株式投資には一種の中毒性があると言われているのをご存じでしょうか?
「心当たりがある!」という方も多いかと思いますが、そんな状況で起こりやすいのが「株価が気になり色々なことに集中できない」というケースですよね。
株をやっている多くの方はお仕事や子育てなどをされているわけですが、それらに集中したくても株価チェックがどうにも優先になってしまうというわけです。
私も昔はそんな時期があったのでその気持ちは痛いほどわかります。
- 自分でもわかっているのに気づいたら株価をチェックしている
- 株価が気になり仕事にならない
- 朝から晩まで株アプリばかり開いている
こういった状況に陥ってしまうその理由と解決方法を私なりに考えてみましたので、お悩みの方はぜひご参考下さい。
株以外のことに集中できない弊害とは
最初に考えておきたいのは「株価が気になって他のことに集中できない」という状況が続くと最終的にどんな弊害があるのかということです。
例えば仕事が手につかないというケースがダメということは誰にでも想像がつくことですが、最終的には一体何がだめなのか?
これは職場での評価が下がることや上司に目をつけられるといったことではなく、
- 職場全体の生産性が下がる(場合によっては会社の業績に関わる)
- 自分の評価が下がるだけでなく給料も下げられる
- 最悪の場合では仕事を失う
といったことが最終的に起こってはまずいことですよね。
株を副業扱いで続けているという方も多そうですが、本業そのものの収入が下がるということは避けなければなりません。
また、子育てや家事全般に集中できないというケースはどうでしょうか。
- 気づかないうちに子供を傷つけていた
- 子供へのケアやフォローを怠っていた
- 家庭内のもめ事に発展してしまった
など雰囲気が悪くなっては自分以外の方に迷惑をかけかねません。
誰でもそれぞれ役割や任されているポジションというものがありますから、副業である株よりまずは本来の立ち位置でしっかりと頑張るということが大事です。
・・・なーんてことはわかっているんですよね。それでも株価以外に集中できないからみんな困っているというか気にしているわけで。
ということでここからはわかっていても株価チェックばかり優先してしまう理由と解決方法をお話します。
株価が気になる理由と解決方法
株価が気になり集中できないという状況は初心者や初級者に近いほど起こりやすいと思います。その根拠も含めていくつか紹介しますので、当てはまる方がいたら少しずつで良いので是正していきましょう。
自分の売買に自信が無く不安
最も大きい要素は自分の売買に自信がないという点でしょうね。自信がないままに売買を続ければそりゃ不安になるので、何度も株価チェックをしてしまうのも無理はないです。
株の売買で月1万円でも利益が出せるようになってくれば自信も段々とついてくるのでしょうが、
- 自分なりの売買ポイントも定まっていない
- 損切りタイミングも曖昧
といった感じで売買の全体像がふわふわしていると安定しづらいんじゃないかなと思います。
したがって、まずは教科書的で構いませんので少なくとも一定の売買ポイントと損切り基準を設けることが株価チェックよりも優先すべきことです。
頻繁に株価チェックしている方にお聞きしたいのですが、あなたは「ここを見ている」とポイントを決めてチェックしていますか?それともただなんとなく自分の保有株が上がっているか下がっているかのみを見ているのですか?
頻繁に株価を見ない人はポイントを決めてチェックしています。
例えば「自分の中でここは割って欲しくないという株価まできているのか」という点だけをチェックしているわけです。仮にそこの価格までまだ500円余裕があるのなら
- 今日中に到達することはないだろう
- しばらくはチェックしなくても良さそうだ
と考えられますよね。
ポイントを決めればそれを基準にチェックするのが普通なので、少なくともその付近の株価にくるまでは頻繁にチェックする必要はなくなります。そもそも株価アラートをかけておけば自分からスマホを見る必要もなく、スマホに呼ばれるまでは他のことに集中できますよ。
まずは自分の不安を解消するためにも売買ポイントをしっかりと考え、それを基準に株価チェックするように意識しましょう。
身の丈に合わない売買額である
株価チェックで他のことに集中できない背景には「自分の資産が株価によって増減するから」というものがあります。
また、特に自分のメンタルが耐えられる範囲を超えて保有してしまっているという場合はその増減によって一喜一憂しやすいです。例えばいつもは100万円以上も保有することはないのに、今回は200万円も保有していたらハラハラドキドキしませんか?
そういった状況では仕事や家事をしていても頭のどこかで株価が気になって気になって仕方がないですよね。
逆にいつもの10分の1の保有額だったら?株価が多少動いても「これくらいなんともないさ」と思える可能性は高いですよね。
このように株価の動きによって集中できないかどうかは保有額にも影響されますので、自分がどのくらいの範囲であればいつも通りの生活を送れるかを考えておきたいところです。
現状、いつもいつもそわそわしているのであれば身の丈に合っていない(リスク許容度を超えた)保有額となっているはずなので、もっと少ない額の売買から始めましょう。
いつでも株価を見られる環境にある
株価が気になって集中できない状況は上記2点が主な原因かと思いますが、株価をいつでもチェックできてしまう環境に自分が置かれていればついついスマホをいじってしまうというものですよね。
ただ、個人的には「スマホを持ったあなたが果たして株価チェックだけにとどまるかな?」と感じてしまいます(笑)
私もそんな経験があるのでわかるのですが、特定の目的を持ってスマホを触っても
- ついついSNSを見てしまう
- ネットニュースまでチェックしてしまう
- LINEが来ていれば返信までしてしまう
- YouTubeを開く頃には目的を忘れている
となっちゃいますよね。それだけ現代のスマホにはエンタメがたくさん詰まっていて、私たち現代人の興味をそそるものが多いんです。
だから、スマホを目の届くデスクに置いたりトイレに駆け込んでまで見ると・・・そりゃ他のことなんて集中できませんよ。
株価チェックのつもりが娯楽に没頭して集中できないという状況を避けるためにも、意識的にスマホを遠ざけるのはひとつの手ですね。
結局は意識改革しなければ集中できない
この記事を書いていて思ったのは、前述のような株以外に集中できない理由やその解決方法をいくら知った所で自分自身の意識や考え方が変わらないと意味がないよなぁ・・・ということです。
私もそうでしたが、最初のうちは株を買う前段階の準備なんてないようなもの。言ってみれば適当にスクリーニングをかけて引っかかった銘柄の中からなんとなく良さそうなものを買うだけでした。
売買の全体像は当然あやふやで、なぜ株価が上がると考えたのかその理由は説明できません。だから保有していても不安、株価が上がっても含み益が下がらないか不安、株価が下がればもっと不安でとても私生活に集中できないわけです。
だからといって株について本気で調べるかというと、なかなか大きく負けないとそんな気になれませんでしたね。資金の3分の1が吹っ飛んでやっと目が覚めましたが、今でももっと早く意識改革すれば良かったなと思っています。
スマホをついつい見てしまうのも同じです。人間は楽しい方へ楽な方へ行ってしまいがちですから、目の前にエンタメの塊が置いてあれば触っちゃいます。
触らずに本来集中するべきことに集中するためには、株価の値動き以上に魅力的なことを設定してあげなければならないですよね。
それは仕事上の目標かもしれないし、子供の笑顔かもしれない。株でめちゃくちゃ利益を稼いでいて本業以上の収入になっている人は別として、大体の場合はそっちの方が大事でしょう。
私は仕事や子供の笑顔を無くしてまでも株に没頭したくないという考え方ですし、基本的には気長に保有してじっくりと利益が出せればそれで良いやというタイプです。
短期売買を頑張ることで色々なことに集中できない、そしてそれが悩みだという方は少し肩の力を抜いてじっくりとした売買に意識改革してみるのも手ですよ。
不思議なもので意識が変われば株価の動きへの感じ方もガラリと変わるものですから、ぜひ実践してみてください。
自己嫌悪に陥りながら株に割いていた時間が本来あるべき方向に向かえば、もっともっとあなたは生きやすくなるはずです。
まとめ
今回は株価が気になって他のことに集中できない理由と解決方法について述べました。
考えられる理由としては
- 自分の売買に自信がなく不安
- 売買金額が身の丈に合っていない
- いつでもチェックできる環境にある
といったことが挙げられ、特に最初の2点は初心者さんに多いものだと考えています。
自分に与えられた役割を全うしないと周りからの評価が下がるばかりかメイン収入も減ってしまう可能性がありますので、しっかりと意識改革をして株の売買に望みましょう。
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