ガンホーとミクシィの株価暴落理由!ゲーマーが感じた当時の教訓とは?

    

どうも、ひげづら(@higedura24)です。

スマホはこの10年で急速に普及しました。

それに伴って、今までガラケーで楽しんでいたようなゲームではなく

  1. 直感的な操作性
  2. 内容や画質などのクオリティ
  3. 課金システム
  4. ガチャシステム

など色々な要素が追加されています。

今では色々なゲームアプリがリリースされていますが、その先駆けとなったのは

  1. ガンホーの「パスドラ」
  2. ミクシィの「モンスト」

ではないでしょうか。

これらの大ヒットによってガンホーとミクシィの株価は急激に駆け上がりましたが、いつの間にか大暴落となっています。

あれだけの大ヒットからなぜこんなにも株価は暴落してしまったのか?

この記事ではその理由をゲーマー目線で考えてみました。

    

ガンホーとミクシィの株価暴落チャート

では最初にガンホーとミクシィの株価暴落をチャートで確認します。

ガンホーの株価暴落チャート

ガンホーがパズドラの大ヒットによって株価急騰となったのは2012年です。

分割補正後で見た場合、株価140円ほどから高値15000円超えですのでハンドレッドバガーですね。

もし株価150円で1000株持っていたら、わずか1年ほどで15万円が1500万円まで膨れ上がっている計算です。

こう単純に考えても、大金持ちを量産した銘柄だと容易に想像がつきます。

しかし、2013年に16330円の高値をつけると一気に暴落して株価は2000円程度になってしまいました。

ゲームセクターの歴史的な高騰は、歴史的な暴落銘柄にもなったわけです。

そもそもガンホーがこれほどまで人気化した理由はゲームシステムにあります。

パズドラは

  1. 誰でもできるパズルゲーム
  2. キャラクター固有の能力にステータス
  3. ガチャ制度

といったパズルRPGというジャンルを確立したゲームアプリだったのです。

例えば、

  1. この強いボスを倒すためにはあのキャラとあのキャラが必要だ!
  2. ガチャでしか手に入らないキャラが欲しい!
  3. このパーティの戦術が強いらしい!

とRPGのやりこみ要素とガチャガチャのユーザー心理がうまく調和するわけですね。

イベントを次々に打ち出したり、ガチャ確率を期間限定で上げることで「課金制度」という今では当たり前の要素も業績に大きく貢献しました。

株価は先見的に2013年に暴落していますが、業績的には2014年まで伸び続けています。

パズドラは後に出る、ミクシィの「モンスト」を始め多くのゲームアプリの利益形態を作る先駆けとなりました。

ミクシィの株価暴落チャート

ミクシィの株価暴落

次にミクシィの株価暴落チャートです。

ミクシィの株価はガンホー暴落後の2013年終わりから急騰しています。

パズドラは「簡単なパズル」がメインでしたが、ミクシィの「モンスト」はキャラを指で弾くだけというゲームがメインです。

モンストもまた、

  1. 小学生から大人まで、誰でもできるゲーム性
  2. パズドラに類似したRPG要素に課金システム

が受け、パズドラの対抗馬となっていきました。

当時を知っている方はご存知でしょうが、若者はどちらかのゲームをやっているか、もしくは両方やっているかという状況でしたね。

モンストの良い所は「多人数でゲームができる」という点。

これによって協力プレイという新しい概念も生まれましたし、パズドラとの区別化もされました。

徐々にユーザーからの人気もモンストに移行し、それに伴ってミクシィの株価も急騰。

第2のガンホーとして株価200円ほどから高値8000円まで上がったのです。

しかし、やがてライバルゲームも台頭し人気も下火化。

株価は2000円まで暴落する結果ともなりました。

ガンホーとミクシィの株価暴落理由とは

ガンホーとミクシィの株価暴落理由はゲーム人気下火による業績悪化です。

ガンホーもミクシィもライバルゲームに負けた印象で、個人的には「ゲーム内でのインフレが止まらなかった」という点が理由として挙げられます。

最近のスマホゲームの悪い癖なのですが、

  1. 毎週、毎月のようにイベントを打ち出す
  2. ゲームをするための消費ポイントがある
  3. 強いキャラを手に入れるガチャガチャを引くにもポイント要素あり
  4. ゲームをどんどん進めたければ課金するのが近道
  5. 敵も味方キャラもどんどん強くなり、初心者が参入しづらいことも

といった特徴がありますよね。

  1. イベントでどんどん強い敵は出てくるし、ボスを倒すにはこのキャラが必要。
  2. 持ちキャラが強すぎて、逆に敵が弱い。
  3. このキャラは強いんだけど、全部の敵に対して強いわけじゃない。
  4. このイベントならこのキャラ、こっちのイベントはこのキャラが大事。
  5. キャラを育てても育てても次から次へと必要な新規キャラが出てくる

・・・こんな感じでゲーム内のインフレが止まらないわけです。

ゲームが大好きで、やりこみ要素をどんどん深堀っていくユーザーにとっては嬉しいことかもしれません。

でもライトユーザーにとっては継続しづらくて、当時は新規参入も難しい状況だったんじゃないかなと感じます。

やりこみ要素を減らしても卒業者が増えるし、逆に作りすぎても増えてしまう。

イベントもキャラもどんどん出てくるし、しかも最大レベルに味方を育てるの時間かかるんですよ。

結局は「もういいや」となる方が多かったですね。

こういった、「全部のユーザーを納得させるような仕組みが作りづらかった」のが株価暴落原因のひとつとしてあると思います。

飽きればユーザーは新規ゲームに移るので、ゲームセクターの移り変わりが激しいのも仕方ないのかもしれません。

私はゲームをやる人間なのでわかりますが、一度飽きたゲームにそうそう課金はしませんね。

新しいゲームは楽しいですし、違うやりこみ要素に達成感を覚えやすいです。

こういったユーザー心理を理解してゲームセクターを触ることは重要だと思います。

ちなみにカプコンの「モンスターハンター」は同じ多人数制ゲームでも、

  1. 強い人に協力してもらえばどんどんゲームを進められる
  2. 装備も揃いやすく、新規参入しやすい

といった要素がありますね。

まとめ

いかがでしたか?今回はガンホーとミクシィの株価暴落理由をゲームユーザーの観点で考えてみました。

最近はゲーム内のインフレ対策がなされているなーと感じるアプリもあります。

ただ当時はゲームバランスがめちゃくちゃだと感じることも多く、株価暴落を見る限り業績にもそういったことは影響したのでしょう。

ユーザーからの人気があってなんぼの世界ですので、アプリレビューややりこんでいる知人に感想を求めるのも有効ですね。

株価暴落になる前に逃げる意識をもってゲームセクターに臨みたいものです。

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