スイングトレードの利益率は「損失の1.3倍+ある条件」が最低ライン!

    

スイングトレードの利益率をどの程度にまとめていくか考えたことはありますか?

スイングトレードは数日から数週間程度の保有期間で利益をあげていくスタイルのためそれだけ利益率にバラつきが生じやすいです。したがって自分がどの程度の利益率を最低超えておくべきか知っておかないと迷いも生じやすいでしょう。

ただ、そんなこと言われてもどの程度の利益率にすれば良いのか見当がつかない・・・という方も多いはず。結論から言うとスイングトレードの利益率は条件つきではあるものの、最低でも損失に対して1.3倍あれば破産しないと数学的に証明されています。この記事では

  1. スイングトレードの利益率に対する考え方
  2. 条件付きで損益比1.3倍の根拠
  3. 資産増加スピードを上げるためのスキーム

について述べてみました。スイングトレードの利益率について悩んでいるという方はぜひご参考ください。

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スイングトレードの利益率で超えたいライン

まず利益率について内容をおさらいしておきましょう。利益率とは「自分が投じたお金に対して何%の利益を得られたか」という意味です。例えば100万円分保有して最終的に2万円儲けられたら利益率は2%となります。

今回のお話を例えるなら100万円スイングトレードで投じた時にどのくらい利益を確保すれば問題ないのかというわけですね。結論的には「損失に対して1.3倍の利益を確保していれば破産しない」ということが数学的にわかっています。ここからはその根拠となる「バルサラの破産確率表」を見ていきましょう。

バルサラの破産確率表とは

バルサラの破産確率表とは「一定の売買勝率や損益比を継続した場合の破産確率を導き出す表」のことです。実際の表はこちら。

バルサラの破産確率表

この表を構成する要素は

  1. 損益比(ペイオフレシオ):利益が損失の何倍か
  2. 勝率:トレードを繰り返した時の平均勝率
  3. 破産確率:上記の損益比と勝率でトレードを繰り返した時の破産確率

の3つです。ポイントは

  1. 利益率ではなく損益比が使用されている
  2. 同じ勝率でも損益比によって破産確率は変わる
  3. 同じ損益比でも勝率によって破産確率は変わる

といったことでしょう。ちなみに損益比を導く計算式は

  • 平均損益比=平均利益 ÷ 平均損失

というシンプルなものですね。このバルサラの破産確率表の最も中心部にある破産確率0%は

  1. 売買勝率:50%
  2. 損益比:1.3倍

という条件です。したがってスイングトレードを繰り返した結果、平均損失が1万円くらいなら平均利益が1万3000円あれば問題ないということになりますね。利益がこのラインを下回ってくると破産確率も高まるので、損益比計算の分母もしくは分子を改善する必要が出てきます。具体的には

  1. 分子:利益率を大きくできるように含み益を引っ張る
  2. 分母:損失率を小さくするための損切りルール改善

といった対策が必要となってきますね。

損失改善は自分のさじ加減である損切りルール改善なので比較的取り組みやすいですが、利益率の調整はすぐ思い通りには動かしづらいでしょう。思いつく対策としては

  1. 含み益時に保有期間を伸ばすスイングトレード
  2. 低時価総額で短期急騰を狙うスイングトレード

がありますが、後者はリスクも高まりやすいので初心者さんが実行するにはハードルが高いかもしれません。

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最低限の勝率はどのくらいか

バルサラの破産確率表からスイングトレードで目指すべき利益率のラインは損益比1.3倍かつ勝率50%だとわかりました。ここで疑問なのは「このラインを絶対に上回っていないと破産してしまうのか」ということです。結論的には「破産しないかどうか」という観点であれば勝率や損益比が多少低くても破産はしないと思います。

なぜならバルサラの破産確率表を見ると

  1. 勝率70%かつ損益比0.5倍:破産確率0%
  2. 勝率40%かつ損益比2倍:破産確率0%

という部分も見受けられるからです。したがって勝率もしくは利益率どちらかに大きな優位性を持つスイングトレードであれば退場はないと解釈できるでしょう。逆に言えば高い勝率を誇れば利益率が多少低くても大丈夫ですし、勝率が低くても1回に取る利益率がかなり大きければ助かるということですね。

ただしバルサラの破産確率表はあくまで破産の可能性を見ているのであって、0%なら資産が必ず増えるかはわかりません。例えば勝率50%の損益比1.1倍でも破産確率は低そうですが、常識的に考えて資産が増えていくとは思えません。

表の印象として勝率40%以下になってくると高い利益率を確保しないと厳しそうなので、やはり

  1. 最低ラインの勝率としては50%
  2. 最低ラインの損益比として1.3倍
  3. 勝率が40%なら損益比2倍は欲しい

という印象はあります。

トレード日誌は必要不可欠

ところでスイングトレードの利益率や勝率というのはどこから読み取れば良いのでしょうか。いくらなんでも全てのトレード結果を記憶するというのは難しいので、やはりスイングトレード日誌が必要不可欠になってきます。日誌があれば

  1. 自分がどういったトレードをしたのか
  2. その結果どの程度の利益や損失を生んだのか
  3. 繰り返したら勝率はどれくらいになったか

といったことが実績としてわかり、バルサラの破産確率表を使って自分のスイングトレードが期待値高く行えているかも評価可能です。

ただし、トレード日誌をつけていく上では

  1. 損益率だけでなく値動き過程も知りたい
  2. パフォーマンスが著しく違った銘柄も併せて調べておきたい
  3. 口座が複数あるならひとつずつチェックしなければならない

といった点も問題ですよね。実はこういった悩みを一発で解消してくれる「カビュウ」という無料アプリがありまして、これをスイングトレード日誌と併用することでより自分の売買状況を管理しやすくなります。

カビュウ

例えば図のように資産推移をグラフ化したり・・・

カビュウ日足チャート

売買した銘柄の推移や損益結果を自動で表示してくれます。直近の売買管理や振り返りがかなりやりやすくなる無料アプリですのでインストールして口座連携をしておきましょう。

参照:カビュウ|サービス詳細(Android)

参照:カビュウ|サービス詳細(iPhone)

スイングトレードの利益率を考える注意点

ここまでバルサラの破産確率表を使ってスイングトレードの利益率について考えてきましたが、いくつか注意点がありますので見ていきましょう。

損失は総資産に対して7%まで

まずここまで紹介してきたバルサラの破産確率表は「最大損失を総資金の2%まで」とした結果です。例えば資金が100万円なら2万円まで、300万円なら6万円まで許容できる計算になります。したがって総資金ベースで損失が計算されますので、ある程度自由なトレード規模を想定しつつ破産確率を考えるならそれなりの資金が必要です。

損失が限定されるとロットにも影響が出るので手法的に厳しいケースが出てくるかもしれません。そういった場合は損失許容率を変更したバルサラの破産確率表が必要になってきますのでネットに落ちている計算機能を活用してみるのも手ですね。ちなみに定率運用で

  1. 損益比:1.3倍
  2. 勝率:50%
  3. 損失許容率:7%

とした場合の破産確率は0%でしたが、ここを超えると少しずつ破産確率が高まっていく結果でした(定額運用にした場合は損失許容を2.5%まで落とさないと破産確率が0%に近づかない)。

  • 定率運用:資金が増減したらそれを含めて運用
  • 定額運用:資金の増減に関係なく同じ規模で運用

参考:破産確率計算機| Investment Tech Hack

数学的に破産確率を算出している

2つ目は「バルサラの破産確率表が示す結果はあくまで何度も試行した場合にどうなるか」を数学的に計算した結果だということです。

したがってここまで述べた内容は何年も同じスイングトレードを繰り返した際の期待値を述べているわけですが、実際問題として

  1. 10年も20年も同じトレード手法を取れる人は少ない
  2. 大きく勝つときもあれば大きく負けるような外れ値もある
  3. 破産確率0%を目指しても実現できているかわからない(実績から勘案するしかない)

かなと思います。また、例えば損益比を2倍に収めたいと考えても利益率が1%程度では現実的にそのラインを維持することは難しいでしょうね。なぜなら

  1. 利益率:1%
  2. 損益比:2倍

を基準に考えたときの損失率は0.5%という計算結果になるからです。この損失率を目安に考えてしまうと少し値動きがブレただけでも損切り対象になってしまうので、よほど勝率が高くないとトレードルールが成り立ちづらいと思います。

したがって、スイングトレードの利益率目安の結論としては

  1. 最初は3~5%を目指す
  2. そこから10%まで伸ばしたい
  3. 可能なら20%以上

と段階的に利益率を区分しながら伸ばす意識も必要ではないでしょうか。もちろん狙えるのであればなるべく高い利益率を狙った方が良いのですが、10%以上の利益率を短期間で狙う場合は

  1. それなりに値幅がある銘柄を活用する
  2. 材料発生時など値動きが活性化された時期を狙う
  3. 保有期間を伸ばしていく

といったことを実践しないと難しいことも多いです。ただし、先ほども述べたように値幅が大きな銘柄を狙う場合はリスクも高まりやすいので再現性高く取れる手法でないと意味がないかもしれません。だからこそ数%で良いから手堅く取れる方法論を最初に見つける方が賢明なんですよね。

バルサラの破産確率表でわかるように勝率高く取る方法論がひとつでもあればたまに大きな損失があっても破産はしませんので、スイングトレード日誌をつけながら試行錯誤していきましょう!

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