ゴールデンクロスで株を買う理由とは?市場好転を国語的に説明してみた!

    

どうも、ひげづら(@higedura24)です。

移動平均線においてゴールデンクロスやデッドクロスは市場心理が転換する局面と言われています。

そのため多くの書籍などで

  1. ゴールデンクロスで買い
  2. デッドクロスで売り

と書かれているわけです。

しかし、実際のところなぜ移動平均線のゴールデンクロスやデッドクロスで市場心理が変わるのでしょうか?

この記事ではゴールデンクロスやデッドクロスが売買シグナルとなる理由を国語的にわかりやすくお話します。

基本的な内容ですが、株の経験年数がそれなりの方でも今一度思い出して頂きたいポイントです。

    

移動平均線が注目される理由とは

ゴールデンクロスやデッドクロスについて考える前に、まず移動平均線の意味合いについて復讐します。

移動平均線は一定期間における終値を平均化し、それを時系列でプロットしていったものですよね。

例えば5日移動平均線であれば、今日を含めた過去5日間の終値を順番に足して、それを5で割ります。

そしてその計算結果を今日までの平均値としてチャート上に点を打ちます。

明日も明後日も同じことをして、打ってきた点を1本の線としてつないであげると、私たちが普段何気なく見ている移動平均線が浮かび上がるわけです。

また、ここで重要なのは終値がその価格になったということは「数ある売買の結果として、最終的に市場の売買価格はその価格に落ち着いた」という意味でもあります。

ゆえに、移動平均線の工程を言い換えると、「市場の総意とも言える売買平均値の推移を視覚化した」ということですね。

ある銘柄Aの5日移動平均線が右肩上がりになっていれば、直近5日間の市場参加者達は平均より高くても買ったということです。

ある銘柄Bの75日移動平均線が右肩下がりになっていれば、直近75日間の市場参加者達は平均より安くなければ買わなかったということです。

設定期間における市場参加者達が、

  1. 高くてもいいから買ったのか
  2. 安くないと買わなかったのか

は株の人気具合を表していて、それを簡単に視覚化してくれたのが移動平均線と言えます。

だから株を始めたばかりの人でも、ベテランの人でも、機関投資家でも移動平均線に注目する理由となるんです。

移動平均線が重要な理由はざっくり言えばこんな感じではないでしょうか。

その他の基本知識については関連記事をご参考ください。

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ゴールデンクロスで株を買う理由

ではゴールデンクロスやデッドクロスが注目される理由はどのようなものでしょうか?

ここではゴールデンクロスが株の売買シグナルとなる理由について考えてみましょう。

先ほどの移動平均線の説明では「ある一定期間における市場参加者の総意や平均売買価格を表す」ということでした。

一般に移動平均線は複数期間使います。

移動平均線が増えても、それぞれが市場の総意や平均売買価格を表していることに変わりはありません。

つまり、

  1. 短期移動平均線:短期間における市場の総意
  2. 中期移動平均線:中期間における市場の総意
  3. 長期移動平均線:長期間における市場の総意

というわけですね。

ゴールデンクロスとはより短い設定期間の移動平均線が、より長い設定期間の移動平均線を追い抜くことですので・・・

例えば図のような中期が長期移動平均線を追い抜くような場面が挙げられます。

端的に言い表せば「中期と長期移動平均線がゴールデンクロスした」ですが、国語的に意味を込めて表現すると

直近中期間に売買をした市場参加者の総意が、直近長期間に売買をした市場参加者の総意を上回った

と言えそうです。

そのタイミングが図の黄色丸で表したゴールデンクロス部分で、そこから中期線と長期線の間隔が広がっていますね。

したがって、「近い期間に売買をした人達は高くてもどんどん買ってくれている状況で、中長期の市場参加者における総意に差が広がっている」というわけです。

こう考えると、チャートを見る目が変わりませんか?

  1. まだ市場参加者の心理転換が起きてからそこまでの時間は経過していないな
  2. 高値で買うのは怖いから、中期線に近づいたタイミングで拾ってみようかな

と考えたり、もしくはゴールデンクロスが生じる少し前であれば

  1. もう少しで市場心理の転換が起きそうだ
  2. もし中長期の市場心理が好転したら相場が進んだと考えよう
  3. 少し早めに買っておいて、実際に好転したら買い増そう

といった考えもできそうです。

ゴールデンクロスより前で買うのか、ゴールデンクロス直後で買うのか、押し目で買うのか、それは人それぞれでしょう。

ただ重要なのはゴールデンクロスによって市場心理が変わってきた可能性があるということです。

それを基軸に売買戦略を立てることは悪い事ではないと思います。

また、もし自分が長期線が示す価格付近で買っていた人間なら心理的にどうですか?

含み益があるわけなので、おそらく

  1. いつ利益確定しようかなと嬉しい気持ち
  2. できるだけ利益を伸ばしたい
  3. 多少株価が下がっても利益が乗っているうちは持っていたい

といった比較的楽な状況でしょう。

それは他の人も同じです。

短期線と中期線が長期線を上回っているような状況では、上記のような気持ちの人が多いと言えます。

したがって株価が下がりづらく、最初に買った人ほど心理的に楽なんですよね。

少し長くなりましたが、ゴールデンクロスをきっかけに株を売買する理由はこういった流れが関係しているのではないでしょうか。

まとめ

いかがでしたか?今回はゴールデンクロスで株を買う理由についてお話しました。

移動平均線1本1本が設定期間における市場の総意を表していて、それらがどういった並びになるかで心理的な転換が生じます。

ゴールデンクロスは相場が進んだ証拠だと思うので、それを念頭にトレード戦略を立ててみてはいかがでしょうか。

関連記事には

  1. 移動平均線の設定や使い方で重要な10のことをまとめました。
  2. 移動平均線のゴールデンクロスとダマシ!素直に買っちゃいけません。

がありますのでご参考ください。それではまた!