どうも、ひげづらです。トレード日誌をつけている人はどんな人かご存じですか?
私の経験上、株の売買をしたあと欠かさずトレード日誌をつけているという人は「勝っている人」です。それもかなり大きな金額を稼ぎ出していて、その方法の多くはトレード日誌や日記から得た知見だとおっしゃっていました。かく言う私も過去の売買記録から「どういった状況で保有し始めた株のパフォーマンスが最も高いのか」をトレード日誌から知った身です。
私の場合は暴落買いをした時がなんだかんだ最も早く最も大きく値幅が出るという結果でしたが・・・おそらくこのパフォーマンスが高い銘柄の属性は人それぞれではないかと思います。だからこそトレード日誌が必要であり、個人ごとの良い売買状況を知る必要があるわけですね。
そこでこの記事では
- トレード日誌をつける上でのポイント
- 売買記録のテンプレート
- トレード記録が簡単にできる無料アプリ
をご紹介します。トレード日誌は売買をしたら必ずつけるものなのでなるべくポイントを押さえて簡素化したいところ。そのために役立つ内容を述べますのでぜひご参考ください。
トレード日誌の書き方
では最初にトレード日誌を書く上で最低限押さえておきたいポイントをご紹介します。項目としては
- 日付
- 売買時刻
- その時の相場環境(いわゆる地合い)
- 銘柄名
- 売買価格
- 売買理由や株価が上がると感じた根拠
- 最終的な損益結果と反省点
このあたりをテンプレートに組み込んでおきたいですね。特に重要なのは売買時刻・相場環境・売買理由・結果です。
まず売買時刻を書くことで「ザラバ内のいつ頃買うのが一番期待値が高いのか」がわかったりします。特にデイトレではこの情報はとても役立ち、朝一が良いのか少し落ち着いた10時頃が良いのかが知りたいわけです。これは銘柄ごと異なることも多く、
- 銘柄Aは寄り付きが安く10時頃に高値を迎えることが多いな
- 銘柄Bは朝一にきつい売りを演出されたあと高値更新の流れが多いな
- 銘柄Cは最近寄り付きから大引けまでじわじわ上がり続ける流れが多いな
といった具合に癖を読み取るのがコツ。この観点をより取り入れるのであれば売買頻度が高い銘柄の四本値とつけた時間まで書いた方が良いでしょう。
次に相場環境について。これはいわゆる地合いと呼ばれる情報ですが、株価の当日値動きは指数がどういった値動きをしていたのかに大きく左右されやすいです。そのためどんなに優秀な売買手法でも当日の流れによってうまくいかなかったりします。
地合い情報を書き記しておくと「自分なりに期待値が高い手法を取っていたのになぜうまくいかなかったのか」を考察する際に役立つのがポイント。仮に手法を振り返った時に「地合いが悪い日を除けば毎回高い勝率になっている」ということがわかればそれは大きな収穫ですよね。
逆に地合いがすこぶる悪い時期に「あまりに株価が下げすぎだと○○な状況から感じたため」という理由で株を買ったとします。私の場合はこのケースで利益を得られる確率が高いことがわかったので、ここから暴落買いの流れを構築して手法化しました。オーバーシュートを取る方法というわけですが、きっかけはトレード日誌の地合い情報だったのでやはりここは欠かせないポイントなんだなと考えています。
最後に売買理由と結果について。これは売買そのものの善し悪しを振り返る際にとても役立ちます。例えばあなたが「自社株買い発表」とか「上方修正」といった一般的に好材料とされている情報で売買をしたいと考えたとしましょう。その場合は毎回の売買理由がこれらに固定されるわけですが、
- 結果を振り返った時に勝率は高いのか
- 高くない場合、売買タイミングを少しずらせば勝率は上がるのか
- 勝率が高くなる特定のパターンはあるか
といったことを考える必要があります。これは根本的な売買状況を検証しているわけですが、トレード日誌に売買理由と結果が記載されていなければかなり面倒な作業になりますよね。
ひとつひとつ証券会社の売買履歴を見てチャートを見返して記憶を辿り開示情報を見て・・・なんてやるのは時間の無駄です。そうならないようにあらかじめ売買理由などは書き記しておき、売買が完結したタイミングで振り返る方が効率的でしょう。
また、売買理由を振り返った時に「どういった反省点やアイディアが出たか」まで書くと明日以降の売買にとても役立つ自分だけの情報源になります。
自分が重要視する情報は必ず盛り込むこと
ここまでトレード日誌の書き方について基本的なことを述べましたが、個々の色合いが出るのは重要視している情報が皆違うからではないでしょうか。例えばテクニカル分析をメインに据えている人もいればファンダメンタルズを根拠にしている人もいますよね。
テクニカル分析であっても移動平均線や出来高にMACDなど様々な指標があります。こういった数えきれない情報の中でどこを見て自分が売買をしていくのか?
ここをまず考えて重要だと感じている部分はトレード日誌にも盛り込んだ方が良いです。売買記録を振り返ったときに想定通りの勝率を叩き出すこともあれば、
- 良いと感じていた情報は大したことなかったのかもしれない
- じゃぁなんで今までうまくいっていたのかな
- 気づいていないだけで他の部分が利益に結びついていたのかも
- 目立つ売買を洗い流してみるか
といったこともありますので重要要素は盛り込んで検証すべきですね。私個人としてはやはり出来高推移から気づく点が多く、株価が大きく動く前から変化があったと感じることも多々あります。
トレード日誌のテンプレート
トレード日誌に記載しておきたい基本的な情報を理解できたところでテンプレートをご紹介しておきます。トレード日誌の書き方がよくわからないなという方は下記のテンプレートを真似していただければとりあえず大丈夫です。
書き方は段々とわかってきますし、やっていれば自分なりに追加したい項目も出てくるもの。まずは1ページなんでも良いので書いてみるところから始めてください。
上記のテンプレートのレイアウトですが、
- 見開き2ページになっている(左に地合い情報、右に個別銘柄情報)
- 直近の地合いについて感じたことを簡潔に左側に書く(日経平均やマザーズ指数のチャートがあればなお良い)
- 右側には取得単価や約定時刻・株数などの情報
- 個別の日足チャートに加えて直近の材料と値動き考察があると良い(右下半分)
- 売買理由は振り返った時に善し悪し判断できるよう明確に書くこと
といった点がポイントになっています。上記は長期保有やスイングトレード向けに作っていますが、デイトレであればもう少し個別チャートを大きくしつつ分足を添付しましょう。また、経験的には分足そのものに値動き考察を書き込んでいくとより記憶に残りやすいですね。
ちなみに1日の売買銘柄が複数になることも多いと思いますが、できるだけ1ページごとに分けて書いていった方が良いと思います。私も以前は細々としたテンプレートを使用していましたが、今では1銘柄ごとしっかり書けるように変えました。その方が振り返りの際に考察意図がよりわかりやすく、長い目で見たときに有益だと考えたからです。
エントリーサイクルNo.表
トレード日誌のテンプレートとは少し違った毛色になりますが、テクニカルを主軸とする方はエントリーテンプレート表を作ることもおすすめです。例えば・・・
上記は私がかなり前にグランビルの法則を元に作成したエントリー表です。実際にはこちらのシェーマ図の下にそれぞれのエントリーポイントをどう解釈しているかが記載されていて、トレードの際は理想図に合致するか考えながらエントリーを繰り返していました。
記号で示すことですっきりとしたシェーマが作れ、なおかつトレード記録を書く時も説明する必要がなくなるので時短できます。おまけに期待値を考察する際に勝率が高いエントリーポイントを把握しやすくなるので非常におすすめです(A1のポイントは勝率80%といった具合)。
一応、簡単に説明すると
- Aサイクル:上昇トレンドフェーズ
- Bサイクル:下降トレンド転換フェーズ
- Cサイクル:上昇トレンド再転換濃厚フェーズ
という感じで作っています。その中でどう株価が動くことが多いか考えながら黒線を引いて、それぞれの移動平均線とどういった位置関係になったら買うかを全体像にしたというものですね。テクニカル分析はなんとなくこんな状況で入るというイメージも多いですが、それを視覚化するとまた違った知見が得られるのでお試しください。
カビュウがあればより詳細に分析可能
ここまでトレード日誌の基本やテンプレートについて述べてきましたが、実際にやってみると細かい悩みが出てきます。例えばこういったものだけでは全体的な資産推移や損益推移がどうなっていたのかはわかりません。また、トレード日誌を書く上で面倒なのは
- 複数口座で売買する状況であれば全てをひとつずつチェックして書く必要あり
- 買ったあと株価がどう変化したのかチャートで確認する作業が必要
- 直近でどの売買に助けられ、パフォーマンスが低かった銘柄や手法はどれか個別銘柄ごと調べないとわからない
といった点です。
実はこういった悩みを一発で解消してくれる「カビュウ」という無料アプリがありまして、これをトレード日誌と併用することでより自分の売買状況を管理しやすくなります。
例えば図のように資産推移をグラフ化したり・・・
売買した銘柄の推移や損益結果を自動で表示してくれます。直近の売買管理や振り返りがかなりやりやすくなる無料アプリですのでインストールして口座連携をしておきましょう。
注意点としては一部有料機能があるということが挙げられます。例えば取引履歴や損益履歴は無料だと直近1か月分です。つけ忘れたトレード日誌や短期スイングの振り返りをするだけならこれで十分ですが、より長い期間や月間・年間などをチェックするには月額980円(税込み)でプライム会員になる必要があります。
今なら1か月は無料でプライム会員機能を使えるので、とりあえず無料のまま使ってみたあとに
- 無料で十分だと感じればそのまま
- もっと使ってみたいと感じればお試しで1か月プライム機能を使う
とやってみるのがおすすめですね。ぜひお試しください。