経済指標のうちドル円で重要なものと確認方法のまとめ!

    

どうも、ひげづら(@higedura24)です。

株トレードをやっているとNYダウや米ドル円の値動きに敏感になりますよね。朝起きたら米ドル円が大きく値動きしていて何があったんだ!?と思った経験もあることでしょう。

為替が大きく値動きする理由のひとつに「経済指標」というものがあります。

経済指標とはその国の内情を定期的に知るための参考となるもので、雇用統計や政策金利、物価上昇率など様々なものがあります。

関係国の金融政策、経済政策に影響を及ぼすことから経済指標の結果をもとに為替が大きく動くのです。今回はそんな経済指標発表と値動きについて米ドル円の目線からご紹介します。

FXや株をやるなら避けては通れないものなのでこれを機会にどんなものがあるのか調べてみるのも良いですね!

    

FXと経済指標

株の場合、四半期ごとに決算発表というイベントがありますよね。良好な決算が予想される場合は3ヶ月かけて株価が上昇していき、決算発表直後に一段高や材料出尽くしで大きく値動きするパターンなど決算発表に関連して値動きが起こります。

FXでも同様に各国の経済指標の発表というイベントで大きく値動きする可能性があります。

ドル円であればアメリカと日本の重要経済指標の発表によって大きく上げ下げするので値幅を獲るチャンスでもあり、大きく痛手をこうむる可能性もあります。

トレード練習という観点で考えるとこういったイベントに絡んだ値動きを体験することも非常に良い勉強になるのではないかなと思いこの補足記事を書いています。

イベント時の値動きは大きさ資金が動き、色々な思惑や戦略が錯綜しますので並の考えでは養分になってしまうことが多いでしょう。株でも決算発表をまたぐのはあまり良いことではないと私は思っているのですが、FXのこういった値動きを通してその意図を感じ取ってもらいたいと思います。

経済指標で重要なものはあとでご紹介しますが、指標の確認で重要なことは

予想と実際の差異

です。後述する経済指標発表のサイトでは前回値と今回予想値と実績値が転載されています。

前回からの伸び率なども重要ですが値動きに大きく関わってくるのは予想と実際の差異です。株の決算発表で言うところの市場コンセンサスというやつですね。

当たり前ですが、コンセンサスと大きな差異があった場合ほどより大きな値動きを生む可能性がありますので注意が必要です。あまり良い結果ではないと思われていたのに意外にも良かった場合などは上昇しますし、その逆もまた然りです。

まぁ、良いと思われていて実際に良かった場合上昇が加速したり、実際良かったのに下落するパターンがあるのも株と同じですが。笑

経済指標の発表があるかスケジュールを把握しておくことは株の決発表予定を把握することと同義であり重要な作業ですね。

経済指標のカテゴリー

経済指標をカテゴリー分けすると

  1. 金利関連:政策金利発表など
  2. 景気関連:GDP、景況感調査、消費動向など
  3. 雇用関連:雇用統計、失業率など
  4. 物価関連:物価上昇率など
  5. 貿易関連:貿易赤字、輸入輸出関連など

に分けられます。

色々なカテゴリーや指標がありますが、今回はトレード練習に用いてもらうドル円における重要経済指標をご紹介します。ちなみに、ドル円の値動きは日経平均や外国への輸入輸出が関係する個別銘柄(自動車株など)においても重要なので知っておいて損はないです。

1)アメリカ雇用統計(非農業部門雇用者数)-NFP

名前の通り農業以外の分野における雇用状況がどんな具合なのかを毎月の第1金曜に月一回発表するものです。

事業所調査によって就業者数が換算され、アメリカの経済状況の目安となるもののひとつとして世界中のトレーダーや企業から重要視されています。

金利政策など経済政策の評価や是正の理由付けともなるので色々な国が関係しているので他の通貨ペアに影響することももしかしたらあるかも?

単位は「万人」で前月比で発表されるのでマイナスとなることもあります。後述の失業率が同時発表されるのも特徴ですね。

これがなぜ重要かというと個人所得や個人消費に直結する要素だからです。国が繁栄していくためには国民が職について豊かな暮らしをしなければならないということですね。ゆくゆくは国民の景況感や幸福度にもつながりますから金融政策などにもつながる流れがあります。

FOMC(連邦公開市場委員会)が政策金利を決定するのにも活用されますのでゆくゆく日経平均も大きく影響されます。

2)アメリカ失業率

アメリカ非農業部門雇用者数と合わせて毎月の第1金曜日に月一回発表するものです。

これも雇用統計に関連するのでアメリカの経済状況の目安として重要視されています。ちなみに失業率は

失業率=失業者÷労働人口×100

で算出されており、労働人口に対して失業者が多くなると失業率は高くなります。

先ほどの個人消費や景況感、FOMCの重視する項目にも関連しますのでこちらも政策金利など、ひいては日経平均に影響してきます。

3)GDP(国内総生産)

言わずと知れたGDPです。四半期ごとに発表され、しかも各国ごとに発表回数が違います。

<アメリカ>

速報値

↓(1ヶ月後)

改定値

↓(1ヶ月後)

確報値

(計3回発表)

<日本>

1次速報

↓(1ヶ月)

2次速報

(計2回発表)

 

という流れでそれぞれ発表があります。スケジュール自体はサイトを見ればわかりますので流れだけ覚えておきましょう。1ヶ月のタイムラグごとに前回発表値と差異があると大きく値動きする可能性があります。

4)小売売上高

どの国にも百貨店やスーパーのような小売り業があり、国民の景況感によって売り上げが変化するのは想像がつきますよね。そのため小売業の売り上げを見ることは国の消費行動を鑑みるのに目安となります。

株の場合、日本の小売業というよりは各企業(銘柄ごと)の売り上げや出店数を見られる傾向がありますが、FXの場合は毎月中旬頃のアメリカの小売り売上高が注目されます。予想値との差がないか確認しましょう。

5)鉱工業生産

これはコンピューターや自動車など情報通信および自動車業などの生産高目安となる指標です。例えば、自動車の生産高が伸びている傾向にあれば国民の景況感が良いのではと考える事ができますよね。

同じようにパソコンや企業が使うような製品の生産が上がっていればそれだけ企業の消費が活発であり景気が良いと判断できます。小売売上高と合わせて見ることで国内の消費動向が考察できるので注目されます。

日本もアメリカも毎月1回発表されますのでスケジュールチェックしましょう。

6)MBA住宅ローン申請指数

これは言葉通りアメリカで住宅ローンを申請する人がどれくらいいたかを示す指標です。

住宅市場が活発であるかどうかがわかるのでこれも景気動向をつかむのに注目されます。住宅が多く建った方が景気に良いので指数が市場予想よりも高いほどドル買い傾向となります。

毎週水曜日に発表されるので覚えておきましょう。

7)景況感指数

景気についてどう感じているかを消費者やアナリストにアンケートをとった結果を指数表示したものです。指数が高いほど現在や今後の景気が良くなると考えられます。

ドル円では

  1. 米奥消費者信頼感指数
  2. ミシガン大学消費者信頼感指数

が注目されており、それぞれ100以上だと良いとされます。発表は毎月1回なのでスケジュール確認しましょう。

経済指標確認に便利なサイト

今回紹介した経済指標の発表を確認するのに便利なサイトをご紹介しておきます。週ごとにスケジュールが一覧で載っているので国旗マークを見てどの国のものなのか確認しつつ日にちや時間帯を把握しましょう。

この記事でご紹介したもの以外にも重要視されている指標もありますので日本とアメリカの指標かつ重要度が高いものをピックアップして、発表前後の値動きを追ってみましょう。

<経済指標確認サイト>

みんかぶFX 経済指標カレンダー

まとめ

いかがでしたか?今回はドル円における重要な経済指標についてご紹介しました。

株でいうところの決算発表前後のような値動きを体験するためにイベント前後の取引に関わってみるとトレード技術が磨かれていいですね!

それではまた!