どうも、ひげづら(@higedura24)です。
2019年11月14日のヤフーとLINEの株価は大幅高になりました。
特にLINEは寄らずのストップ高で、買いが一気に集まった恰好でしたね。
しかし、その翌日のヤフーは特別売り気配となり、LINEも合わせて前日比7%の大幅安となりました。
このままヤフーやLINEの株価が暴落するのではと心配な方もいらっしゃるでしょう。
この記事では前日の上昇ムードからなぜ一転して下落したのかを簡単にご紹介しますので、ぜひご参考下さい。
ヤフーとLINEの株価急騰理由
そもそも、なぜヤフーとLINEの株価が急騰したのでしょうか。
そのきっかけは
「検索サービスやキャッシュレス決済PayPayを提供するヤフーと、LINEペイなどを運営するLINEが経営統合の協議に入った」
と報道されたからです。
また、ソフトバンクやLINEの株式を大量に保有する韓国企業であるネイバーも併せて交渉されているようです。
現状の統合案としては
- ソフトバンクとネイバーが50%ずつ出資する合弁会社を設立
- その合弁会社がZHD(ヤフー)の発行済み株式7割を保有する親会社になる
- ヤフー傘下にLINEが100%子会社として入る
- ヤフーの発行済み株式には3割ほど一般株主が残るので上場は維持する
というものがあります。
もしこれが実現されれば、小売りやキャッシュレス決済をはじめとする幅広いデジタルニーズに応えられる経営基盤が誕生することとなりますね。
また、市場が特に注目しているのは
- EC事業
- キャッシュレス決済事業
のようです。
ヤフーとLINEの売上高が合算されれば、楽天を抜いて総合EC事業の国内首位に浮上します。
キャッシュレス決済に関しても、PayPayとLINEペイという2大巨頭がタッグを組むか統合されるわけです。
キャッシュレス決済の利用者を増やすために使ってきたキャンペーン費用などを抑えられ、収益性の向上が見込めるのではないでしょうか。
キャッシュレス決済戦争に終止符が打たれる可能性があり、関連してメルカリや楽天の株価も反応しました。
ヤフーとLINEのサービス利用者の規模は1億人に達すると言われており、国内人口を考えても非常に大きな事業規模だとわかりますね。
競合が手を組んだことで、色々なサービスがスマホの中で集約されてよりユーザーの利便性が上がるだろうとワクワクします。
ZHD(ヤフー)とLINEの株価暴落理由
ヤフーとLINEの株価は上記材料で急騰したあと、暴落とまではいきませんが急落しました。
その理由を一言で表すと、「本当の意味で統合するには障害が多いのでは?」という疑問が挙がったためです。
月内での統合を目指すとはされているものの、そもそもまだ統合案を最終調整している段階ではあります。
また、実際に統合して事業を進めていく上では
- ZHDの上場を維持する状況が認められるか
- 金融事業をはじめとした、それぞれの取引先同士の関係性の調整
- ヤフーとLINEの業績状況
といった先行きの不透明感が強まったようですね。
とはいえ、株価暴落とまでならなかったのは統合事業への思惑に加えて「関係各所との調整や、ソフトバンクグループの他事業においても統合範囲が広まるのではないか」という見方が捨てきれないためでしょう。
今後の追加材料や進捗によって株価推移も大きく左右され、それ次第でどちらの意見が強まっていくかがわかると思います。
外部参照リンク:ロイター|ヤフー・LINE統合構想、携帯電話への貢献も鍵 楽天参入に備え
株価暴落よりもヤフー経済圏が気になる
ところで、国内では楽天ポイントを活用している方も多いですよね。
楽天はEC事業以外にも様々なサービスを手がけていて、それらの利用で楽天スーパーポイントが貯まる仕組みを構築しているわけです。
あらゆる生活サービスに関係していることから、これを「楽天経済圏」なんて呼んでいます。
ユーザーの中にはクレジットカードから携帯から電気会社から何から何まで楽天サービスにどっぷり浸かり、楽天経済圏で年間10万ポイントも集めている強者までいるわけです。
もしここに、ヤフーやLINEなどが提供するサービスが統合されて「ヤフー経済圏」が強化されたらどうなるでしょうか。
個人的にはここがすごく楽しみで、楽天経済圏にせまる規模に十分なり得るので大いに競合してもらいたいですね。
楽天経済圏としてはより色々なサービスと関連づけて顧客を集めたいでしょうし、強化もしてくれるのではないでしょうか。
そうすれば現状で楽天ポイントのヘビーユーザーさんは嬉しいでしょうし、ヤフー経済圏も負けじと施策を打ってくれるかもしれません。
ヤフー経済圏で得たポイントの使い道が広がったりすればそれも嬉しいですし、ユーザーの利便性やベネフィットが上がることは大歓迎です。
もちろんすぐすぐの話ではないでしょうが、ヤフーやLINEの株価暴落よりも個人的にはここに注目しています。
まとめ
いかがでしたか?今回はZHD(ヤフー)やLINEの株価が急落した理由についてご紹介しました。
ここから株価暴落となる可能性は少ない?でしょうが、そこからサービスの広がりがどうなっていくか気になりますね。