SBI証券のメリット7つ!他社を比較した場合の強みとは?

    

SBI証券と言えば証券会社の中でもトップクラスの立ち位置として非常に有名です。多くの方がSBI証券の口座を持っていて、株をやっているほとんどの方はご存じだと言っても過言ではないでしょう。

しかし、特に初心者さんの場合では実際の所どのような点がSBI証券のメリットとして言えるのか理解している方は少ないと思います。

そこで今回はSBI証券には他社と比較した場合にどういったメリットがあるのかをなるべくわかりやすくお伝えしてみました。SBI証券の口座をまだ持っていない方、持っているけどいまいち強みがわかっていない方はぜひご参考下さい。

    

SBI証券と他社を比較した場合の7つのメリット

では早速ですがSBI証券が持つメリットを他社と比較しながら述べていきます。

IPO案件がぶっちぎりで多いだけでなくポイント制も導入

まず他社がとても追いつけないぶっちぎりメリットとして挙げられるのがIPO案件の豊富さです。

IPOとは新しく上場しますよという新規上場株のこと。

このIPOは上場初日の初値が公募価格より大きく上につくことが多いので、買付け抽選に申込者が殺到するのが大きな特徴です。

抽選に当選すれば大きく利益を得られるのがIPOの良さですが、

  1. そもそもIPOの抽選案件数がとても少ない証券会社も多い
  2. 抽選案件があっても当選するのは宝くじレベル

というデメリットもあるんですよね。したがってお使いの証券会社によってはそもそも応募すらできないし、少ない案件を取り合わないといけないわけです。

しかし、SBI証券はIPO案件数が他社と比較してぶっちぎりに多い。

具体的に2017~2019年の実績で言いますと・・・

証券会社2019年2018年2017年
SBI証券828686
楽天証券26117
マネックス証券455049
松井証券21914

このように他の大手3社と比較してもかなりの差をつけていることがわかります。

加えてSBI証券のIPOルールには独自のポイントシステムがあり、抽選に外れると1ポイントがもらえるんです。

そのポイントは1単元分の申し込みと同等の効力があり、資金に限りがある初心者さんでもポイントを頑張ってためて一気に使えばいずれ当選することができるメリットとなります。

どのくらいポイントを貯めれば良いのかは当選したい銘柄にもよるでしょうが、私個人の感覚としては200~300ポイントくらいです。年々増加傾向にあるとも言われているので、IPOに当選したい方はなるべく早めに始めた方が良いでしょう。

地方から海外まで幅広い取扱銘柄

SBI証券には他社にない強みがまだあります。それはどの証券会社と比較しても負けない取扱銘柄数の多さです。

例えば福岡や札幌など地方取引所に単独上場しているようなマイナー銘柄でもSBI証券なら売買ができます。

こういった地方銘柄は同じく業界トップクラスに食らいつく楽天証券でもカバーできておらず、SBI証券ならではの強みでしょう。

地方銘柄なんて興味ないよという方もいらっしゃるかもしれませんが、個人的にはそうは思いません。

一時期は怒濤の勢いで株価が爆騰げしたあの・・・

ライザップの株価推移

RIZAP(ライザップ)グループは札幌証券取引所ですし、ステーキやハンバーグを軸にファミレスを経営しているジョイフルは福岡証券取引所ですよ。

また、この記事を書いている時期ではPBシステムズという直近IPO銘柄が短期間で大きく株価を伸ばしています。

PBシステムズの株価

地方銘柄が株価を伸ばしていてもお使いの証券会社が取り扱っていなければ売買はできませんので、選択肢を増やすという意味でもこれはSBI証券を使う大きなメリットでしょう。

もっと言えばSBI証券は海外にも強いです。例えば楽天証券は取り扱っている外国株式が

  1. 米国
  2. 中国
  3. シンガポール
  4. タイ
  5. マレーシア
  6. インドネシア

の6カ国となっていますが、SBI証券の場合は

  1. 米国
  2. 中国
  3. 韓国
  4. ロシア
  5. ベトナム
  6. シンガポール
  7. タイ
  8. マレーシア
  9. インドネシア

の9カ国というラインナップです。海外ETFも豊富ですし、SBI証券には世界中の株式に投資できる強みがあるでしょう。

3年で手数料0円を目指すと公言

SBI証券は2019年の決算で手数料0円を目指すと公言していて、実際に

  1. 一部ETF手数料を無料化
  2. 日計り信用(当日中決済の信用取引)手数料を無料化
  3. 手数料無料で売買できる上限額を拡大

と施策を実行しています。

2020年10月には手数料無料で売買できる上限額が現物と信用取引を合わせて300万円まで拡大していて、少なくともこれで多くの初心者さんにおける売買範囲を網羅しているでしょうね。

また、デイトレーダーから中長期投資家まで幅広い時間軸にメリットがある手数料体系になっているので満足度も高まることでしょう。

このままいけばいずれ言及している全ての売買手数料0円化計画も順調に達成できるはずです。

手数料体系で競い合っている楽天証券は追随して同じ水準まで持ってきている状況ですが、その他の大手は追随できていません。

業界全体の水準を下げる意味でもSBI証券には頑張ってもらいたいところですね!

優待クロスも低コストで実現できる

SBI証券の手数料メリットを紹介しましたが、これは優待クロス取引の面でもメリットが出てきます。

優待クロス取引とは株主優待のみを低リスクで得るために行う手法で、具体的には同日に現物買いと信用売りを行うやり方です。

売りと買いを同じ価格で行っているので値動きによる損益が生じず、優待権利確定日までに行えば優待取得権利だけがもらえます。

ただし、売買には手数料がかかるので実際には優待でもらえる価格から売買コストなどが差し引かれたお金が懐に入るわけですね。

SBI証券の場合は前述のように現物買いも信用買いも手数料無料範囲が拡大されているので、100万円までの売買で行える優待銘柄であれば売買手数料なしで取得可能です。

制度信用を使って逆日歩が発生した場合は余分なコストが発生しますが、それ以外であればそこまで大きなコストはかからないでしょう。

逆日歩がかからない一般信用売りの取扱銘柄数において他社と比較した場合、2020年10月時点では

証券会社一般売り取扱銘柄数
SBI証券約2000銘柄
楽天証券約1600銘柄
松井証券約900銘柄
マネックス証券約300銘柄

となっているのでリスク少なく優待クロスができる選択肢も多いですね。

スマホアプリに株価アラートが搭載されている数少ない会社

SBI証券のスマホアプリには株価アラートというものが搭載されていて、これは楽天証券とSBI証券のみのメリットです。

株価アラートとは自分が設定した価格に株価が到達した際にスマホに通知してくれるという機能で、例えば

  1. 長期的に保有したい銘柄の安値
  2. デイトレで狙っている銘柄の安値
  3. ここを超えたら株価に勢いがつきそうな高値
  4. ここまできたら売りたいという高値

などお好みの考え方で設定するものですね。兼業投資家の場合はなかなか日中の株価を監視することも難しいでしょうが、株価アラートがあればそういったストレスもかなり減るでしょう。

株価アラート自体があまり搭載されていないので、それが使えるだけでもSBI証券にはメリットがあります。

PTS取引ができる数少ない会社

提供されることが少ないサービスはまだあって、そのひとつがPTS取引です。

PTSとは私たちが普段使っている証券取引所ではなく私設取引所を介して取引することを言います。PTSでは夜間も取引ができるので、一般的に

  1. 大きな材料が出た際に夜間取引を使って買っておく(売っておく)
  2. PTSでどのような銘柄が活気づいているか見ることで翌営業日の主役を探る

などといった使い方ができます。

PTSを提供している会社は

  1. SBI証券
  2. 楽天証券
  3. 松井証券

の3社だけですので、SBI証券の手広さがここでも垣間見えますよね。

株取引に応じてTポイント付与

最後のメリットはTポイント付与ですが、これは正直おまけみたいなものです。

というのも他社もそれぞれ対応したポイント制度を持っていますし、そもそもSBI証券のTポイントシステムは

SBI証券のTポイントシステム

このように株式や投資信託の売買手数料に応じていただくことができるサービスです。

前述のように手数料は無料化が進んでいるので、投資信託をがっつり買い込んでいる人でない限りあまり旨みはないかもしれません。

ただ、お持ちのTポイントを使って買うこともできるので人によっては多少なり負担を減らせます。

まとめ

今回はSBI証券と他社を比較した場合のメリットを7つご紹介し、SBI証券でなければ享受できないメリットや業界内でも提供されていることが少ないメリットまで色々と述べました。

どの証券会社を使うのかそれぞれ好みがありますが、SBI証券でなければできないという点は魅力がありますよね。

また、万人に影響がある手数料に関してもSBI証券が主導となって無料化されていくでしょうから、そういった点も注目しています。

SBI証券は調べれば調べるほどこんなことができるのかという点がまだまだありますので、ぜひ一度ご自身でもリサーチしてみてはいかがでしょうか。

※この記事を書くにあたって参照したページ:SBI証券公式HP