ぐるなびとクックパッドの株価暴落理由から得られる教訓は大きい!

    

どうも、ひげづら(@higedura24)です。

今や多くの方が利用しているサービスに飲食メディアがあります。

飲食メディアとは

  1. レストランの検索
  2. レストランの口コミや予約
  3. 料理のレシピやコツ、動画
  4. 飲食メディア内におけるユーザー同士の交流

といった飲食に関する総合的なサービスを提供するサイトのことですね。

少し前までは無かった飲食メディアも、今では大きな広がりを見せています。

これら飲食メディアの先駆者として有名な企業は

  1. ぐるなび
  2. クックパッド

の2社ではないでしょうか。

ぐるなびとクックパッドの株価はかつて大きく上昇していましたが・・・今では株価暴落と言っても良い水準になっています。

あれだけ人気だったぐるなびとクックパッドの株価が暴落したのは一体なぜか?

ここを考えることは株式投資を続けていく上で、非常に大きな教訓になるはずです。

この記事ではその点について書きましたので、ぜひご参考ください。

    

ぐるなびとクックパッドの株価暴落チャート

まずは両者の株価暴落をチャートで見てみましょう。

ぐるなびの株価暴落チャート

まずはぐるなびの暴落チャートからです。

ぐるなびは2016年に株価3000円の高値をつけるともみ合いに入り、そこから暴落しています。

特筆すべきは定期的に出来高が盛りあがり、その度にギャップダウンしていることです。

これは決算の度に減収減益を報告しているためでしょう。

通期で追っても減益は止まらず、2020年の予想は赤転となっています。

株価は時に長期線上まで反発するものの、やはりギャップダウンで暴落継続。

これを繰り返して株価500円の安値をつけました。

ただ、直近決算は赤字縮小傾向との思惑でストップ高をつけたようです。

移動平均線の並びも改善され、ここから株価が反発していくかどうか見守っている方もいらっしゃることでしょう。

もし本当にここからの決算が好転していくようなら、株価も大きく反発するだろうとは思います。

  1. 下げてくる中で拾った投資家がどれくらいいるのか
  2. リバウンドでそれらの投資家からどれくらい売りが出るか

こういった要素が絡みますが、面白い展開になるかもわかりませんね。

クックパッドの株価暴落チャート

次にクックパッドの株価暴落チャートです。

こちらも高値2800円ほどから大きく下げてきて、株価300円を切るまで暴落しています。

また、やはり定期的に出来高が膨らみギャップダウンという傾向があるようです。

これはぐるなびと同じく決算への反応で、赤転予想はないものの減益傾向となっています。

ぐるなびもクックパッドも決算が振るわないことによる株価暴落。

この点は合っていて、多くの方が感じていることです。

ただ、そこで終わらずに株価暴落を引き起こした減益がなぜ起こったのかを考えることが重要ではないでしょうか。

ぐるなびとクックパッドの株価暴落理由

そもそも、ぐるなびやクックパッドの本業収益源は

  1. 加盟店から受け取る販促支援料
  2. 有料会員費
  3. 広告収入

などです。

つまり、加盟店やユーザーが集まってくれないと成り立たないと考えられます。

  1. ぐるなびにお店を登録すればお客さんが増える!
  2. クックパッドを見れば必要なレシピが手に入る!
  3. 色々な料理や、意外な作り方が知れて楽しい!
  4. サイトにまた来たい!

こういった想いをユーザーに抱いてもらう必要があるわけです。

これらはサイトの使い勝手やわかりやすさ、ユーザーの満足度や民度などが関係します。

では実際の数字推移はどうなのか見てみましょう。

例えば、ぐるなびの有料加盟店舗数の推移はどうでしょうか。

外部参照リンク:ぐるなび|2020年3月期中間決算資料から抜粋

株価が低迷し始めた2016年過ぎからピークアウトしていて、直近は減少傾向のようです。

ではクックパッドの有料会員数と広告収入の推移はどうでしょうか。

外部参照リンク:クックパッド|2019年12月期中間決算資料から抜粋

プレミアム会員数は2017年からゆるやかに増加していますが、直近は減少傾向ですね。

広告収入は2017年から激減していて、売上減少の大きな要因だと感じます。

ぐるなびもクックパッドもこういった要素が改善されてこないと、実態を伴う株価反発は見込めないのかもしれません。

そして、数字の改善には顧客満足度がキーワードになってくるかと思います。

飲食メディアの競合他社の印象

ところで、飲食メディアの競合他社はユーザーからの満足度を得られているのでしょうか。

ぐるなびやクックパッドの競合には、

  1. デリッシュキッチン
  2. クラシル

があります。

デリッシュキッチンやクラシルはKDDIやソフトバンクから出資を受けているサービスですね。

例えばデリッシュキッチンはSNSなどでも見られるように、短時間でレシピから作り方までわかるような動画を提供しています。

動画は飽きづらい1分前後、工程がわかりやすいように最初と最後のみ抜粋して編集されているようです。

こうした工夫から「初心者でも簡単に作れて、シンプルに手順がわかる」という独自性のある動画がユーザーに受けています。

両社の業績はまだまだこれからのようですが、出資元との展開でこれからどうなるかというところでしょう。

株価暴落を止めるには独自性が重要か

競合が大きく成長しているかと言えばそんなわけでもないのでなんとも言えませんが、ぐるなびやクックパッドもユーザー満足度を高めるような施策が必要でしょうね。

当初は革新的な存在でしたが、段々と当たり前になっているので「ぐるなびやクックパッドでないとダメ!」と言えるような独自性が必要かと思います。

全く同じサービスではないにせよ競合も出てきている状況です。

この辺りで再度、革新的な何かが出てくれば良いのになと感じますね。

また、こういったことは飲食メディアに限ったことではないです。

会社が他社の真似できない強みを持っているということは大きなメリットで、

  1. 他社の参入を防ぐ
  2. 寡占市場からの利益

は売上高に影響します。

ぐるなびやクックパッドの株価暴落を見ていると、

  1. 長期的に保有するなら独自性が大事
  2. 革新的なサービスでも進化し続ける企業が強い
  3. どういった収益源を持っていて、その根源となる指標の変化に注目する

といったことを教訓として学べるのではないでしょうか。

まとめ

いかがでしたか?今回はぐるなびとクックパッドの株価暴落理由を考えてみました。

飲食メディア自体が、簡単に稼げる市場ではなくなってきているのかもしれません。

ただ、状況を打破するにはぐるなびとクックパッドの独自性を高める施策が必要だと思います。

株価上昇には業績向上が必要で、独自性はそこに大きく貢献するでしょう。

その他のセクターでも、収益源に関する指標に注目しつつ事業形態を考察してみてはいかがでしょうか。

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