スイングトレードで勝てないのは理由があります。これは私の経験上の話ですが、おそらく同じ状況で苦しんでいるという人はたくさんいるはずです。また、その理由を解決するのはスイングトレード日記しかなく、逆に言えばスイングトレード日記を書けば近い将来に勝てない状況から脱却できます。
この記事では
- なぜスイングトレードで勝てないのか
- 勝てない理由を解決する方法がなぜ日記なのか
- 手軽に書けるようにする方法
といったことを述べました。スイングトレードしたらいちいち日記を書くなんて面倒ですよね?
だからやらない人が多くて、やる人が少ないから勝てない人も多いのだと思います。スイングトレードで勝てないという人は騙されたと思って試しに1ヶ月でいいのでやってみてください。
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スイングトレードで勝てない理由
まずスイングトレードで勝てない人の特徴を述べます。最も多いのはなんとなく売買しているというケースではないでしょうか。
例えば買う場所も売る場所もばらばらで自分の型がないという人。これはまさに典型的な例で、手法もスキームも一連の流れも何もない状態で戦っているわけです。
他人に聞かれたときに「スイングトレードはいつも大体こんな感じで売ったり買ったりしているよ」と答えられるイメージすらないので、当然ながら売買ポイントの説明もできません。
こういった状況を一言で表現すると「一貫性や客観性に欠けるスイングトレード」に他ならず、これでは勝率が安定するはずもありませんよね。
また、なんとなく手法があるという場合でも「時間軸や一度に触っている(同時進行している)銘柄の数が合っていない」というケースではうまくいかないこともあるでしょう。
例えば細かい波を取る手法なのに銘柄数が少ないと
- 最終的に残る利益が少ないので満足できないリターンになる
- 利益を積み重ねないのでコツコツドカンしやすい
ということも起きやすいです。一方で時間をかけてじっくりと大きい波を取る手法なのに銘柄数が多すぎるという場合でも、時間をかける過程で
- 長い期間に渡って大きすぎるポジションを持ってしまう
- 対応できないほどの銘柄数が一気に損益悪化するので焦ってしまう
という状況になりやすいでしょう。
細かい利益を取るなら高勝率を維持しながら銘柄数を多くしていかないといけませんし、大きな波を取るなら高ロットかつ銘柄数をなるべく絞って数銘柄の値動きに集中した方が良いですね。
上記はあくまでひとつの例として挙げているだけで、他にもスイングトレードで勝てない状況を作り出している要素はあると思います。そして、どんな状況でスイングトレードしていくべきかは自分の好みではなく性格に依存する要素でもあるでしょう。
自分の好みとしては細かい値動きを気にしなくて良い中期目線のスイングトレードであっても、実際にやってみたら
- せっかちに早利食いしてしまうことがとても多かった
- 細かい値動きに一喜一憂してメンタルが持たなかった
ということはありがちです。その手法をやってみて実際にどう感じたかは事後的にわかるわけですが、人間の性質上すぐ忘れてしまうと思います。
のど元過ぎれば熱さも忘れるという言葉は人間の特性をよく表していて、
- あれだけ大損したのに1ヶ月後には同じ事を繰り返す
- 何度損してもやり方を変えない
- 損したのでもう株はやらないと思ってもすぐ売買してしまう
といった経験は皆さんお持ちなはず。だからこそ、記憶に深く刻み込むためにも売買記録が重要になってきます。要は記録という堅苦しいものでなくてもスイングトレード日記をつければそれでよいのです。
スイングトレード日記のメリット
スイングトレード日記をつけることにデメリットはひとつもありません。強いて言えば多少の手間がかかることくらいで、それを超越するほどたくさんのメリットが手に入ります。
スイングトレード日記をつけるメリットは前述のような「自分に合っているやり方がわかる」というだけではなく、自分が良いと思っていた売買状況や実際のエントリータイミングを振り返った時に「本当に正しいと言えるか」が明確にわかるという点もあるでしょう。
今までは感覚でやっていたものが事実として浮かび上がることにとても重要な意義があることは言うまでもなく、言ってしまえば自然と「データに基づいたスイングトレード」をするように変わっていくので間違いなく
- 勝率が上がる
- 自分に合っているやり方がわかる
- 正しい売買状況が身につく
という効果を得られます。
ここで気になるのは「どういった内容をスイングトレード日記に書けば良いのか」という点ですよね。例えば私が実際に書いたスイングトレード日記はこんな感じでした。
これはMonotaROという銘柄をスイングトレードした際の記録で、この日付にリライトした記事にも同様の画像を貼付けていましたので継続的に読んでいただいている読者さんは見たことがあるはずです。
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その後の株価推移は・・・
こんな感じになりました。ここで特筆すべきは値動きが当たったからすごいということではなく、実際にスイングトレード日記に書いていた自分の見立てと実際の値動きにどれくらい差異が生じたのかということでしょう。
今回はたまたまその後の株価推移と同じ方向性でスイングトレードの見立てを書けているので満足度が高い売買だと自己評価できますが、必ずしもそういった例ばかりではないですね。
通常の勉強と同じでスイングトレード日記でも間違った時の見直しや考察がとても重要になります。考えるべきは結果うんぬんよりも
- その銘柄のその状況で最善の判断であったか
- ダメな所はどこで見誤った点はどこか
- もし類似状況に遭遇したら次はどう考えるのが正解か(過去に戻れたらどう訂正すべきか)
で、こういった点を考えることで勝率や手法そのものの質が担保されていきます。
正直言って私も初心者時代に100万円以上をたった数日で溶かした経験がありますので偉そうなことは言えません。家族にはどう説明したら良いか悩みましたし、食事もあまり進まなくなっていました。
しかし、そこから現状のスイングトレードスタイルにたどり着いたのは日記を書いたからこそで、数%や10%前後の利益でも積み重ねることができるようになったのはとても大きいです。
手間は工夫次第で減らせる
スイングトレード日記から得る恩恵はとても大きいですが慣れるまで手間に感じるかもしれません。売買銘柄数や頻度が多ければそれだけ時間もかかるので日記を書く時間も増えることでしょう。
しかし、そういった悩みは解決できなくても工夫次第でかなり負担は減らせます。例えば現代ではスマホそのものにスプレッドシートアプリを入れられますよね。iPhoneでも類似アプリがあるので、そういったものを活用すれば
- いつでもどこでもスイングトレード日記を書く
- 数字をエクセルで記録、そのままグラフ化して分析
ということも可能です。また、カビュウという無料アプリをスマホに入れて口座連携をしてしまえば
- 売買した銘柄を自動読み込み
- エントリーポイントや最終的な損益もチャートで表示
ということができます。スイングトレードで勝てないという人はこういった便利な無料ツールを上手に活用して勝てる方向に持っていくしかありません。
少なくともスイングトレード日記を書くことに悪影響はないのでぜひやってみてはいかがでしょうか。