ベータ値スクリーニング!地合いに合ったリスクの銘柄を簡単に探す方法!

    

どうも、ひげづら(@higedura24)です。

皆さんはリスクオンやリスクオフという言葉を聞いたことがありますか?

これらは地合いの善し悪しが浮き彫りになってきたときによく耳にする言葉です。

具体的には

  1. 地合いが良い:リスクオン(積極的にリスクを取る)
  2. 地合いが悪い:リスクオフ(リスクをなるべく取らない)

といった使い分けですね。

要するに「地合いが良いときは株を積極的に売買して利益を出そう!」とか「地合いが悪いときは株の保有を少なくして暴落に備えよう」という考え方と言えます。

これは全くもってその通りなんですが、肝心の「どんな銘柄を攻めたら良いの?」ってことは皆さん口にしてはいません。

そこで今回は「地合いに適したリスクを持つ銘柄のスクリーニング方法」をご紹介します。

    

ベータ値でスクリーニングしてリスクを限定する

結論から申し上げますと今回のスクリーニングは「ベータ値」という条件をメインに行います。

ベータ値とは「対象の株価指数に対してどれくらい反応するか」というものです。

例えば、日経平均に対するベータ値が1の銘柄Aがあったとしましょう。

その場合、理論的には日経平均が1%上昇したら銘柄Aも1%上昇するということです。

ベータ値が-1の銘柄Bであれば、理論的には日経平均が1%上昇すると銘柄Bは1%下落する逆相関の動きを見せます。

このようにベータ値を基準にスクリーニングをかけることで

  1. 地合いが悪い:ベータ値が0~0.9未満の銘柄をスクリーニングしてリスクを抑える
  2. 地合いが良い:ベータ値が1以上の銘柄をスクリーニングしてリスクを取る

という戦略が可能となります。

特に、地合いが良いときには「ベータ値が高くファンダメンタルズが良い銘柄」を攻めることで大きなリターンを得やすいです。

ベータ値が高くなりやすい銘柄の特徴

ベータ値が高いということは指数に対して値動きが大きいということです。そのためベータ値を高くする要因としては

  1. 時価総額が小さい(上場年数や市場特性)
  2. 景気敏感株(業種別の特性)
  3. 発行済み株式数(浮動株、株価の大小)

などが関係してきます。

例えば大型株より小型株のほうが時価総額も小さく発行済み株式数も少ない傾向がありますよね。

また、半導体関連よりは食品など内需関連の方が値動きは小さくなりやすいでしょう。外交問題など世界経済の雲行きが怪しくなってきたときなどはその傾向は顕著です。

ベータ値でスクリーニングをかければ色々な銘柄が出てきますが、こういった要因でベータ値が左右されやすいということは頭に入れておいて下さい。

ベータ値が大きい銘柄は市場全体が上昇しているときは良いですが、下落に転じたときは市場よりも落ちるスピードが速いですよ。

ベータ値でスクリーニングする具体的な方法

今回活用するのは楽天証券のスーパースクリーナーです。

スーパースクリーナーの「テクニカル条件」の中には

  1. ベータ(対TOPIX)
  2. ベータ(対日経平均)
  3. ベータ(対東証業種指数)

の3つがあります。これらは「過去2年間の個別株と対応指数の日々の終値を基に算出」されたものです。

どのベータ値を活用しても良いですが、おすすめは「ベータ(対TOPIX」。日経平均は値がさ株の影響が大きく、見せかけの値動きも含まれてしまうのでTOPIXをベースに考えましょう。

上昇相場でベータ値スクリーニング

例えば、上昇相場ではリスクオンでいきたいので「ベータ値1.5~2」を目安にスクリーニングをかけます。

おそらくそれなりの銘柄数がヒットするので

  1. 時価総額
  2. 業種
  3. 市場

をお好みで設定して限定しても良いですね。

また、ベータ値をプラスにしていても直近トレンドが下降トレンドに近く、逆行した値動きの銘柄もありますのでご注意下さい。そういった銘柄もマニュアルで除外していきましょう。

下落相場でベータ値スクリーニング

下落相場でもベータ値を活用したスクリーニングは役立ちます。要するに指数が下げているときに「指数よりも下げ幅が小さい銘柄」を探したいわけですよね。

したがって、「ベータ値0.5~0.7」を目安にスクリーニングをかけます。この場合もそれなりの銘柄がヒットするのでお好みで条件を追加して限定していくと良いですね。

上昇相場でも下落相場でもそうですが、ベータ値だけでスクリーニングをかけるとかなりの数がヒットしてしまいます。

  1. 配当利回り
  2. 割安性
  3. 収益性
  4. 財務安全性
  5. 業績

などの面から追加条件を設定して優良銘柄を攻めるようにしてくださいね。例えば、

  1. PER:13倍以下
  2. ROE:10~15
  3. 配当利回り:3%以上

を追加するといった感じです。自分なりに追加条件を探してみると今後も役立つのではないでしょうか。

まとめ

いかがでしたか?今回はベータ値を活用してリスク調整をする方法をお伝えしました。

業種で絞るより、直近2年の値動きから指数との相関関係を基にスクリーニングした方が確実にリスクを限定できます。ベータ値を活用して上手にリスク調整を行っていきましょう。

スーパースクリーナーをまだ活用していない方はこれを機に楽天証券で口座開設してみてはいかがでしょうか?それではまた!