株主優待のために現物長期保有は正しいか

株主優待目的で現物長期保有は正しい?考えたい4つの要素と対策とは?

    

どうも、ひげづら(@higedura24)です。

株を始めた理由が「株主になって優待を受けたい!」という方は多いですよね。

お店に行って優待券を出すとなんだか誇らしげですし、「いつもありがとうございます」なんて店員さんに言われることもあります。

まさに株主優待を使って良かった瞬間だと思いますが・・・果たしてそれだけのために現物株を長期保有することは正しい投資行動でしょうか?

この記事では株主優待のためだけに現物株を長期保有している方に向け、考えてほしいデメリットと対策を4つ述べました。

私も優待目的で長期保有している株はありますが、銘柄選定をする前には今からお伝えするような内容を考えています。

これから株主優待ライフを始めようと考えている方もぜひご参考下さい。

株主優待だけを目的に現物で長期保有することは正しいか

株主優待を得る人の多くは、クロス取引やつなぎ売りによって権利確定日の直前だけ保有するケースが多いと思います。

しかし、中には「毎年もらいたいしせっかくなら現物で長期保有してしまおう」なんて考える人もいるわけです。

そのメリットはもちろん「好きな株主優待が毎年もらえること」ですが、デメリットにはどんなものがあるでしょうか。

ここでは考えやすいものを4つ挙げ、そこから考えたい対策も述べていきます。

長期保有によって優待額以上の含み損が生じる可能性あり

現物株を長期保有するリスクで最も大きな比率を占めるのが「長期的な値動きで含み損が生じる可能性」です。

例えばたった数日だけ保有した場合なら、せいぜい5%や10%程度の値動きで収まる可能性は高いでしょう。

しかし、これが10年という保有期間になってくると考えられる値幅もかなり大きなものになってきます。

場合によっては株価が半分になるかもしれないし、株式市場の状況がすこぶる悪くなればもっと減ってしまうことだってあり得ますよね。

株主優待目的で50万円保有して、それがたった10万円の価値になってしまうかもしれません。

含み損なので元に戻るかもしれないし、50万円が10万円のまま変わらないかもしれない。

ここで考えたいのは

  1. 含み損をカバーできる利回りが備わっているか
  2. 含み損を埋めるためにどれくらいの期間が必要か

ということでしょう。

仮に、保有株式の利回りが配当と優待を合わせて4%としたら・・・

  • 50万 × 4% = 2万円
  • 40万円 ÷ 2万円 = 20年間の保有

という計算になります。

ここには税金などの諸経費は入っていませんが、利回りと保有額からざっくりと計算した期間はこんなイメージでしょう。

  1. 本当にその株主優待を気に入っていて一生かけて保有する覚悟がある
  2. しっかりとした利回りも備わっている

という状況なら現物株の長期保有も報われるやすいですが、ここでもうひとつ考えなくてはならないデメリットがあります。

株式価値の著しい毀損による優待廃止

株式の価値が大きく下がる状況で考えやすいのは、民事再生法が適用されるほどの債務超過が起きた場合です。

いわゆる

  1. 法的整理(法律に則った債務整理)
  2. 企業更正法による再建

が起こる事態で、そもそも株式の価値そのものが危ぶまれることになります。

そういった状況下では配当や優待を維持できないこともあるので、現物株を長期保有するための目的が失われてしまうでしょう。

先ほど「利回り4%の株を50万円分保有して40万円の含み損だった場合、20年間の保有でカバーできる」ということを述べました。

しかし、もしその20年という保有期間の間に法的整理や企業再生などの流れがあれば

  1. 優待制度が廃止されて保有目的を失う
  2. 株式の価値そのものがなくなり、50万円に近いお金を失う

という可能性もあるわけです。

含み損をカバーするための利回りも大事ですが、株式そのものの価値が安定するためには「どんな事業内容を持っているか」も考えなくてはなりません。

20年という保有期間に設定しても「その事業が変わらずに存在し続ける」という未来が想像しやすいほど株式の価値もなくなりづらいわけです。

株主優待で人気がある食品関係で言えば、

  1. 子供が好きなポテトチップスなどのお菓子類
  2. 大人が好きなカップヌードルなどの即席麺

などは20年後も変わらず需要があるでしょうね。

大きく需要が変化しづらい事業内容であれば、多少の値下がりはあれど長期保有でカバーしやすく恒久的に利回りを享受しやすいです。




減配や優待内容の縮小リスク

長期保有する上でもうひとつ考えたいのは利回りの低下リスクです。

会社がなくならないまでも、

  1. 配当金の減額
  2. 優待内容の改悪

によって利回りが低下するケースもあり、その場合は株価の値下がりも引き起こされるので泣きっ面に蜂となるでしょう。

そうならないために考えたいのは、やはり業績推移です。

いくら事業内容や業績が安定していても、直近5年の推移だけでは判断が難しいでしょう。

安心して長期保有するためには

  1. 過去10年や20年の推移を確認する
  2. その間にあった企業の危機と対応、業績への影響まで確認する
  3. 過去に減配や優待内容の縮小はあったか確認する

といったことが必要になってきます。

面倒ではありますが、色々な角度から企業の安定性を考えることは良いことです。

優待分の利回りは再投資ができない

投資の世界では、得た利益を再投資することで雪だるま式に資産を大きくすることが常套手段です。

例えば3000万を使って1000万円を得たら、その1000万円でまた投資をするわけですね。

1000万円をまた同じことに使っても良いですし、勝算があれば不動産に回しても良いでしょう。

そうしていくことでまた1000万がお金を生み出す可能性があり、それを繰り返すことで金脈が増えていきます。

この観点から考えると、株主優待だけを目的にして長期投資することは大きなデメリットがあるとおわかりでしょうか。

なぜなら優待でもらった利回り分は

  1. クオカードや割引券などの金券
  2. カタログギフトや自社製品などの現物
  3. 自社サービスの無料券や回数券

として返ってくることが多いので、再投資ができないからです。

仮に優待利回りが3%あっても、それはサービスを使って消えていくものなのでお得感はあっても次にはつながりません。

長期投資という観点では効率が悪く、優待のみを目的に行うのは趣味の範疇からは抜け出せないでしょう。

ここで考えたいのは

  1. 配当と優待を合わせた利回りがどれくらいあるか
  2. 利回りの内訳はどのようなものか

という点ですね。

配当金であれば現金で利回りがもらえるので再投資も可能ですし、利回りのうち配当の割合が大きければ優待を楽しみながら長期投資も可能となります。

先ほどの50万円が10万円になった例で言えば、利回り4%の内訳が

  1. 優待1%
  2. 配当3%

とすれば3%は再投資によって複利効果が望めるわけです。

多くの場合は「優待利回り<配当利回り」というケースが多いですが、投資効率を考えるためには配当にも注目したいところでしょう。

優待だけを目的とした現物株の長期保有はリスクが高い

色々と述べてきましたが、結論的には「株主優待だけを目的に現物株を長期保有するのは危険」ということです。

優待に魅力を感じる気持ちはわかりますが、やはり長期投資のセオリーとしては

  1. 配当と優待両方の利回りを考えて値下がりリスクを低減させる
  2. 企業の事業内容を考え、長期保有できるか判断する
  3. 過去の実績を確認して安定性をチェックしておく
  4. 投資効率を高めて時間を有効に使う

といったことが大事でしょう。

平たく言えば優待目的の投資だろうと、20年後にも変わらず元気でいられそうな会社のみ現物株で長期保有するのがおすすめです。

また、そういった現物株を最終的には複数銘柄に増やして裾野を広げておくことも望ましいでしょう。

株主優待は魅力的ですが、結局は株式そのものの価値が維持・向上しないと目先のお得さだけで終わってしまうと思います。

株主優待と言えど投資である以上は長い目で損しないように、自分なりの考え方を持ちたいところですよね。

例えば、鉄道株など内需関連に目をつけるのも良いと思います。

中でも西日本旅客鉄道は

  1. 存在が無くなるのは想像しづらい
  2. 優待内容が豊富で使い道を考えるのが楽しい
  3. 配当利回りも2.5%前後と平均以上かつ増配傾向あり
  4. 財務も健全で、業績も安定している
  5. 何かあればほぼ確実に国から援助を受けられる

と感じるので、長い目で見れば株式の価値が変わらない部類ではないでしょうか。




まとめ

いかがでしたか?今回は株主優待だけを目的に現物株に長期投資するのは正しいかを述べました。

結論的には優待だけでなくその他の要素も意識して長期保有することがおすすめです。

目先の優待も良いですが、なるべく株式全体の価値を判断して長期投資を行っていきましょう。

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がありますのでご参考ください。それではまた!

    

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