ハウテレビジョンがストップ高!事業や今後の見通しを3分解説!

    

ハウテレビジョンは創業者が自らの就職活動で感じた「情報非対称性」からスタートした企業です。

事業の主な柱となっているのは後述する「外資就活ドットコム」という就活サービス。

時価総額は2020年6月時点で30億円程度とかなり小さめなので、ちょっとした材料が出ればポンポン跳ねる値動きだと予想されます。

2020年6月8日も日経ヴェリタスに特集されただけでストップ高となりました。

    

ハウテレビジョンの会社概要

参照リンク:ハウテレビジョン公式HP

ハウテレビジョンは2019年4月に新規上場したマザーズ銘柄です。

業種はサービス業で、具体的には

  1. 外資就活ドットコム:難関大学生をターゲットにした就活サービス
  2. 若手社気腎向け就活サービス:Liiga

を運営しています。

ビジネスモデルはユーザーストック型のキャリアプラットフォームで・・・

ハウテレビジョンのビジネスモデル

  1. 学生若手社会人に会員登録をしてもらう
  2. 募集企業や転職エージェントから広告収入や月額利用料・成果報酬をもらう
  3. 学生会員は外資就活ドットコムからLiigaに移行させ、ユーザーを循環させる

という流れです。

株価推移としては・・・

上場後に高値4980円まで昇ったものの、その後は下落トレンドとなり安値1000円まで落ちていますね(これは直近IPOの値動きとしてよくあるものです)。

また、2020年6月時点の各種株価指標は

  1. PER:50倍~60倍前後
  2. PBR:6倍前後
  3. ROE:14.5%
  4. ROA:17.2%
  5. 自己資本比率:76.8%
  6. 売上高営業利益率:10.9%

となっています。

気になる直近業績ですが、

このように2018年の黒字転換後は増益傾向が続いていて、この間に上方修正も行われています。

外資就活ドットコムとは

ハウテレビジョンの主力事業である外資就活ドットコムは「世界で挑戦できる人材をはぐくみ、未来を創る」をコンセプトに掲げている就活サービスです。

難関大向けのキャリアプラットフォームとして提供され、

  1. 次世代リーダーとなるための方法論
  2. キャリアを深掘りしたコラム
  3. 厳選した本選考情報
  4. インターンシップ情報
  5. 学生同士のコミュニケーション機能
  6. OB・OGとの交流機能

など様々なコンテンツが盛り込まれています。

登録会員の所属大学データとしては

外資就活ドットコム

このように東京大学を始めとする有名難関大が名を連ねていますね。

特徴としては卒年に関係なく会員登録が可能な点で、就活時期よりもかなり早い段階からキャリア形成することも可能です。

Liigaとは

Liigaも外資就活ドットコムと同様のコンセプトで提供された就活支援サービスですが、こちらは若手社会人向けとなっています。

Liiga

登録会員の出身大学もまた同様に難関大が主です。

特徴としては

  1. トップ企業や厳選エージェントから個々に届くスカウトメッセージ機能
  2. Liigaのみの特別求人が紹介されるジョブサーチ
  3. エージェントの口コミ機能
  4. ロールモデル発見のコラム

など豊富なコンテンツが揃っているところが挙げられます。

2019年8月には「転職メンターbyLiiga」という名前で若手ハイクラス社会人に転職の進め方を無料アドバイスするサービスを開始しました。

エージェントでも企業でもない客観的な立場からアドバイスがもらえるサービスとして20~30代の転職支援をしています。

今後の見通し

ハウテレビジョンは時価総額が小さいため簡単にストップ高やストップ安になってしまいます。

例えば2020年6月には日経ヴェリタスに名前が掲載されただけでストップ高になったと言われていました。

また、2020年3月には21年1月期の営業損失が3.67億円になる予想と発表されるとストップ安になっています。

ただし、この営業損失の背景には

  1. 就活支援サービスの提供のため積極的な投資を行う経営方針
  2. 収益に先行して費用がかさむ

というものがあるので今後の材料を示唆しているでしょう。

また、20年1月期の営業損益は前年同期比で26%増加となっていて、増益要因として外資就活ドットコムの学生登録会員数が前期比で4万人以上増加したことを挙げています。

今後も会員数の増加と新サービスの提供が続くようであれば企業も成長していくものと考えられるでしょう。

ちなみに会員数や登録企業の推移は・・・

会員数推移

このような形で決算資料に掲載されています。

現状では月次発表はないようなので気になる方は四半期決算ごとにチェックしてみてはいかがでしょうか。

株価推移としては週足上でこのようなラインが意識されているようにも見えるので、抵抗線を抜け出した状況かもしれません。

ただしこのタイミングにちゃんとした材料が出ていないので、この抵抗線突破がどの程度の意味合いを持っているかはわからないですね。

この値動きが続いて、かつ何かしらの材料が出てくれることが理想です。