寄り付きと引けのメリットはそれぞれ把握しないと破滅確定!

    

寄り付きと引けならメリットが大きいのはどちらですか?

初心者さんがこんな疑問を抱くことは多いと思います。結論的にはどちらもメリットがあるので上手に使い分ければ良いと思うのですが、それにしても寄り付きと引けのメリットを知らなければ場合分けすることもできないですよね。

そこでこの記事では

  1. 寄り付きと引けのメリット
  2. 具体例で使い分けを考える

という内容を経験則から書いてみました。寄り付きと引けの使い分けで悩む方はぜひご参考ください。

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寄り付きと引けそれぞれのメリット

というわけでまずは寄り付きと引けそれぞれのメリットを把握していきましょう。併せてデメリットも述べていきますので、そちらも頭に入れながら読んで頂けるとケーススタディが飲み込みやすくなるはずです。

寄り付きのメリット

寄り付きで売買をするメリットはやはり

  1. 材料や市況を背景に売買戦略を立てやすい
  2. 最も出来高がついた価格で保有できる

といったことではないでしょうか。まず「材料や市況を背景に売買戦略を立てやすい」という点ですが、例えば

  1. 前日の引け直後や夜間に出た材料
  2. 米国株式の状況
  3. 先物の状況

などを加味すると翌営業日の流れが掴みやすいと思います。これはビギナーさんが思う以上に大きいメリットで、

  1. 毎回この種の材料が出ると高い確率で寄り付きより引け値が高い
  2. 米国株式市場がこうなると国内株もこうなりやすい
  3. 先物が大きく下がったから欲しい株にやっと手が出せるかもしれない

といったケースは多いので、該当する局面では積極的に売買するようにしています。こういった前日までの状況を加味して寄り付きに注文を出せるというメリットは兼業投資家としてもかなり助かることですよね。多いケースとしては

  1. 朝一に戦略を立てておく
  2. 寄り付き前に発注だけして仕事に専念する

というものがあり、同じ事を引け前にしようとしても

  1. 夜間に何が起こるかは想定しづらい
  2. そもそも引け時間は仕事中で対応できないこともある

と思います。やはりそうなってくると勤務後や起床時に振り返りを行って、寄り付き前に注文をすることになるでしょう。

次に寄り付きは「最も出来高がついた価格で保有できる」という点についてです。実は寄り付き価格というのは日中の中で最も出来高が大きくつきやすい部分で、これはデイトレ目線で考えると非常に重要な要素ですね。

寄り付きの出来高

出来高が大きくついたということはそこで保有した人がたくさんいるということになり、仮に寄り底でザラバにどんどん上がってくれたという流れになれば

  1. 含み益状態かつ出来高がしっかりとついた底堅い(であろう)安値を保有
  2. 最悪でも同値撤退にできる状況なのでメンタル的にかなり楽に戦えている
  3. 買い増しもしやすい

というデイトレーダーも多く、高値で大きく売られない限りは上値も軽くなりやすいのかなと感じます。

ただし、逆に言えば寄り付き価格をすぐ割り込んで下げてしまうと結構きつい戦いかもしれません。なぜなら寄り付きで捕まった人が多いということは

  1. リバウンド上げがきても大勢に同値撤退など逃げの行動をされやすく、寄り付き価格より上にいきづらくなる
  2. 日足でローソク足を見たときに陰線から陽線に転じることができず、なんだか弱い流れだなとなりやすい

からです。よく考えると寄り付きが最安値というローソク足パターンは・・・

寄り付き注文がメリットとなるローソク足

左側に示したような陽の寄り付き坊主のケースしかないです。右側のように下髭が本当に短くついているくらいであればまぁ同じようなものではありますが、それでも厳密に考えると最安値で持っているわけではないですからね。

そう考えると前述のようなメリットはありつつも、寄り付きが100パーセント最善の一手となるケースは少ないのかもしれません。とはいえ、様子見しながら寄り付き付近の時間帯で注文を出せばかなり緩和はできるでしょう。

ちなみにザラバ内一本目のローソク足に出来高が大きくつくことの意義は「ひげの重要性」を上げることにもなります。例えば寄り付きで長い下髭を引いたのであればその先端付近に最高に反発しやすい買いポイントがあるのかもしれません。

やはり寄り付き前に注文をしているわけではないにせよ、

  1. 寄り付きから5分10分経過した時の値動きを把握
  2. 抵抗帯と思われる価格付近に指値

というスキームを踏んでいる人も多いのではないかと感じます。もちろんそこをあっけなく割り込むこともあるわけですが、そうなったらさっさと損切りして次の抵抗帯を探せば良いだけです。下髭の先端付近で買えていたのであれば傷もそこまで深くならないことが多いですので。

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引けのメリット

一方、引けで売買するメリットにはどのようなものでしょうか。まず言えるのは「ザラ場の結果を考えて売買できる」という点があります。

例えば1週間かけて急落してきた株を狙っていた場合、頭の中ではどこで買いを出そうか考えているはずですよね。その状況である日のザラ場値動きが急速な切り返しを見せていたらどう感じますか?

日足で考えるとギャップダウンからの長い下髭が形成されていて、なおかつ出来高も大きいわけです。もしかしたらこの辺りで買い出動する人が多く売り勢力と拮抗し始めているのかもしれないと考えられるので、

  1. 翌営業日以降から切り返す可能性を考慮したい
  2. 引けで少し買って翌営業日以降の監視を強めよう

といった流れを取れます。その他にも全体地合いがこれだけ悪いのにザラ場中ずっと上がっていた株を見つけたらその強さに乗ってみたくなることもあるでしょう。

要するに引けで売買するということは自分やその株が置かれている状況を考慮しながらザラ場そのものを材料に買いを出すことができるメリットがあるわけです。

理想的には「今日あたり切り返しそうかな」と寄り付きから見立てを持っておき、そのシナリオに近い値動きを観測できたら買うことが望ましいでしょう。

ただ、ザラ場の様子を見ていたら結果的に大陽線で上がってしまい手が出せなくなった・・・なんてケースもあり得るのでデメリットと表裏一体ではあるかもしれないですね。

その他にも「魅力的でたくさんの人に周知されてしまっている材料」では引け買いメリットが大きいかもしれません。経験的には魅力的な材料でもあまりに知られ過ぎると

  1. 寄り付きが高くなりすぎてしまう
  2. その寄り付き価格を見た人が利食いを出す
  3. ザラ場で売られる流れに移行する

ということも多いからです。しかし材料の内容が良いから多くの人が注文を出すという側面もあるので、日足が陰線引けもしくは長い上髭引けする所で買うこともあります。

翌営業日の寄り以降に高くなってくれればそこで売れば良いですし、翌営業日の寄りも売られるなら切れば良いだけですからね。損切りとなっても前日の寄りで捕まった人よりは傷は浅いので、寄り天を確認して買ったことのメリットは残ります。

ちなみに少し変化球な引け注文のメリットにストップ高関連もあり、具体的には寄らずのストップ高の抽選に並ぶことができるという点です。

寄らずのストップ高とはあまりに買いが殺到しすぎてザラ場中に一度も約定することができないまま値幅上限まで到達してしまった状況を指します。強烈に買いを集めるような材料が出るとそうなりやすいわけですが、寄らずのストップ高になるかどうかザラ場中に読みきれないこともありますよね。

フライングで成行買いを入れておいても良いのですが、何かしらの要因で売りが一気に増えてストップ高が剥がれ落ちてしまうこともあるわけです。その場合はフライングの成行買いが約定してしまうリスクがあるので、引け間際まで待ってから成行注文を出すことは不要なリスクを避けるメリットがあると思います。

ケーススタディでメリットを考える

ではここからは上記の抜粋内容をケーススタディで振り返ってみましょう。まず寄り付き買いのメリットですが、例としては「前日の原油先物が堅調に推移した場合」が挙げられます。こういったケースでは

前日の原油先物を受けて寄り付きから注文

関連銘柄が寄り付きから堅調な推移を見せることが多くデイトレで触ってみることはおすすめです。一方、引け注文のメリットには「急落株の下髭」が挙げられ、

急落株を引けで買う

こんな感じで窓開けを繰り返しながら急落した最後に下ひげを引いた場合は底打ちを考えやすいでしょう。こういったケースでは引けまでの流れを考慮して買いを出すことも多く、時間がかかっても切り返すことが多いです。

このように寄り付きと引けのメリットはそれぞれ違うものでありケーススタディのような使い分けができます。

まとめ

今回は寄り付きでも引けでもメリットはあるよという話を述べました。値動きを振り返った結果として

  1. 寄り付きの方が良かったね
  2. 引けが正解だったね

ということは当然あるわけですが、記事で述べたようなメリットを意識していたかは大きいでしょう。どうなろうとそれは結果論なので何とも言えないのですが、寄り付きと引けの使い分けは各自でざっくりと考えておいた方が良いと感じます。

寄り付きか引けどちらかに決めつけて注文を出す考えでも良いのですが、あらゆるタイミングであらゆる注文方式を使って上手に保有することが理想的ではないかと個人的には思います。選択肢をひとつに絞るということはそれだけで享受できるメリットが減るので、臨機応変に注文することが最優先ですね。ケーススタディを参考に試行錯誤してみてはいかがでしょうか。