株トレードのやり方!具体的な流れを完全解説!

    

どうも、ひげづら(@higedura24)です。

みなさんは株トレードを行う際の具体的な流れを考えてらっしゃいますか?

適当に銘柄を探して適当に買ってもトレードは成立しますが、具体的な流れとしてご自身に落とし込んでトレードを行う人とそうでない人のパフォーマンス差は大きいと考えています。

お仕事でもなんでも自分がどの過程の行動をしているのかわかっているといないのでは理解度や結果に大きな影響が出ますよね?

トレードもしっかりと流れを理解した上で行ってください。

この記事では今まで断片的にお伝えしてきた記事を振り返りながら全体の流れを解説します。これからも記事は増えていきますがとりあえず今の段階での流れをまとめますので参考にしてくださいね。

    

株トレードのやり方とは

私が考える株トレードの具体的な流れはこんな感じです。

  1. 銘柄リストの作成
  2. トレード規模の決定
  3. エントリーポイントの設定
  4. ロット管理の型を決定
  5. ロスカットラインの設定

どれも今まで記事で解説してきた内容ですね。今回はこれらの流れを補足しながら述べていきます。

銘柄リストの作成

株トレードをする前にまず自分が監視する銘柄リストを作りましょう。

デイトレであればその日に上がっている銘柄でトレードを行いたいのでランキングを活用します。

スイングトレードであればチャート形状や業績などから良さそうな銘柄をふるいにかけます(私の場合はCANSLIMという手法で銘柄を絞り込んでいます)。

もしくはTwitterなどのSNSを利用して旬な銘柄の情報を手に入れても良いでしょう。SNSで話題な銘柄は資金の移動も早いのでそういった意識を持っていればかなりおすすめできます。

いずれにせよ数千銘柄を全て監視するということは現実的ではありません。毎日毎日全ての銘柄の値動きに目を通すというのであればそれも良いでしょう。

しかしそれはおそらく少数派です。

大体の場合はランキングを活用したりチャート形状や業績で絞り込んだりしているはず。良いツールや手法があればガンガン活用していったほうが効率的でしょう。

 

トレード規模の決定

監視するリストが作成できたらトレード規模の設定が必要です。

このトレードには100万円使って、このトレードでは10万円使うというトレード規模がバラバラの状態だと1回のトレードで今までの利益が吹き飛ぶということが起こり得ます。

ご自身の総資金からどの程度の割合をトレードに使うのかを考えておきましょう。

また、総資金を毎回MAXで活用してもいいですが、その場合はトレードの損失がそっくりそのまま資金へのダメージとなることを知っておいてください。

余力を残しつつトレード規模を一定に保つと勝率や利益率に見合ったパフォーマンスへ安定していきます。

初心者さんの場合は多くても資金の50%までにトレード規模を限定したほうが良いかと思います。トレードに100万円使いたければ200万円最低でも用意してください。

また、株トレードでは1回の購入金額が大きくなりがちなのでトレード規模によってはロット管理がしづらい場合があります。

株の場合は資金量がそれなりにないと満足に分割購入できなかったり、ピンポイント購入を余儀なくされたりと自由度が減りますので注意してください。

せっかく良い銘柄が見つかっていても資金管理ルールによって買えない場合だって最初はありますよ!

エントリーポイントの設定

トレード規模が決まったら今度は自分がどこでエントリーするか目安を考えます。エントリーポイントについてはこちらの記事で詳しく解説しています。


この記事ではエントリーポイントを考える上でのポイントや、初心者におすすめのエントリー方法として移動平均線の例を紹介しています。

初心者の場合はまず移動平均線までしっかりと引きつけたタイミングでエントリーを始めるということから覚えてください。

私も基本的には移動平均線に引きつけて玉を作るということを行っています。

移動平均線以外でもローソク足と出来高から判断して買うこともありますがまずは移動平均線からお願いします。

ロット管理の型を決定

エントリーポイントが決まったらいよいよ実際に玉を作る必要があります。「玉」とは自分が保有している買い単元数や売り単元数のことです。

株の世界では信用取引をした場合に「建玉(たてぎょく)」と言って自分がどれだけ売り買いをしているかを「買い建てが何株」や「売り建てが何株」なんて数え方をします。

その単位を取ってきた呼び方が「玉」です。さらに自分がメインで利益を出そうと思っている玉を「本玉」なんて言います。

私は地合いが良ければスイング玉として安いところで「本玉」を形成し、上がっている日はデイトレで利益を稼ぐ方法を取っています。

記事ではウルフ村田銘柄で解説していますがCANSLIMなどでスクリーニングした銘柄でも構いません。

話がかなりそれましたがトレードの際には自分が想定したエントリーポイントの目安にそって玉を形成しなければなりません。

玉は最初に決めたトレード規模に収まるように形成する必要があります。

例えば1000円の銘柄で100万円規模のトレードをしたいなら最終的に1000株保有できるように買うわけです。

これは初心者にはわかりづらい部分だと思いますので具体例で解説します。

移動平均線を目安にポジションサイジングする例

まず移動平均線を目安にポジションを作ってみましょう。今回想定するのは

  1. トレード規模は100万円
  2. 最終的に1000株保有する
  3. エントリーポイント目安は長期線タッチ

という例です。チャート例はこんな感じ。

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エントリーポイントの目安である長期線まであと少しですので、イメージとしては長期線タッチで予定数の1000株保有が理想。

また、長期線まで下げていく値動きと考えればポジションサイジングは株価が下がるほど多く買い増しを行うと平均取得価格が下がって良いですよね。

つまりポジションサイジングの型はピラミッド型です。

するとこんなイメージでポジションを作ることになります。

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長期線に近づくにつれて200株⇒300株⇒500株と買い増しているので、最終的に1000株保有かつ長期線に平均取得単価が近づいています。

これをふまえて実際の値動きを見てみると・・・

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こんな値動きの中でポジションを作るので、おそらく陰線形成中および下ヒゲで長期線に触るタイミングなどで買い増しを行ったことになるでしょう。

日々のトレードの中では長期線を下抜けたり、逆に長期線まで落ちてこなかったりすることもあります。

その場合はロスカットラインとの兼ね合いやなるべくトレード規模を一定にするセンスが必要です。この辺は経験が物を言う世界になりますからなかなか文章では説明できません。

ぜひ日々のトレードや少額FXを活用してセンスや技術を磨いてください。

高値ヨコヨコ目安にポジションサイジングする例

次に暴騰後の売り圧力消化中にポジションサイジングする例で解説します。何を言っているかわからない方のためにまずシェーマで説明します。

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シェーマはこんな感じ。売り圧力の消化についての解説はこちらの記事で詳しく行っています。

この記事でお話したように、ある程度株価が上昇すると上昇前に買った人達の中から売りたい人が一定数出てきますのでその人達の売り圧力を消化するんですね。

出来高とローソク足の変化を読み取れる人はこの高値圏でヨコヨコしている最中に玉を形成することも可能です。

先ほどのシェーマの売り圧力消化部分を拡大するとこんな感じです。

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売り圧力を消化し始めたなーと感じたらシェーマのように高値ヨコヨコ部分の安値付近でポジションサイジングをしていきます。

その際のポジションサイジングの型は何でも良いですが、一番シンプルなのはタワー型のポジションサイジングです。

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売り圧力消化の流れに入ったら安値圏で少しずつ集めて予定数を保有すると、消化後の上昇を取ることができます。

実際のチャートだとこんな感じ。

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どれくらいの時間をかけて消化するのかや、安値が最初の段階より下にくるかはわからないので少しずつ仕込みます。

また、この例では中期線を超えてヨコヨコは続いていますよね。

移動平均線を待って反発することもあれば、このように無視されることもあります。

慣れてくると出来高推移からなんとなくそろそろ動くかな?とわかるようにはなってきますが、予想通りいかないことももちろんありますので注意してください。

ロスカットラインの設定

最後に、というかエントリーポイント設定やポジション形成中にロスカットについても考えておかないとなりません。

ロスカットについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

ロスカットの基準はエントリー理由に合わない値動きとなったかどうかです。

移動平均線で反発すると思ったのであれば「移動平均線割り込み」でロスカット。

高値の売り圧力消化後に上昇すると思ったのであれば「売り圧力消化失敗で出来高を伴って下げた(安値を割り込んだ)」のを確認してロスカット。

ロスカットラインをどの程度割ったらロスカットするかは見ているチャートの時間足やご自身の考え方にもよります。

大事なことは最初に決めたロスカットラインを動かして含み損を必要以上に膨らまさないことです。

ロスカットルールはトレードのリスク、値下がり幅をコントロールするための大事なルールなのでしっかりと守りましょう。

株トレードの効率化を図るには

例えばあなたがデイトレをしようと考え、銘柄リストを作成したとしましょう。その結果、20銘柄を監視することになりました。

さて、あなたはどのように監視しますか?

PCであればマルチチャート機能などを駆使して複数銘柄を同時に監視することも可能です。

スマホやタブレットでも複数台用意したり、なんかしらの工夫をすれば可能でしょう。

しかし、気合いで全てを監視していると必ず集中力が切れます。

見落としが出たり、ザラ場中に定期的にリストを作り直す余裕もなくなります。

そこで監視の効率化を図ってもらおうと書いたのがこの記事です。


この記事では高値圏で出ると危険なローソク足をヒントに押し目到来を察知しようと書いてあります。

リスト作成の結果、20銘柄をザラ場監視するのであれば高値でのローソク足に着目しましょう。全ての押し目を察知できるわけではありませんが、この銘柄そろそろ落ちてきそう?という感覚が出てきます。

すると、20銘柄の中でも特に監視を強めたい銘柄が意識されるので押し目を拾える回数も必然的に上がります。

気合いと情熱で監視するのも時には必要ですが、監視する際のコツやポイントをご自身で考えることでトレードの効率化が図れるということを覚えておきましょう。

トレードの注意点

トレードの流れをご説明してきましたが、こんなことに注意してほしいという以下の2点をお伝えしておきます。

  1. エントリーポイントが短いスパンで到来したとき
  2. レバレッジはここぞという時のみ活用

エントリーポイントが短いスパンで到来したとき

例えば、こんなチャートの赤枠部分で、移動平均線を目安にポジションサイジングをしたとしましょう。

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先ほどまでの解説で考えると・・・

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この図の赤丸部分でポジションを作っていくことになるでしょう。そしてその後の陽線で直近高値(最初の大陰線高値)まで達したので利確したとします。

問題は次です。

よく見ると赤丸後に高値に達したローソク足はトンカチです。さらにその直後、青丸部分の最初で陰線が出始めています。

この流れで行くと再び中期線まで近づく可能性があります。

しかし、青丸部分では中期線までの距離が近くて十分なポジションを作る時間もとれません。

こんなときあなたならどうしますか?青丸部分でも赤丸部分と同じ規模のポジションを無理やり作りますか?

私なら無理にポジションを作りません。

こういった短いスパンでエントリーポイントが続いた場合には、エントリーを見送ることもあれば、ロットを小さくして単発購入で終わらせることもあります。

トレード規模を一定にすることは大事ですが、イレギュラー的に通常より小さくする分には構いません。たまーに規模が小さいトレードを行うなら資金に与える影響も少ないからです。

ふいにエントリーポイントが続いた際には無理にいつも通りのポジションを持たなくても大丈夫ですので、臨機応変にトレードをしていきましょう。

レバレッジはここぞという時のみ活用

初心者さんで特に意識が甘いなと感じるのはレバレッジ管理です。SNSなどでもなぜこの時期に?と思うタイミングで株を全力買いしている方が散見されますよね。

そのようなつぶやきを見ると地合いを気にされていないのだなと感じます。

こちらをご覧ください。

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これはある期間の日経平均チャートです。日経平均株価というものは日本国内における代表的な企業の株価を時価総額などを加味しつつ平均化したものです。

極端に言えば、日経平均が下がっているときは日本を代表する企業の株価が下がっている時期で、国内株式市場のムードが悪いときだと言えます。

そのような時期は市場に「買うぞ!」という雰囲気が流れていないので、あなたがいくら全力でレバレッジをかけて買い勇んでも意味がありません。

図の青枠で囲んだような時期にレバレッジをかけるのはやめましょう。

かけるのであれば赤枠のような時期です。

ここを超えたら上がりそうだ!という目安を明確に超えると市場が元気になります。レバレッジをかけるのであればそういった時期を狙ってください。

レバレッジを倍かければ損益が膨らむスピードも倍になります。レバレッジの本質をよく考えてここぞというときに全力買いをしてくださいね。

まとめ

いかがでしたか?今回はトレードの具体的な流れをまとめてみました。株トレードを始めたばかりの方はぜひ参考にしてみてくださいね。

それではまた!