5円の高値と110円付近の安値を意識してトレンドが描かれています。
ちなみに112円のラインでも同じように・・・
7月以前の112円の安値を意識して8月以降の1時間足の安値が引かれているのがわかります。
このように過去の値動きとして日足や週足でつけた安値・高値はそれ以降の値動きにも影響を及ぼすので値動きの予想をする際には転換点として考えることができます。
ボリンジャーバンドを活用する
過去の安値・高値は流れの中での転換点として作用しますがその時の値幅として作用するのがボリンジャーバンドです。簡単に超かいつまんで言うと「直近の値動きからここまで値動きする可能性があるよね」と教えてくれるのがボリンジャーバンド。
見たほうが早いのでこちらを御覧ください。
このチャートは米ドル円の1時間足です。基本的な特徴としては
- ±2σを上値・下値としていることが多い
- ±3σに突き出ることがあるがすぐ戻る
- ±3σを突き出ると戻るがモメンタム(値動きの方向性)としては突き出る方向に進んでいる
といったことが言えます。言い換えると
突き出ることがあるので±2σでエントリーはしづらいが、イグジット(手仕舞い)としては優秀な指標となる
のがわかります。上に進むときも下に進むときも±2σの中で動いていて、トレンドが止まるわけではないけど±2σで折り返すことが多いので予想するときの武器となるはずです。
繰り返しますがエントリーではなくここで折り返すかな?押し目になっていくかな?といった予想に使えるという話です。
±3σまで突き出ることもある以上、リスク管理の観点からエントリー条件にモメンタム指標単体を活用できませんので注意してください。
まとめ
いかがでしたか?今回はトレードにおいて値動きを予想するメリット・デメリットおよび具体的アドバイスをお話しました。
予想はあくまで予想だと割り切ってトレードしていくことがメンタル面においても重要なので参考にしてみてください。
それではまた!