相場観を養え!日経平均の方向性を初心者でも読めるようになる方法!

    

どうも、ひげづら(@higedura24)です。

皆さんは株式投資をするうえで「日経平均の方向性」について考えていますか?

株式投資では日経平均の値動きや外部環境のことを「地合い」や「相場」なんて呼び方をしています。

この相場の行く末をなぜベテラン投資家たちが気にしているかわかりますか?

それは相場の方向性に個別銘柄の値動きが引っ張られてしまうからです。

すなわち相場観を養い、日経平均など地合いの方向性を読むことが利益をだせるようになるひとつの方法でもあるんですね。

今回は初心者さんが相場観を養うために見なければいけない指標やその意味について解説します。

相場に参加する人は全員地合いの影響を受けます。この記事を参考にぜひ相場観を養ってくださいね。

ちなみに地合いに関する基本的な考え方は以下の関連記事に買い手ありますので、まだお読みでない方はまずはこちらからお願いします。

<関連記事>

    

相場観と日経平均チャート

まず大前提として相場観をつけるには

日経平均チャートを観察する

ということが必要不可欠です。具体的には

  1. ローソク足
  2. 出来高
  3. 移動平均線

から値動きを読み取り、現在が上昇トレンドなのか下降トレンドなのか?はたまたボックス推移なのかを確認する必要があります。

 

日経平均の状態が良い時と悪い時の違いはチャートを見ていただいたほうがわかりやすいですね。こちらをご覧ください。

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これは日経平均の週足チャートです。このチャートでは

  1. 赤枠部分では上昇トレンド
  2. 青枠部分では下降トレンド

ということが一目瞭然ですね。相場の方向性を考える時は

チャートから読み取れるトレンド

がまず大前提になくてはなりません。

極端な話、チャートが下降トレンドのときに好きなだけ株を買ってはいけないということですね。

個別銘柄の株価は日経平均やマザーズ指数などに引っ張られることが多いので、地合いが下降トレンドのときに買うと痛い目をみます。

日経平均チャートを見ていて困ること

相場のトレンドに逆らって株式投資をしてはいけないことはわかりました。

しかし、それがわかっていてもなかなか相場観がつかめないから困るんですよね。

なぜ日経平均やマザーズ指数が自分の考える相場観とは違う値動きをするのでしょうか?

例えば

今は下げているけどチャートからはまだまだ上昇トレンド!日経平均は反転上昇してくるはずだからここは買いだ!

と考えたのに日経平均の下落は止まらず・・・。保有銘柄も軒並み下がってしまい損切の嵐・・・。

こんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。

日経平均チャートを見ていて困ること。それは

  1. トレンドと反対の値動きが局所的に見られた場合、トレンド転換なのか継続なのかわからない
  2. 重要な節目に差し掛かった時に力強く突破してくれるのかわからない
  3. 現在のトレンドがどれほどの強さなのかわからない

といったことではないでしょうか。こういった疑問は投資を始めて間もない方が陥る悩みですよね。

そこでこれらを解決してくれる・・・というか疑問のヒントとなるのが

株式市場の状況を表す指標や指数

です。

相場観を養うための指標と意味合い

相場観を養うためには何かしらのヒントがなければ不可能です。チャートの値動きやテクニカルだけで中期的な方向性を当てるのは不可能だと私は考えています。

テクニカルとは本当に少し先の値動きしかわかりません。

だからもっと中期的な目線に合わせた判断材料が必要なんです。

中期以上の材料として大事なのはファンダメンタルズ。つまり株式市場における様々な指標を根拠に相場観を考える必要があります。

チャートを土台に据えながら様々な指標を参考に、値動きに意味合いを持たせることがコツです。

様々な指標とそれらが示す意味合いを具体的に言うと

  1. 外国人投資家の売買動向(資金ベクトル)
  2. 信用評価損益率(需給変化)
  3. 騰落レシオ(過熱感)
  4. 新安値高値銘柄数(相場の勢い)
  5. VIX指数、日経VI(市場センチメント)
  6. 日経平均PER(業績変化)

です。

外国人投資家の売買動向

外国人投資家の売買動向についてはこちらの記事に詳しくまとめていますのでまずこちらを一読してください。

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外国人投資家の売買動向が表すもの、それは資金ベクトルです。

外国人投資家の資金は国内株式市場にとって非常に莫大な額。そのため彼らが一定期間に連続して買い方に回っているのか、売り方に回っているのかは重要な因子です。

記事で解説したように、彼らの売買動向が一定期間続くとやがて日経平均もその方向に引っ張られることが多いです。

日経平均のトレンドや値動きと逆行して外国人投資家の資金が動いている場合は警戒してください。

一般に、外国人投資家の反対売買の受け皿になっているのは個人投資家だと言われています。

自分もそうならないためには外国人投資家と同じ方向で売買を行う必要があるんです。

信用評価損益率

信用評価損益率についてはこちらの記事に詳しくまとめていますのでまずこちらを一読してください。

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信用評価損益率が表すものは需給変化です。

信用取引では 維持率が一定まで下がると追証により強制的に反対売買をさせられてしまいます。

一般に信用評価損益率が下がる時期は日経平均やマザーズ指数の下落が続いている時期です。

個人投資家の信用買い方が追証ラインにどの程度近いのかを信用評価損益率を通して知っておくと、追証売りがなだれ込みそうか把握できます。

追証売りがなだれ込むということは日経平均やマザーズ指数もさらに下に掘っていく可能性があるということ。

その時期は現金比率を高めておき、売りが止んだかな?という時期に買い始めることで日経平均の反発とタイミングを合わせやすくなります。

騰落レシオ

騰落レシオについてはこちらの記事に詳しくまとめていますのでまずこちらを一読してください。

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騰落レシオが示すものは相場の過熱感です。

買いの過熱感でも売りの過熱感でも良いのですが、過熱感が高まるということはある程度その方向に日経平均やマザーズ指数が値動きしたということ。

そうなると重要な節目や安値・高値に差し掛かることが多いんですね。

そんなタイミングで騰落レシオがどうなっているか確認することは非常に重要です。

例えば・・・

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こんな形で上昇後に赤枠内で保ちあっているとき。赤枠内では同じ価格帯で何度も高値トライしていますが騰落レシオが高いうちは高値ブレイクできていません。

しかし徐々に騰落レシオが切り下がってくるとブレイクすることができ、1000円ほど上昇したところで再度過熱感が出ています。

日経平均だろうと株価というものは過熱感、すなわち売りをこなさないと上がっていくことはできません。

ある程度上がると一度保ち合ったり、大きく下落して過熱感をなくす段階に入ります。騰落レシオからそういった状況をしっかりと読み取りましょう。

新安値高値銘柄数

新安値高値銘柄数についてはこちらの記事に詳しくまとめていますのでまずこちらを一読してください。

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新安値高値銘柄数が示すものは相場の勢いです。

日経平均やマザーズ指数は多くの銘柄が集まって構成されているもの。

すなわち、日経平均やマザーズ指数が安値や高値を突破していくには構成銘柄の中に新安値高値を更新する銘柄が多く含まれていないといけません。

例えば・・・

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赤枠部分で高値に並んだ時期では新高値更新銘柄(緑)が優位で、それらを燃料に高値ブレイクをして一段高していることがわかります。

しかし青枠部分では新安値更新銘柄(赤)が優位で、高値を突破するだけの燃料が足りないことがわかります。

青枠部分では高値ブレイクどころか安値ブレイクで下落していますよね。

このように新高値安値銘柄は相場の勢いを教えてくれるものなのです。大事な場面では必ず確認しておくことをおすすめします。

VIX指数、日経VI

VIX指数、日経VIについてはこちらの記事に詳しくまとめていますのでまずこちらを一読してください。

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VIX指数、日経VIが示すものは市場センチメントです。

一般にこれらは日経平均の逆相関指標として活用されます。

解説記事に書いたように必ず反対の動きをするわけではなく、あくまで日経オプションのボラティリティから市場がどう値動きを予想しているかがなんとなくわかります。

私がVIX指数や日経VIを特に気にしてもらいたい時期は楽観ムードが漂っているときです。

すなわちVIX指数、日経VIが低下している時期。

こういった時期は日経平均が上昇していることが多く、利確するのに良い時期です。

上昇が続くにつれて利確を進めていくと、やがて市場も暴落を心配するのでセンチメントは悪化していきます。

VIX指数や日経VIが急上昇するときは暴落しているときなのでそうなる前にしっかり利食いしておきましょう。

日経平均PER

日経平均PERについてはこちらの記事に詳しくまとめていますのでまずこちらを一読してください。

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日経平均PERが示すものは業績変化です。

厳密に言えば日経平均や日経PERに影響が大きい銘柄の業績変化を察知している可能性があります。

PERは見込みEPS(1株あたりの純利益)で算出されるため、将来的な業績が下方修正された場合に株価に変化がなくても上昇してしまいます。

算出時に割安な株価であっても、見込みEPSが低下した場合に割安ではなくなる可能性があります。

「日経平均PERが割安 ⇒ 買って良い」という考え方ではなく、

割安な株価は日経平均構成銘柄の業績が将来的に下がることを先見している

という考え方のほうが良いでしょう。

日経平均PERが低下傾向にあった場合は時価総額上位の銘柄や、値がさ株の業績見通しについて調べてみると良いですね。

相場観と外部環境

日経平均に影響を与える因子は内部的なものだけではありません。例えば、

  1. 為替
  2. 金利動向
  3. 地政学
  4. 外国株動向

などが挙げられます。国内外の経済はつながりがあるので少なからず国外の因子が影響してしまいます。

米中問題、ブレグジット、北朝鮮問題、NYダウ、中国株、欧州株、米国大統領の発言や政策などなど国内だけでなくニュースにも目を配る必要があります。

株式投資をやっていれば外部要因で上げたり下げたりすることもあるでしょう。

重要なことは上がったか下がったかではなく市場がどのように受け止めてどう値動きしたかです。

何かしらイベントが起きた場合には結果だけでなくその理由も気にしてください。

また、その後の値動きもよく覚えておきましょう。

大きく下げたのにアルゴが働いてすぐ戻したこともありました。

大きく下げたのに1週間で元に戻りそこから高値突破したこともありました。

大きく相場が動いたときの経験は必ず役に立ちますのでしっかりと記録をとることをおすすめします。

相場観を読んだら資金流入先を考えよう

ここまで書いてきたことを包括的に考えた結果、相場環境が整っていると判断した場合には自分の資金をどこに置くか決めなければなりません

いま盛り上がっている業種(セクター)はどこなのか?

次に資金が入っていきそうなテーマは何か?

こういったことを考えていく必要があります。業種やテーマでなくても、思惑(材料)や好業績など投資する根拠がある銘柄を選びましょう。

せっかく地合いが良くても資金流入が見込めない銘柄では意味がありません。

それだったら日経平均と連動したETFに投資したほうがまだ良いですからね。

例えば国策関連を調べてみたり、息の長いテーマの関連銘柄チャートが一段落していないかなどはいかがでしょう?

そういった試行錯誤を繰り返すことで段々とどんなものに資金を置けば良いのかがわかってきます。

良さそうな銘柄が決まったら相場環境が良いときに買えるよう株価アラートなどを活用しながら効率的に監視しましょう。

株価は地合いが悪いときに調整をして、地合いとともにブレイクしていくものです。

まとめ

いかがでしたか?今回は初心者さんでも相場観を養って日経平均の方向性を読める方法をまとめました。

紹介した指標を欠かさず追っていくだけでも地合いの変化には気づけるかと思います。地味な作業ですが相場観を養うための大事な作業ですのでしっかりと行ってくださいね。

関連記事には

がありますのでご参考ください。それではまた!