株価は下がる・上がる時間帯がある!特徴を実際のチャートで解説!

    

どうも、ひげづら(@higedura24)です。みなさんは株を売買するときに時間帯を気にしていますか?

ザラ場は前場・後場に分かれており、全部で5時間開いています。ザラ場中であればいつでも取引ができるのですが、実は時間帯によって日中値動きに特徴があるんですよ!

この記事では株の時間帯別値動きと対応について解説しています。デイトレはおろかスイングをやる上でも知っておいたほうが良い特徴ですのでぜひ参考にしてみて下さいね。

    

株式市場の取引時間帯

株式市場は基本的には証券取引所が開いていなければ発注することはできません。そのため「ザラ場」と呼ばれる証券取引所が開いていて発注ができる時間帯は

  1. 前場:9:00~11:30
  2. 後場:12:30~15:00

と定められています。どんなに凄腕の投資家だろうと、基本的には全員この時間帯の中で取引をしています。基本的には、といった理由は証券会社によってはPTSを活用して夜間取引が可能だからです。

PTSとは

PTSとはProprietary Trading Systemの略で、私設取引システムのことです。日本では主に証券取引所が発注を受け付けていない時間帯や夜間取引に活用されています。

現在あるPTS市場は

  1. ジャパンネクスト(JNX)
  2. チャイエックス(Chi-X)

の2つ。これらのおかげで、ザラ場以外の時間帯でも証券アプリなどから注文可能となっています。

ただし、PTSはザラ場のようにどの銘柄も板が活気づいているわけではありません。株式投資をやっていると、大引け直後に材料が出ることも多いです。

しかし材料を理由に売買をしたくても、ザラ場を過ぎているので売買することはできません。そこで登場するのがPTS。

例えば大引け後に決算発表が出た場合などに利用されたりします。逆に言えばなんの材料もないのに板が活気づくことは少ないでしょう。また、PTSで株価が上昇しても翌営業日にその通りの値動きが起こるとも限りません。

PTSは翌営業日の前に一足早く売買ができるメリットはありますが、自分が考えた通りの展開にならない可能性があることを認識しておきましょう。PTSが活用できる証券会社は限られており、2019年3月時点では

  1. SBI証券
  2. 楽天証券
  3. 松井証券

で利用できます。以下にSBI証券から抜粋したPTSの主な特徴を載せておきますので参考にしてください。

  1. 取引可能時間:8:20~23:59(16:01~16:59を除く)
  2. 通常取引所が休憩に入る11:30以降でも売買可能
  3. 17:00移行でもリアルタイム売買が可能
  4. OCOといって、通常の取引所よりも良い約定価格になる可能性あり
  5. 通常取引所より約5%手数料が安い(SBI証券のみ)
  6. 呼び値の刻みが通常取引所より細かい

株価は下がる時間帯、上がる時間帯がある

冒頭でお話したように株の値動きには時間帯によって特徴があります。人によって考え方が違うかと思いますが、私が株の値動きを時間帯で分けるとしたらこんな感じで区切ります。

  1. 寄り付き前
  2. 9:00~9:30
  3. 9:30~10:00
  4. 10:00~11:00
  5. 11:00~11:30
  6. 12:30~13:00
  7. 13:00~14:30
  8. 14:30~14:50
  9. 14:50~15:00

かなり細かくなってしまいましたが概ねこんな区切り方ですね。ではひとつずつ簡単ではありますが説明していきます。

寄り付き前

その日の寄り付き前でも個別銘柄の板の状況を見ることができるのはご存知ですよね?これを気配値なんて呼び方をします。

気配値は朝8時過ぎから確認することが可能です。また、前日の大引け後に出た個別材料や、NYダウの大引けの結果、先物、その他日経平均に与える影響が大きいものを加味して決まります。

代表的なものだと決算発表なんて特に翌日の気配値に大きな影響を与える因子ですよね。決算がすこぶる良かった場合は翌日の板が前日終値から大きくギャップを開けていることも多々あります。

ただし、この寄り付き前の気配値はあまり信じてはいけないものです。特に8時過ぎの気配値なんてあってないようなものです。大体寄り付き5~15分前くらいの気配値であれば信じてもいいような気もしますが、それでも寄り値(始値)が気配値と全然違っていたなんてことは往々にしてあります。

始値があってても秒でオーバーシュートしたりもありますね。ですからあくまで「そうなるかも?」くらいに考え、実際にそうなったらどうするかを考えるヒントにしておきます。

私はどちらかというと前日の終値で成買いする派ですが、寄り値で買う方も結構います。そういった場合は直前の気配値のみ参考にすると良いですね。もし自分が考えたような寄り値でなければ寄り付き後の値動きを見て成り買いするか決定するのがおすすめです。

9:00~9:30

ザラ場でもっとも売買が活発になる時間、それが寄り付き後の30分間です。銘柄によっては最初の20分だったり40分だったりとバラツキはありますが、おおよそ30分間でその日の方向性が決まったりします。

以前、私はTwitterで「最初の20~30分間は様子も見て、それから買うものを決める」とつぶやいたことがあります。これはザラ場開始から30分ほど大きく値動きしたあとに方向性が決まることが多いからです。

しかし、最近では寄り付き後の初押しやブレイクを捉えることがより正確にできるようになったので様子見の時間はどんどん短くなっています。寄り付き後の初押しやブレイクは感覚的に

  1. 寄り付き直後
  2. 寄り付き後10~15分

で始まることが多いです。出来高を考慮して押し目判断ができた場合は積極的に拾うと良いでしょう。押し目チャートの例はこんな感じです。

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最初の30分は売りも買いも飛び交って戦う時間帯のため、初心者さんは方向性が決まってからゆっくりエントリーし始めるとリスク管理としてはおすすめ。

9:30~10:00

寄り付きから30分ほど経過するとほぼ方向性が決まっています。ただし、方向性は決まっていますが出来高がしぼむ時間帯でもあります。

そうするとどういったことが起こると思いますか?

例えば、その日が上昇期の銘柄であれば一旦下げ始める時間帯になるんです。すなわち押し目ですね。なのでこのくらいの時間帯では最初の30分間で初押しを取った銘柄が再度押してくる可能性がある時間帯になります。こんな感じで。

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赤丸で寄り付き後の初押しを取ったら良いところで利確しておいて、この時間帯でまた押し目を取るんです。

このチャートもちょうど9:30に高値をつけて、そこから出来高がしぼんでいますよね。同時に押し目が形成され始めて中期線を目安に反発しています。このうねりがわかるようになると値幅が格段に取れるようになりますよ。

ちなみにこの時間帯になっても押し目が形成されずに高値でとどまったり、上昇し続ける場合は買いが続いているということです。その日は強い値動きになるのかなと推測できますのでホールドすることもあります。あくまでローソク足と出来高を加味して判断ですが!

10:00~11:00

10時過ぎになると売り買い一巡という印象になります。最初に目をつけていた銘柄群は値動きが落ち着いたり出来高が相変わらず少なかったりとあまり動きがない時間帯ですね。

ただ、私の銘柄考察を毎日読んでくれている方はご存知かと思いますが高値ヨコヨコで売り圧力を消化しながら出来高減少のエントリーパターンが出てくれることもあります。11時くらいになると厳しいですが、10時過ぎであればそこからの反発を取ることも可能。

さらに、地合いにもよりますが前場前半とは違う銘柄が物色されて上昇し始める時間帯でもあります。10時頃になったらランキングを再度確認してみると良いでしょう。ランキングを再確認して、ちょうど上げ始めている銘柄があればリストに追加です。

11:00~11:30

この時間帯は朝方買われた銘柄に手仕舞い売りが出たり、後場に向けた売買が起きたりします。私は極力後場に持ち越したくはない派なので手仕舞い売りくらいしかほぼ売買しない時間帯です。

12:30~13:00

後場の寄り付きでは前場の流れが考慮され、後場の寄り付きに入ってきた成り行き注文でギャップが空いたりブレイクしたりすることがあります。

ただし、あくまで私の感覚ではもう買いたい人はとっくに買っているので利確に使われてしまうことも多いような気がしますね。

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前場にうんともすんとも言っていなかった銘柄に突然買いが入って急騰するのもこの時間帯です。そういった場合は前場と同様に初押しを狙います。

13:00~14:30

後場開始後の売買が一巡してまた値動きが落ち着きだす時間帯です。この時間帯では前場に調子が良かった銘柄も後場にかけて日中足長期線まで降りてくることも多々あります。

後場では中期線よりも長期線で待ち構えていたほうがうまく値幅を取れることも多いのでゆったりと構えることが必要ですね。

14:30~14:50

この時間帯は少しずつ値動きが出てきます。長期線まで降りてきた銘柄が再反発したり、デイトレ勢が手仕舞い売りを出したり、スイング勢が仕込みだす時間でもあります。

スイング勢が仕込む理由は日足ローソク足がほぼ完成に近づき、出来高具合もなんとなくわかる時間だからです。

ちなみに私は日足ローソク足も重要視していますが、

  1. 日足で完全に上方向だと判断
  2. 日中値動きが下降期から反転上昇へ転じたと判断

という場合にはこの時間帯以外にも仕込むことはあります。

昨年の夏はグレイステクノロジーを日中値動きで下落している日は上記タイミングでスイング玉を仕込み、上昇しているときはデイトレで値幅取りをして大きな利益を得ました。

14:50~15:00

大引け前の5~10分前は大きく値動きすることがあります。特に仕手株の大引け5分前で怒涛の買いが入って、大陰線が大きく下ヒゲに捲り上げられることがあります。

昨年のグレイステクノロジーもそんなことがありましたし、数年前?のアンジェスでもそんなことがありました。

ぶっちゃけほぼウルフ村田氏が介入している仕手株ですね。地合いが良くて煽りに煽っている時期だと大引け5分前にめちゃ買われることがありますので覚えておきましょう。

金曜日で週足が決定する場合でも大きく買われることがあります。

株の時間帯別値動きの注意点

当たり前ですが、全ての銘柄が今回紹介したような値動きになるわけではないです。こんな感じで動く投資家が多いことは確かだと感じますが、株で最重要なのは需給です。

時間帯別(特に前場)の特徴は頭に入れながらも、売買は必ずローソク足と出来高などチャートで判断するようにしてくださいね。また、時間帯によっては複数銘柄が同時に動き出すので焦ってミスをしないように注意しましょう。

あらかじめ注文設定のデフォルトを決定しておいたり、複数モニターやデバイスを活用するとなお良いでしょう。最初のうちは無理せずにひとつかふたつでも時間帯別の特徴を活用して値幅が取れたら良いですね。

株の時間帯別値動きを肌で感じる

私はどんなに少額でもできれば自分の身銭を切ったほうが良いと考えていますが、時間帯別の値動きを感じるだけであれば毎日毎日観察しているだけでもそれなりにわかると思います。

おすすめは

  1. 寄り付き5~10分後のランキング上位銘柄を確認
  2. リストに入れてこまめに見回り
  3. 時間帯によって押し始める銘柄が出てきたら記録
  4. 反発までの速さを体感

のような流れを踏むことです。前場の初押しと、10時過ぎの拾い方や銘柄の入れ替わりだけでも覚えられればかなり違った世界が見えてくるはず。

まとめ

いかがでしたか?今回は株の時間帯別値動きの特徴と対応について解説しました。時間帯別の値動きをなんとなくでも知っておくと手を出すべき時間と様子見をする時間がわかってきます。

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