普段の出来高水準を知っておくと株の売買に役立つという話

    

皆さんは自分のお気に入り銘柄を持っていますか?

以前の記事でも述べたように自分のお気に入り銘柄を作っておくと

  1. 値動きの癖がわかってくる
  2. その癖を利用して利益を出せる

といった具合に困ったとき役立ちます。

長期投資の場合もそうですが、特にデイトレやスイングを生業としている方はお馴染み銘柄は重宝するはずです。

今回はそんなお気に入り銘柄の出来高水準について述べてみました。

トレードする際に見ておいた方が良い部分だと感じますので、ぜひご参考下さい。

    

お気に入りの株は出来高水準を知っておこう

株のチャートを見てみると出来高と呼ばれる棒グラフが必ずといって良いほど備わっています。

株価チャートと出来高

これは当該銘柄がそのローソク足の中でどれくらい約定したのかを教えてくれるもので、値動きの流れやローソク足の形状などと合わせて見れば色々なことが推測できるわけです。

例えば大きな出来高を伴って大陽線を引いたのであれば「この値動きは強いな」とか、逆に小さな出来高で陰線を引いたのであれば「これは押し目かもしれないな」と考えます。

ローソク足と出来高で判断する際にはどの価格帯だったのかも大事なので一概には言えませんが、ひとつの判断基準であることは確かです。

さて、上記のようなことをお気に入り銘柄にも行いたいわけですが、出来高判断をするにおいてちょっとしたコツがあります。

それは「何を持ってして出来高の大小を判断するのか」というものですね。通常であれば直近の出来高具合や出来高移動平均線を活用して大小を判断することになりますが、お気に入り銘柄はもう少し踏み込んだ判断をしても良いでしょう。

もう少し踏み込んだ判断というのは、具体的に言うと普段の出来高水準や内訳がどうなっているかを考えます。

日経レバの5分足と出来高

上記のチャートは日経レバの5分足です。これを見た時、例えば出来高の内訳には

  1. 寄付き時の出来高がどれくらいつくのか
  2. ザラ場中の多い部分と少ない部分はどれくらいか
  3. 大引けはどれくらいつくのか

などがあり、特に重要なのは寄付きだと考えています。

例えば普段の寄付き出来高が30万株くらいとした場合に、ある日の出来高が60万株だったらどうでしょうか。

通常時の倍という出来高がついているので値動きとしては比較的強いなという印象がありませんか?

それが大きな陽線かつ高値から全然落ちてこないとなれば「今日は比較的強い地合いになるかもしれない」と考えやすいでしょう。

また、逆説的にはそれほど出来高が膨れあがるということは何かしらの要因があるかもしれません。

出来高をきっかけに新規材料に気づけるかもしれませんし、その材料に対する市場の反応を感じ取ることもできます。

時系列的に追うことも可能

普段の出来高水準を知っておくことで出来高の増加や銘柄背景の変化に気づきやすいと言いました。

ただ、出来高水準というものは時間が経過することで変化する点も忘れてはなりません。

例えば1月の出来高水準が10万株でも、新規材料が出た2月は倍の20万株が普通になるなんてこともあり得るわけです。3月はさらに人気化して50万株が普通かもしれませんし、4月は資金が抜けて10万株に戻ってしまうかもしれません。

こういった出来高水準の変化は時系列的にあり得ますが、その変化にいち早く気づくという観点でも普段の出来高水準は大事です。

上記の例では1月から2月の変化に早めに気づくことで先回りできるわけですが、

  1. 寄付きの出来高水準があきらかに変化している
  2. 日足の出来高水準が上がっている

といったことに着目すると、材料を起点に人気度合いが上がったかどうかがわかりやすいかなと思います。

寄付きは一日の中で最も出来高がつきやすい部分ですし、日足の出来高が階段状になることは売買が活発化している証拠ですよね。

自分のお気に入り銘柄は毎日監視するのが普通かと思うので、ぜひこういった出来高の変化にも気を配ってみてはいかがでしょうか。

実際の売買に活用してみよう

ここまで普段の出来高水準について述べてきましたが、気を配っているだけでは利益になりませんので実際に売買をしていく必要があります。

例えばデイトレであれば前述のようにその日の強弱感を測るのに活用して、今日はいけそうだと思えば売買をしていけば良いでしょう。

スイングトレードであれば人気化してきた初期段階で勇気を出して買っておき、出来高が活発化して株価上昇を見込めるうちはホールドします。

逆に出来高増加で下げる流れが増えてくれば「そろそろ潮時かな」と一度逃げるといった具合ですね。

自分が毎日監視する銘柄だからこそ、日々の出来高に注意してその変化を感じ取る。そして出来高をヒントに売買すればより良い結果が得られやすいと考えています。

まとめ

今回はお気に入り銘柄の出来高水準に着目するという内容をお話しました。極論的にはお気に入り銘柄でなくても出来高水準を気にして監視するべきなのでしょうが、長年リストに組み込まれている銘柄ほどその意義は大きいとも感じます。

ザラ場や日足レベルでの出来高変化に着目して売買していくと単純に楽しいという点もありますので、参考になったという方はぜひ実践してみてくださいね。

出来高水準に気を配るだけでなくゆくゆくは売買をしなければなりませんが、最初から100株単位の売買をするのが怖いという方もいらっしゃるかもしれません。

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デイトレはできませんが、スイング練習にはうってつけなので兼業さんは使っている人も多い印象です(私も長期目線で欲しい銘柄はコツコツ10株もしくは50単位で買い増してます)。

1株売買は新しいスタンダードとしてより浸透していくと思いますので、しっかり活用していきましょう。

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