ダチョウ抗体で話題のクレアホールディングスを3分で深掘り!

    

株式市場に面白い話題が入ってきましたね。なんとダチョウ抗体を活用したウィルス対策用品が世の中にはあるそうです。

また、その販売契約を子会社が締結した銘柄もあって、その名もクレアホールディングスという会社です。

この材料で株価がストップ高となりちょっとした話題になっています。

この記事ではクレアホールディングスとダチョウ抗体を深掘りし、どういった思惑で株価が動いているのかを考察しました。

    

クレアホールディングスってどんな会社?

クレアホールディングスは時価総額50億円ほどの東証二部上場企業です。

社名を頻繁に変える企業としても有名で、ひとつ前はキーイングホームという名前でした。

会社側としては「未来の地球環境と共に生きる最新技術を提案する」と述べていますが、その事業は

  1. 建設
  2. 不動産
  3. 投資
  4. オートモービル
  5. コスメ
  6. 飲食
  7. エンタメ

など多岐に渡ります。

一応、2020年6月の段階ではコスメ事業の売上高が最も多く全体の55%を占めますが・・・

クレアホールディングスの業績

このように業績としては赤字体質ですね。

ダチョウ抗体とはどんなものか

では次にダチョウ抗体について見ていきましょう。

ダチョウ抗体とは

ダチョウに抗原を注射することで、ダチョウの血液および卵黄から作製される抗体(IgY)のことを指す。京都府立大学の塚本康浩教授によって見いだされ、これまで主にマウスやウサギ、ラットなど小動物で作製されていた抗体よりも、生産コスト、効能といった面で極めて優れた特性を持つとされ、商業利用に応用されている。

ダチョウ抗体|Wikipedia

というものです。

生産コストの低さや抗体活性の高さからすでに商業利用されているのが特徴で、株式市場には3月に「ダチョウ抗体スプレー」なるものが材料として入ってきていました。

これは新型コロナウィルスの不活性化と感染予防を期待されているもので、株式会社ジールコスメティックスが関係医療機関に提供しています。

開発には京都府立大学と共同し、ウイルスの遺伝子配列が類似するSARSで抑制効果が期待できたとのこと。

ちなみに2008年にはインフルエンザの抗体をコーティングしたダチョウ抗体マスクも開発されていて、こちらは文部科学大臣賞を受賞しています。

過去にはテレビ番組でも紹介されたことがあり、一応はメディア露出もあるようです。

クレアホールディングスがストップ高となった背景

ダチョウ抗体のすごさはなんとなくわかりましたが、なぜクレアホールディングスがストップ高となったのでしょうか。

それは子会社のクレアがジールコスメティックスと販売に関する基本契約書を締結したからです。

クレアホールディングスのストップ高

この材料が出たのは6月4日で寄付きから大幅ギャップアップしています。そしてその翌日にストップ高という流れですね。

株価は一気に24円から65円にまで急騰し、わずか2日で2.5倍ほどになりました。

この背景には「ダチョウ抗体商品の販売と新型コロナウィルスの影響で業績が向上するんじゃない!?」という思惑があります。

ただ、これは建前というか株価を動かす理由づけに過ぎないので結局は低位株の急騰相場のようなイメージで良いでしょうね。

ダチョウ抗体が売れるかどうかなんてどうでも良くて、株価が上がるようならついていって、下がる前に売るというチキンレースです。

まぁダチョウ抗体商品がバカ売れすれば本当に黒字転換するかもしれませんが、今のところは思惑で終わるでしょう。

ただ、投機売買としては2020年上半期の相場は新型コロナウィルス一色で、

  1. ワクチン
  2. 抗体
  3. 予防

などのキーワードになんでも反応しますので、クレアホールディングスも今後の材料を監視すれば上昇に乗れるかもしれません。

実際に材料の初日で買っておけばストップ高に乗れたわけですから、コロナ関連の材料はなんでも監視しておいて損はないですよね。

まとめ

今回はクレアホールディングスとダチョウ抗体について深掘りしました。

ダチョウ抗体は新型コロナウィルス対策として期待されているもので、クレアホールディングスの子会社が販売契約を結んだことがストップ高の理由です。

ただ、値動きとしては業績相場ではなく低位株の思惑相場なのでどうなるかわかりません。

材料が続けばさらに反応するかもしれませんし、今後も監視してみてはいかがでしょうか。