株なんてやらなきゃよかったと私が1%だけ思う理由はこれ

    

株なんてやらなきゃよかったと思う人は多いみたいです。確かに私も1%だけそういった気持ちがあって、そこにはほろ苦い記憶もありますね。やらなきゃよかったという表現は一般的に大損を出して株式市場から退場してしまった方が言うようなイメージもありますが、幸い私は未だに生き残って少しずつ資産も増えているのでその点ではマシかもしれません。

それでもなぜ1%だけは後悔しているのか。この記事ではそんな内容を苦い記憶を思い返しながら書いてみました。加えてよくある理由や、逆にやってよかったなと感じる理由も述べましたのでこれから始めようと考えている方はぜひご参考下さい。ちなみに私は投資歴10年ほどで未だに資産8桁から抜け出せないレベルの人間ですのであしからず。

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株なんてやらなきゃよかった

株なんてやらなきゃよかったという理由でよくあるのはやはり「お金が減ったから」でしょうね。始めた当初はみんながみんな「お金が欲しい!」と考えて・・・いや、「お金が増える!」と半ば核心めいた気持ちでワクワクしているものです。もちろん私もそうでしたし、この記事を読んでいる経験者の方もきっとそうではないかと思います。

しかし「あれ・・・思っていたのと違うぞ」となるケースが多く、増えると思って始めたのにみるみるうちに減っていくわけですよ。するとどうするかというと「こんなに減ってしまったのでちゃんと勉強しよう!」となります。

ただ、これまたお決まりのパターンがありましてSNSで勉強する路線が多いですね。「勉強」という言い方をすれば聞こえは良いのですが、これは

  1. 有名人の言うことを鵜呑みにする
  2. 他力本願で儲けようとする

というケースが多い気もします。最初の損失で自信が無くなったことに加えて初心者さんは怪しげな人かどうか区別がつかないので、知らぬ間に騙されてしまうというパターンも仕方がないことですよね。

ちなみに私は運悪くビギナーズラックが多少あった方で、最初は割とお金が増えたんですよね。ただ、それが原因で自分の力を過信。そして資金を一気に拡大して、結果的には資金3分の1を吹き飛ばすほどの大損をこきました。

大損をしたのはいわゆるバイオ株(創薬ベンチャー企業)の買い材料を鵜呑みにしたことが原因です。バイオ株では図ったように次から次へと材料が出る時期がありまして、

  1. 今度大企業と組んで治験をします
  2. 治験はうまくいっています
  3. そろそろ新薬が出来あがるぞ!

という甘い罠で初心者を騙します。もちろん最終的にはほとんどの場合で画期的な新薬など出来ず、どこかのタイミングでハシゴを外すような悪材料が出ることが多いです。当時の私のような初心者は信憑性もなにもないことがわかりませんので、そういった甘い材料を信じてホールドしたのちに大幅下落をくらう流れになります。

今思えばなぜもっとバイオ株のリスク度合いや付き合い方について調べなかったのかと悔やまれますが、私が「株なんてやらなきゃよかった」と感じる理由はここではありません。大損自体は後悔したままですが、この経験そのものには今では感謝しています。この経験がなければ

  1. 自分で調べることの大切さ
  2. リスクの取り方は自分で調整できる
  3. バイオ株やゲーム株は思惑だけで信憑性はない

といったことに気づけなかったからです。だからといって初心者さん全員に同じ経験をしてくれとは口が裂けても言えませんが、株の失敗はある程度付きもので覚醒するきっかけにはなるでしょう。

何かを削ってお金を増やしている気がする

私が株なんてやらなきゃよかったと1%だけ感じる理由は「何か大事な物を削ることでお金を増やしているような気がするから」です。例えば大きな出来事で言うと家族とケンカしたということがありました。

ケンカした理由は正直言ってすべて私側の問題です。当時は株式市場の雲行きが怪しくなったことで資産が徐々に目減りしている時期で、せっかく増やしてきたお金が日に日に減るのを見ながらなんとも言えない焦燥感があったんですよね。なんだか自分自身の価値が減っているような感覚というか、うまく言えませんが完全に株をやっていることで生活のペースを乱されていました。

それが普段の態度に出たのでケンカになってしまったわけですが、実は最終的にホールドしきってうまく利益に転じています。それでもその時に感じたのは

  1. これから先もずっと株価に機嫌を左右されるのか
  2. 株価が動くのは当たり前
  3. それが嫌なら最初から株を買わない方がマシで、私生活とは切り分けなければならない

といったことです。家庭内が円満でなければ仕事もプライベートも、もちろん投資もうまくいきません。だからこそそのバランスを保つために気を遣わなければならず、それが結構しんどくて・・・たまに株がなければなと感じることはあります。

その他にもくじけそうになる理由はあります。それは「時間が足りない」ということで、例えば

  1. 売買候補になりそうな銘柄を探す
  2. 探した会社について調べる
  3. 売買方法について考察する
  4. 売買結果について考察する
  5. 株式市場の観測を行う

などやるべきことはたくさんあるわけですよ。どれも大事でどれも「やらなきゃならない」という強迫観念に襲われます。やるためには自分の時間や子供との時間を削る必要も時には出てきます。

特に子供との時間を削らないと到底できないという状況には堪えるものがありまして、その時は

  1. 子供と一緒にゆっくりと過ごしたい
  2. でももっとお金が欲しい

という葛藤でかなり悩みました。投資というものは例えばこういった「時間」という限られた資源を削ることで少しずつお金を増やすことになるので、自分なりのペース配分や手の抜き方を覚えるまで苦労する方も多いのではないでしょうか。

単純に時間の問題だけ解決したいのであればインデックス投資のみ行っていけば良いのですが、いかんせん個別株も楽しみたいとなると同じ悩みを抱える方も多いはずです。

株をやってよかったと感じる理由

株なんてやらなきゃよかったと感じる理由について述べてきましたが、私にとっては100%あるうちのほんの1%くらいの気持ちではあります。ここからはそう思う理由について書いていきますが、その最も大きな要因はやはり「お金が増えたから」です。

株をやっていると異常な早さでお金が減る時期もありますが、基本的には

  1. 業績が年々伸びている会社の株が割安な水準になった段階で買う
  2. あとは何があっても放置して、少ない資金でなるべく多い株数を持つ

ということを徹底すればそれを乗り越えて増えてくれると考えていて、ここに気づいた時からは時間をじっくりとかけてお金を得られるようになりました。長く持つということはそれだけ辛い時期も長くなりがちですが、

  1. 買ったことを忘れる
  2. 長期保有口座を分けて見ないようにする

という技を覚えてからは幾分かマシですね。また、長く持てる株を買うためのお金を捻出するという意識を持つようになれたことも株を始めた恩恵だと感じています。例えば無駄な固定費や生活費を排除・圧縮することで

  1. 普段の生活が楽になる(給料が上がったのと同等の価値)
  2. 株を買うための資金に回せる

というメリットが生まれます。固定費を削るためには最善策を調べなくてはなりませんし、必然的にマネーリテラシーも上がるわけです。株を始めなければ調べもしなかったサービスにたどり着くこともあるので、そういった点でも良かったですね。

前述のように株なんてやらなきゃよかったと感じることもありましたが、続けると自分を保つための考え方ができてくるものです。やるべきこととやらなくても良いことを掴めれば時間配分やメンタル面も安定しやすくなります。

まとめ

今回は株なんてやらなきゃよかったと1%だけ感じる理由について述べました。私の場合は「何かを犠牲にしてお金を得る感覚」が大きな要因でしたが理由はその人によって様々です。なんだかんだ言って、最終的な判断材料はお金が増えたかどうか。

何かを犠牲にしてもお金が増えなければ意味がないので、自信がない方は生活費の定期的な見直しやインデックス投資だけ継続しつつ私生活を思う存分楽しんだ方が有意義だと思います。これから株を始めるという方はぜひ自分自身のメンタルや私生活とのバランスを保ちながら長く続けられる形を試行錯誤してみてください。

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