「買いたい弱気」とは魅力的な株に出てくる有名なお化けのこと

    

どうも、ひげづら(@higedura24)です。

株をやっていると「うわーこの株良いなー!」と感じる銘柄に出会います。

そういった株に限って株価が上がり始めてしまっていたり、なんとなく手が出ないものですよね。

そういった欲しい株ほど手が出ないことを「買いたい弱気」と呼び、有名な投資家心理として格言にもなっています。

この記事では

  1. 買いたい弱気の概要や原因
  2. この考え方は悪いものなのか
  3. その対策はどういったものか

といった点について考えを述べました。

買いたい弱気という考え方を知らずとも、誰もが経験している心理状況だと思います。

ぜひ自分の胸に手を当てて考えてみてはいかがでしょうか。

    

買いたい弱気とは

「買いたい弱気」とは「今後株価が上がっていきそうな株に対してもっと割安な時期に買いたいと考えてしまう心理」のことです。

例えば自分の銘柄選定基準にばっちりと合致しているのに、なんだか割高な気がして買えない・・・というのはよくあるパターンですよね。

買いたい弱気とはそういった誰もが抱く

  1. 買いたいけど買えない
  2. 買いたいけどもう少し後で買おう
  3. 十分割安なのにもっと割安を狙う

という「買いたいのに何かしらの理由をつけて弱気な心理状態となる状態」を指した有名な相場格言として知られています。

投資家心理としては非常にもどかしく、株の世界にも好きな人ほど敬遠して話しかけられないような矛盾があるわけです。

一般的にそういったケースでは自分が買わない(買えない)まま本格的な上昇相場が始まってしまい、あのときに買っておけば良かったと後悔してしまいますよね。

相場格言としては

  1. 良いもの(割高)には理由がある
  2. 株価は資金の波がくればあっという間に上がってしまう
  3. これだと思った株は適度なタイミングでささっと買ってしまった方が良い

ということなのでしょう。

例えばオリエンタルランドの2019年相場も・・・

オリエンタルランドの株価推移

じわじわとした動きなのに、あれよあれよと高値まで昇ってしまいました。

「まだはもうなり、もうはまだなり」という格言通りに押し目を待っているとするすると昇ってしまうものですね。

ただし、個人的にはすぐに後悔してしまうような買いタイミングでは困ると考えています。

例えば、昨日買ったばかりなのに翌日少し下がったくらいで後悔して追撃買いするのは買値に納得できていない証拠です。

買値に納得できていない人は

  1. 少しの値動きですぐに売り払う
  2. 似たような所でまた買い直す

など理屈に合わない行動をしてしまうでしょう。

先人の教えとしては「魅力的な株は素早く買いなさい」なのに「自分が納得できる株価まで待たないと本末転倒」という点が難しく、やはり買いたい弱気は優良株だけに出てくるもどかしいお化けですね。

魅力的な株なのに手が出ない理由

買いたい弱気についてもう少し深く考えてみましょう。

自分が見つけた魅力的な株なのに「まだまだ買えないな」と手が出ない理由は自己判断の比重が高いからだと思います。

具体的には、「この株はもっと安く買えるはずだ」という考えがいつの間にか

  1. こんな不安要素があるから株価は下がるはずだ
  2. 地合いはこれから下がるはずなのでその時に買おう

という考えにすり替えられるわけです。

実際には地合いになんの不透明感もなく、個別株にそれほど大きな悪材料が無くてもそう思い込んでしまうことが弱気の原因でしょう。

その他にも10年前の安値を引き合いに出したり、かなり前の悪材料を引っ張り出してこじつけるのは悪い傾向ですね。

例えばアベノミクス以前の安値を見てもあまり意味がないでしょうし、あくまで直近の株価水準・業績・材料・需要などが大事だと思います。

自分の思い込みばかり優先して市場の捉え方を無視することは「買いたい弱気」の大きな原因です。

ちなみに似たような格言に「買いにくい相場は高い」というものがあり、これも割高なものに手を出しづらい投資家の心理を表したものですね。

株価が伸びていくものには理由があるので、色々な要因を考慮して株価水準を判断することは覚えておくべきでしょう。

魅力的な株は納得できる価格で買う

買いたい弱気について述べてきましたが、個人的には「納得できる水準に株価が下がるまで待つこと」は悪いことではないと考えています。

相場格言で言われるように、確かに

  1. 割高な株には需要を生むだけの理由がある
  2. 弱気になった結果として株価が上がってしまう

といったことはあるのでしょうが、仮に急騰してしまったら買わなければ良いだけです。

一番ダメなパターンは

  1. 納得できない取得単価が後々に悪さをすること
  2. 急騰につられて飛びつき買いすること

だと思います。

じわ上げならまだしも、最初に買いをためらったところよりはるかに上で買うのは意味不明な行為ですよね。

例えば・・・

買いたい弱気から飛びつき買い

このように赤枠のような上昇初期で買いをためらっていたのに、そこから青枠のような急騰局面につられて買ってしまうのはジャンプキャッチ以外の何者でもありません。

買わずに待っていれば黄色枠のような押し目があるかもしれませんし、そのタイミングなら本当に納得した買い注文が出せる可能性だってあります。

魅力的な株だからこそ自分がしっかりホールドできるような価格で取得することが大事です。

どうしても待てない人はどうするか

魅力的な株の誘惑に負けてしまうことが多い人は、対策として打診買いを取り入れるしかありません。

自分が納得できる価格にかなり近いけどまだ不安なタイミングに、ほんの1単元だけ買えば心に折り合いが着く可能性があるでしょう。

ただし、これは不本意なやり方かつ

  1. 資金に余裕がある
  2. 保有銘柄数が少ない

といった状況でできることです。

打診買いするからには一定期間はその銘柄と付き合うのが普通なので、ポジションにある程度の余裕がなければなりません。

常に銘柄を探していてフルポジションが珍しくもない人ほど我慢できないと思うので、そういった方は打診買いだらけにならないように気をつけましょう。

まとめ

いかがでしたか?今回は買いたい弱気という相場格言をご紹介し、その原因や対策について述べました。

個人的には最も優先すべきは納得できる買値だと思いますが、格言が教えてくれるような株価水準の考え方も大事です。

割高なものには理由や人気の秘密があるので、そういった総合的な情報のもと判断しなければなりません。

その上で納得できる価格で買えれば、きっとその売買もうまくいくのではないでしょうか。

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