暴落時に買いたいおすすめ株とその理由を徹底解説【自信あり】

    

今回は暴落時に買いたい株をまとめてみました。よく株式市場では「暴落時こそ株を買うんだよ」なんて言われますが、一体どのような株を買えば良いのか初心者さんはわからないですよね。

今回はそういった方々に向けてとりあえず狙っておきたいおすすめの株というものをご紹介していきます。どれも優良株だと考えていて、普段はなかなか下がってくれません。

したがって、暴落買いをすることで少しでも安く手に入れることができますので参考にしてみてください。

    

暴落時に買いたい株のおすすめ

というわけで早速述べていきますが、今回お伝えしていくのは

  1. 情報通信業の中でも超安定的な大手携帯キャリア株
  2. 攻守のバランスが良い商社株
  3. 金利上昇に強い金融株
  4. 合計利回りが高い人気優待株

の4つです。以下、ひとつずつ見ていきましょう。

大手携帯キャリア株は超ド安定

まず暴落買いのおすすめとして述べておきたいのは情報通信業です。私たちの生活は今やスマホにパソコンを使うことが当たり前になっています。そういったコンピューターから色んな情報キャッチして豊かな生活を送っているわけですが、その情報活動をビジネスとして行なっているのが情報通信業というものですよね。

この情報通信業は私たちの生活に欠かせない中核的なインフラ技術になっているわけで、内需的かつ景気の影響を受けづらいという側面があるでしょう。

そういった背景から事業として安定していますし、決して絶えることのない会社として株式市場からも注目されています。

その代表的な存在が携帯の大手キャリアで、例えば

  1. 日本電信電話
  2. KDDI
  3. 沖縄セルラー

などは暴落時に買いたい株の中でもマストバイに値する非常に安定的な会社だと思います。ちなみにこのKDDIと沖縄セルラー同じグループで、共に19年連続増配という記録も持っている会社です。

また、大手携帯キャリア株は割安な水準かつROEが高く財務基盤もしっかりしていて利回りも高いというあまり非の打ち所がない優良企業が多いですね。

この中でもずば抜けて時価総額が高いのが日本電信電話で、こちらの企業は売上高や利益が安定している会社になっています。こういった安定的な数字から非常に良い配当推移を生み出しているというところでもおすすめですね。

日本電信電話の配当金推移

例えば13年から22年の予想までを考えてみると10年で配当金が2.5倍以上に成長しているんですね。こういったところを考えましてもかなり長期保有に向いてる会社だなと感じますので、色々な方にお薦めできる優良企業だと思います。

もちろんKDDIや沖縄セルラーも業績安定高利回りのおすすめ株で、この2社は株主優待でも人気がありますよね。100株だけの保有でも3000円相当のカタログギフトがもらえますし、5年以上保有すればランクアップ。

1000株以上を5年以上保有すると5000円が10000万円にランクアップもするので優待制度を見ても長期保有向向きでしょう。

ちなみに他の大手携帯キャリアにはソフトバンクもありますが、こちらは賛否両論あります。低PERの高ROEで利回りも非常に高いですが、注目していただきたいのは自己資本比率です。

 

自己資本比率が13.5%と他社に比べ低い水準になっている割に1株益に対して1株配がかなり大きいので財務面の不安は残るわけです。配当性向でいうと8割とか9割くらいになっていまして、言ってしまえば利益をほぼ配当に還元しているという状況ですね。

この背景には親会社であるソフトバンクグループとの関係性もあるとは思いますが、この点をどう捉えるかによってソフトバンクを暴落買いの選択肢に入れるかどうかが決まってくるでしょう。

決して悪い会社ではないと思いますので保有しても良いのですが、優先順位としては大手携帯キャリアの中で少し下がるかなというイメージがあります。

話は変わりますが、情報通信業には非常に幅広い会社が含まれているのをご存じでしょうか。例えばNTTデータという会社は国内最大の専業システムインテグレーターとして非常に有名な会社です。

NTTデータの業績推移

こちらの会社は先ほどの大手携帯キャリア株と違い利回りは0.9%しかありませんが、売上高や利益の進み具合を見ると大手携帯キャリアより伸び率が良いです。配当に興味がなければこういう各分野でしっかりとした地位を築いている株を暴落時に買う銘柄の選択肢に入れてみてもいいのではと思います。

時価総額が大きいので大きく数字が伸びているわけではないかもしれませんが、国内第2位のグローバル第8位という超有名IT企業です。

また、官公庁をはじめ幅広い業界の顧客を持っているという特長もありますし、最近では国内DX支援や海外収益も向上していて将来的に注目されやすいテーマ性を持っている安定的な優良企業でしょう。

攻守のバランスが良い商社株

続いてですが暴落時には商社株を狙っていくという考え方もおすすめです。商社株の事業を皆さんはご存知でしょうか。商社株には大きく分けて二つの事業があり、それが

  1. トレーディング:モノを安く仕入れて高く売る
  2. 企業投資:時流に合っている会社に投資をするだけでなく新しい事業も作り出す

で、これらは決して絶えることない事業だとお気づきでしょうか。

なぜならモノを買ったり売ったりすることは絶対必要ですし、企業に対して投資するということは企業が絶滅しない限りは事業も無くならないからです。また、商社株は様々なモノや事業に精通しているので思わぬテーマ性を持ってくることも多いです。

こういった商社株の中からひとつだけおすすめを教えてくれと言われたら、迷わず伊藤忠商事を進めます。伊藤忠商事は割安高配当で高収益な商社株ですので非常に優良企業だと考えます。

伊藤忠商事の業績推移

ただし、ひとつ注意点を挙げるとすれば景気に敏感な所があるという点です。と言ってもこの景気敏感な特性は商社株全体に言えることで、売上高などの推移を見てわかるように大きく凹んだり大きく盛り上がったりしています。

商社株の長期保有はこういった側面を受け入れながら行う必要がありますが、注目すべきは減益でも配当が減ってはいない点です。

伊藤忠商事の配当金推移

実績値としては市場に暴落があっても増配をずっと続けていて、増配政策への強い意志を感じます。やはり長期で持つのであれば配当は絶対減らさない株が一番適していますので、そういった意味でも伊藤忠商事は暴落時に買いたい株のおすすめです。

ちなみに最近の商社株では資源権益が注目される傾向にあります。例えば三菱商事はその代表例で、金属資源グループにて鉄鉱石など鉄鋼材料だけでなく銅にアルミなどの非鉄金属に関する権益を持っています。

こういった点を考えるとここからの脱炭素社会ではトレンドになる商社株ではないでしょうか。三菱商事の良いところは経営計画で累進配当政策を公言しているという点ですね。今後も累進配当政策が継続されるかは分からないのですが、過去の実績として株主還元に対して考えている姿勢を見せたことに変わりありません。

他にも住友商事も資源やエネルギー系の話題で注目されることが多い商社株です。こちらは銅・ニッケル・鉄鉱石・石油・天然ガスなどが注目されます。

ただ、三菱商事も住友商事も過去に資源の影響によって赤字になった実績もありますので、長期で持つならこれは覚悟しなきゃいけない要素ではあるでしょう。

伊藤忠商事のような非資源系と三菱商事のような資源系の商社を両方持つことによってどちらにも強いポートフォリオができあがりますので、資金に余裕があれば分散投資してみると良いです。

ちなみに商社株は探せば色々な会社が見つかりまして、例えば中型の時価総額で考えると稲畑産業あたりもおすすめされることが多いですね。こちらは時価総額1000億円くらいの化学専門商社ですが、やはり割安でROEも比較的高く自己資本比率も高い高配当株です。

業績もしっかり安定していて増配率も問題ないので暴落時に買いたい株としておすすめできます。また、稲畑産業は株主優待でクオカードももらえ、継続保有でどんどん優待額も上がっていきます。

金利上昇に強い金融株

続いて銀行・保険・リースなど金融株についてです。皆さんご存知の通り、昨今では金利が上昇局面を迎えております。こういった局面で非常に注目されやすいのが金融株ですね。この3つは金利の影響を受けやすいと考えられていて、例えば銀行株の場合は貸し出し利ざやが上がることで収益改善が見込めると考えられています。

また、生命保険の場合も実質的に顧客から固定金利でお金を借りて、それを金利上昇で利益を得られる商品にて運用するビジネスのため恩恵を受けやすいと考えられています。

よく言われるのは銀行と生命保険どちらが金利の恩恵を受けやすいかという話ですが、長期金利の急上昇で即効性に恩恵を受けやすいのは三菱UFJなどより生命保険を売っている保険会社のようです。

これは事業モデルの違いが関係していますが、どちらも金利上昇が継続すると見込まれるのであれば長期的には買いのチャンスだとも言われています。

一方、リース株はどのように金利と関係するかですが、こちらは銀行などからお金を調達してリース物件を買い、それを貸し出してリース料で儲けを出す事業モデルです。

景気の拡大時には金利が上昇しやすい状況になりますが、そういった時期には設備投資の増加が見込まれます。この金利上昇時の設備投資は毎月均等支払いであるリース需要が高まりますので、リース株も株価が上がりやすくなるわけですね。

急激な金利上昇局面では資金原価の上昇をタイムリーに反映できず支払金利の割合が相対的に増え、結果的に利益を圧迫される背景もありますが・・・銀行や保険セクターと同様に中長期的には金利上昇が業績にとって追い風になってくるでしょう。

したがってここから金利上昇の世界に突入すると考えた場合、金融株は暴落時に買っておきたい株に入ってくると考えます。

銀行株であれば三菱UFJフィナンシャルグループがおすすめで、この大きな理由のひとつとして海外収益率の高さがありますね。

三菱UFJフィナンシャルは海外売上高比率が高い

例えば米国の金利上昇が起こっても海外収益比率が高くなければあまり恩恵を受けられませんが、その点で三菱UFJフィナンシャルグループは海外比率が48%になっていますので恩恵を受けやすい会社と言えます。加えて最近は収益性の高い貸出しに取引を入れ替えていますのでROEも上がってきています。また、数少ない累進配当を導入している会社のひとつであるので長期保有向きでしょう。

次に保険セクターですが、暴落時に買いたい株として東京海上HDをおすすめします。この会社はトップラインや修正ROEが高く海外と国内の売上高比率もバランス良いです。また、配当政策も充実しているという点も非常に長期保有向きですね。

ちなみに東京海上ホールディングスは財務基盤も外部評価機関から高い格付けを取得していますし、最近話題のESG評価も非常に高いです。

続いてその他金融株ですが、真っ先に名前が挙がりやすいのはオリックスでしょう。正直、オリックスは一昔前まで不人気株の代表例ではありましたがいつのまにか人気が出てあれよあれよと株価が上がってしまいました。このブログで紹介した時は1200~1500円の水準でしたが・・・ひとまず株価が上がってよかったなと思います。

オリックスの事業セグメント

オリックスの特徴はリースが本業なのに事業セグメント全体では突出して売上高比率が高いわけではないという点です。非常に幅広い事業に手を出していて、金融業の景気敏感な部分を頑張ってカバーしようとしているわけですね。その甲斐あって最近ではかなり安定した業績推移でリーマンショックとは比べものにならないくらいコロナ窩でも順調でした。こういった背景からも事業セグメントの再編がうまくいったと感じます。

ちなみにオリックスは株主優待でも非常に人気ですよね。100株で5000円のカタログギフトがもらえますし、3年保有することによって1万円まで跳ね上がります。また、株主カードというものが配布されまして、この株主カード1枚持つだけで宿泊・食事・野球観戦・水族館・レンタカーにヘルスケアまで割引価格を楽しめますので、ご家族や恋人がいる方には旨みがある優待ではないでしょうか。

その他のリース株としては東京センチュリーも暴落時に買いたい株としておすすめです。こちらの会社は伊藤忠系のリース株で銀行色が薄く経営に自由度がある特色があります。直近も最高益ですし、ふくおかフィナンシャルやNTTなどと事業連携も進めていますので将来的な事業拡大も見込めるでしょう。

安定業績かつ配当金は19年連続増配で、まさに暴落買いしたい配当株のひとつです。東京センチュリーも株主優待を実施していまして100株で一律2,000円分のオリジナルクオカードとニッポンレンタカーの3000円相当割引券がもらえます。

その他金融業は暴落時に買いたい株が多く、他にはジャックスもおすすめです。時価総額は1000億円ですが配当利回りがかなり高い三菱UFJグループのオートローン会社ですね。業績も順調に積み上がっていて、最近では配当金が大きく上がったので余裕がある方は買ってみてもいいんじゃないかなと思います。

その他の有名どころとしては全国保証もおすすめ株として名前が挙がりやすいです。全国保証は独立系信用保証会社の最大手で時価総額3500億円くらい。事業の柱は住宅ローンになっていますので、関連材料が出ると株価が動きやすいと特徴もあります。

特質すべきは競争力でROE16%なだけでなく営業利益率も79%と驚異的な高さを叩き出しているのです。純利益率で考えても50%超えなので非常に高い競争力を持っていることが分かりますよね。

全国保証も株主優待を実施していまして1年未満でも3000円相当のクオカードがもらえて、1年経てば5000円または5000円相当のカタログギフトにランクアップします。

合計利回りが高い人気優待銘柄

では最後に人気優待をまとめて紹介しておきます。暴落買いの候補として多くの方が配当や優待株を挙げていて、中でも合計利回りが高い株がおすすめです。

人気優待一覧

例えばクリエイトレストランツは記事執筆時点の優待利回りだけでも5%超えになっています。優待内容は100株だけでも年間4000円という食事券がもらえ、ショッピングモールによく入っているクレープ屋さんで優待食事券を使うことができますね。

個人的に気に入っているのはモーニングスターです。半年分の株式新聞費用26,400円が無料になるクーポンに加えて仮想通貨XRPも年間5000円貰え、利回り換算するとかなり高い水準になってきます。

その他にも優待新設で株価が上がった築地魚市場も気になっていて、暴落時に買いたい株候補です。ちなみに最後のオリエンタルランドはそんなに利回りが良くありませんが、ディズニーランドの年間パスポートが優待でもらえるので根強い人気があります。根強い人気があるということは暴落時に買われて復活しやすいということでもありますので、そういった意味でオリエンタルランドも暴落時に注目してみると面白いのではと思います。

暴落したら買いたい株まとめ

今回は暴落したらぜひ買いたいおすすめ株をまとめました。基本的には業績も配当も安定している株がおすすめで、そういった意味では大手携帯キャリア株は筆頭です。その他には商社株も攻守バランスが取れていて配当政策がしっかりしているので候補ですし、これから金利上昇を見込むなら金融株も捨てがたいですね。無難に人気優待株を買う場合は合計利回りを重視してみると良いと考えます。

今回ご紹介した株以外にも優良株はたくさんありますので、配当政策や過去の実績などを参考にしながら選別してみてはいかがでしょうか。