どうも、ひげづら(@higedura24)です。
株式投資やFXでは短期的に売買を行う以外にも、長期的に保有して利益を狙うやり方があります。
長期投資目的の場合には積極的に売買差益を狙うのではなく、資産を株式や外貨に変えて保有するというイメージで行うことがコツです。
この記事では株式投資やFXを活用して長期投資していくポイントを簡単にまとめました。
興味のある方はぜひ参考にしてみて下さいね。
高配当大型優良株投資に欠かせない生活防衛資金
高配当な大型優良株を長期的に買い始める前に用意するものがあります。それは
- 種銭(投資資金)
- 生活防衛資金
です。
種銭とは投資を行うための資金のことですよね。
生活防衛資金とはなんのことだかわかりますか?
生活防衛資金とは簡単に言うと、万が一のことがあっても、1年くらいは生活できるように取っておくお金のことです。
もしあなたが投資で失敗したり、病気や怪我で働けなくなった場合に頼るためのお金のことですね。
「大型優良株で高配当なものを買うのだから!」とやりがちな間違いのひとつとしてあるお金を全て使ってしまうというものがあります。
そうではなく、
- 毎月の給料がいくらだからその1年分は取っておこう
- 毎月の生活費がこれくらいだからその1年分は取っておこう
- 貯金が1000万あるから半分は取っておこう
といった具合に、投資を始める前段階で自分の生活を守っておくことが重要です。
その上で投資に回せるのはいくらかな?と考えてみましょう。
大型優良株で高配当投資する手順
ではここからは大型優良株に高配当目的で投資する方法をお伝えします。
といっても非常にシンプルで方法というほどのものでもありません。
手順としては
- 大型優良株で高配当リストを作成
- リストのなかで適正価格から下振れているものを探す
- 過去の安値もしくは全体地合い暴落時に拾う
これだけ。非常にシンプルですが、ポイントを解説していきます。
大型優良株で高配当株リストを選定
まず株式投資で長期投資するなら欠かせない要素をお伝えします。
- 大型優良株である
- 配当性向が高い(高配当利回り)
- 外国人投資家からの資金流入が見込める
なぜこれらが重要なのか?
大型優良株である
一般に大型株とは東証一部上場銘柄のうち、時価総額が上位100銘柄のことを言います。大型株の特徴は
- 時価総額が大きいので株価の値幅が小さい
- 業績が成熟かつ安定している
- 外国人投資家や機関投資家からの資金流入が見込める
といったことがあります。
今回お伝えする長期投資法は「下がったら買う」わけですから逆張りですよね。
さらに言うと、株価が適正価格から下振れたところを狙う割安株投資。
これらの問題点や落とし穴は一般に
- 株価がいつ反転上昇してくれるかはわからない
- 割安と思っていても業績が悪化することで低PERではなくなってしまう
といったことだと考えられています。
しかし、大型株の場合
- 倒産は考えにくい
- 業績が安定しているので適正価格帯も安定している
- 外国人投資家や機関からの支えが入りやすい
といったメリットで上記の問題をカバーできます。
こういった理由から、株で長期投資するなら大型株をコツコツと集めていく方法が好ましいのです。
また、ただ時価総額が大きい企業を買うのではなく
- 業績が安定して伸びている
- 営業利益が安定して増益
- 事業の利益率(営業利益率)が高い
- 大規模な工場などがいらない事業形態
- 自己資金比率が高い
- 利益剰余金に対して有利子負債がかなり少ない(半分以下など)
- 連続増配や配当性向など長期投資に適した属性がある
などなどの要素を持ち合わせた大型優良株が好ましいでしょう。
配当性向が高い
長期投資する上で配当利回りが高いことは良いことです。
配当利回りが高ければ、
- なにかあっても下値が限定的になりやすい
- 配当狙いの買いが安定的に入りやすい
といったメリットがあるからです(もちろん限度はありますよ)。
ただし権利確定日後には下落する可能性がありますが、長期投資は保有し続けるので関係ありません。
直近のお話で記憶に残るのは2017年9月発覚の日産自動車の検査不正問題。
図の赤枠部分で不正が発覚しましたが下げは限定的で、そこから反発も見られています。
日産は高配当利回りで有名な銘柄ですので年末にかけてもそこまで下がることはありませんでした。
このように、積極的に株主に利益還元を図る(すなわち配当性向が高い)銘柄では
- 何かがあっても下支えが入りやすい
- 配当狙いのため権利確定までは売られない
といった場合があります。
大型優良株に長期投資するなら配当性向が30%以上で高配当を維持しているものが良いですね。
外国人投資家の資金流入が見込める
国内株式市場に入る資金で最も大きなもの、それは外国人投資家の資金です。
市場売買高の6割以上を占めている外国人投資家の資金が見込めるのは
- 大型株
- グローバルな業務展開をしている企業
- 業績や配当が安定して高い
- 世界的に知名度がある
といった銘柄。したがって長期投資していくならこういった銘柄が好ましいです。
外国人投資家についてはこちらの記事にまとめてあります。
ちなみにおすすめ銘柄はキャノン。
配当も高く、知名度もあり、グローバル展開かつ外国人持ち株比率もそこそこあります。
景気敏感株の部類ではありますが、下がりそうで下がらない底堅い値動きをすることが多いです。
1単元に30万ほどかかりますが安定性があり色々な投資家に好まれていますよ。
適正価格から下振れている銘柄を選定
これは絶対条件ではないのですが、なるべくキャピタルゲインも取るためには重要な要素。
ところで株価が適性価格から下振れている時、チャートはどのような状態であることが多いでしょうか?
そうです、下降トレンドを描いていることが多いですよね。
売買差益を狙う場合には順張りと言って、
- 上昇トレンドなら買い
- 下降トレンドなら売り
望むことが良いとされています。
しかし、大型優良株を高配当投資目的で買うのなら
- 配当利回りを高めるためになるべく安く買う
- その上で長い目で適性価格に戻るのを待つ
といったことが好ましいです。なるべく取得単価を下げるのは良いことですし、大型優良株の業績安定性を利用して株価が戻ることを狙えますからね。
ボックス推移できている場合はボックス安値を狙って買っても良いでしょう。
セブンアンドアイホールディングスなど、業績が安定している銘柄ではボックス推移になりやすいです。
高値ボックスは困りますが、もし価格帯が変わらなくても配当分とボックス値幅分だけは利益が出ると言えますから。
過去の安値もしくは全体地合い暴落時に買う
先ほど、取得単価を下げていくために適正価格から下振れているときに買うと言いました。
大型優良株の多くは指数構成銘柄であったり、全体地合いに大きく左右される運命にあります。
そのため、日経平均などが下落している期間では大型優良株も下げていく傾向にあります。
その時、各銘柄は過去の安値に到達することも多々あるでしょう。
下落トレンドで買うことが平均取得単価を下げることにつながるとはいえ、何も考えずに限りある資金を使うべきではありません。
過去の安値などを利用して、値動きを区切りながら段階的に拾うことが好ましいでしょう。
高配当投資の基本は分割購入です。
保有株がたとえ下落していても、安値を目安に段階的に拾って大丈夫。
もし資金に余裕があるのなら下がるにつれて購入枚数を増やしてより平均取得単価を下げてください。
そのための生活防衛資金や余剰資金投資です。
また、下落を待っている間にまとまったお金ができた場合は資金を寝かせておきましょう。
そして
- 目標の安値に到達したら買いを入れる
- 全体地合いが暴落したときにスポットで拾う
といった対応をしていくと平均取得単価が下がり、地合いが戻って適正価格になったときに含み益も生じます。
こういった流れを行うには現物投資が非常に重要だとわかりますね?
もし種銭が少額の場合は、1単元あたりの購入金額が少ない銘柄で配当利回りが高いものを暴落時のみ買うのもひとつの手です。
その後地合いが悪化しても分割購入しやすいですし、適正価格に戻るのを待つ間もインカムゲインを稼ぎやすいですよ。
大型優良株で高配当投資するときの注意
最後に大型優良株に投資する際の注意点をお伝えしておきます。
- 損益を気にしすぎないこと
- 気長に利益が出るまで待つ
- 全体地合いに気を配る
- 高配当株の注意点を認識しておく
まず長期の場合、損益はあまり気にしすぎないことです。
特に今回のような粘り強く保有を続ける手法の場合、利益が出るまで気長に待ちましょう。
含み損であってもむしろ下落を喜ぶべきです。
株価が下がればそれだけ安く仕込めますし配当利回りも上がります。
中期目線の場合は数ヶ月スパンで利確したいので反転上昇を取る意識が必要ですが、長期投資は資産を株式に変えているだけ。
売ることよりも、企業価値に対して割安な大型優良株を気長に買い増して大事に保有していきましょう。
また、安く買うときを逃さないためには全体地合いに気を配ることも重要。
これらの記事を参考に、全体地合いの流れと高配当株のリスクを認識しながら根気強く買い増すことがポイントです。
ちなみに、暴落時で買うのが怖い場合は高配当株のポイント記事に書いたようなタイミングで買っても大丈夫ですよ。
まとめ
いかがでしたか?今回は大型優良株で高配当投資をするやり方を解説しました。
大型優良株のメリットを活用しながら根気よく買い増していくことが最大のポイントです。
兼業投資家で投資に回す時間が少ない方は銘柄を絞ってぜひトライしてみてくださいね。
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がありますので、併せてご参考ください。それではまた!