累進高配当株のおすすめ中小型株8銘柄【連続増配で増益基調】

    

今回は減配されない連続増配株いわゆる累進配当株を紹介します。具体的には過去10年減配が一切なくてまだまだ増配力がある中小型株をリスト化しましたのでぜひご参考ください。

累進配当株というものは配当投資をしていく上で本当に必須となるような株なんですけれども今回はそういった株の中から中小型株に目をつけてみましたので各自チェックしてみてはいかががでしょうか。

    

累進配当株のおすすめ中小型株

まず累進配当政策について簡単に説明しておきますと、累進配当政策というものは配当を維持もしくは増配し続けるという配当戦略ですね。

この累進配当政策があることによって配当利回りが低下せず、減配による株価下落も起きづらいです。また、増配によって複利効果も上昇しますし、増配が続くということは現状の配当利回りから上昇していきやすいメリットがあります。

言ってしまえば配当株投資が持っているリスクを低減できるということで累進配当株は配当株投資をやっていくうえで重要な意味合いを持っています。

ただ累進配当株の中には明確に企業が公言せず連続増配を続けている場合や、中期経営計画期間の限定という場合もあります。

今回はそういった部分は排除して連続増配を続けている株をピックアップしてみました。そういった優良株を暴落相場でうまく拾っていきたいかなと個人的には考えていますので今回の銘柄リストは結構大事なものです。

一応銘柄選定の条件を具体的に述べておきますと

  1. 過去10年連続増配傾向が非常に強い
  2. 累進配当株でまだまだ配当性向が低い
  3. 業績が増益傾向ですでにある程度の利回りがある

というものです。

ちなみになぜ配当性向を組み込んだかについてですが、例えば30%を目指していて直近25%ならまだ5%余力があるということになります。こういった考え方から配当性向は増配力を考える上で結構大事なものになるからです。

では銘柄リストさっそく見ていきましょう。今回ご紹介する累進配当中小型株のリスト一覧はこんな感じ。

累進高配当株リスト

全部で8銘柄ありまして、載せている情報としましては

  1. 連続増配記録予想で今どれぐらいになっているか
  2. 過去10年の増配回数(MAX9回)
  3. 増配によって最初の配当金から何倍になったか
  4. 今期予想で配当性向がどれくらいで企業が目指している水準はどれくらいか
  5. 現状の利回り

です。ちなみに配当性向の目安は中期経営計画から拾い上げて中期経営計画の最終年度を載せてあります。この記事では数銘柄ピックアップしてお伝えしていきましょう。

東京センチュリー

まず東京センチュリーですが、こちらは伊藤忠系のリース大手会社で特色としましては銀行色が薄く経営に自由度がある点と事業投資で海外を強化しているという点ですね。連結事業は国内のリースとオート業でほとんど売上高を占めていて、その他でスペシャルティや海外事業が入っています。

直近はコロナによってね航空リースが影響を受けましたが、それでも最高益を達成していますのでそういったところは好感できますよね。

東京センチュリーの配当金推移

配当金は連続増配記録21期連続ということで、この水準は全銘柄の中でもかなり高い記録になっています。今期予想配当性向は29%で、目標30%とほぼ同じ水準です。

しかしEPSが順調に伸びているのでおそらく今後も年連続増配記録を絶やさないでやっていきたいと企業側も考えているんじゃないでしょうか。

東京センチュリーの中期経営計画にどのようなことが書いてあるかという内容ですが、より事業展開を進めていくことによって成長実現するというような内容が多かったです。

その一つとして挙げられていたのがNTTとの資本業務提携による協業推進ですね。国内トップ企業で国内外の強固な顧客基盤を持っている会社と手を組むことによってさらにリースやファイナンス事業といった成長分野を拡大させていく考えなのでしょう。その他にも

  1. アメリカの航空機リース会社を買収
  2. 国内の投資会社買収

をしていますので、M&Aや資本業務提携を積極的に進めていくことで中期経営計画にとどまらない増配が続いていくんじゃないかなと感じました。

芙蓉総合リース

次に芙蓉総合リースについて見ていきましょう。こちらみずほ系の大手リース会社で、事業としてはほとんどリースで締めている状況ですね。

芙蓉総合リースの配当金推移

配当金はこのような状況です。連続増配21期で予想配当性向25%のため、目標30%としてもまだまだ5%以上の伸び代です。

芙蓉総合リースの中期経営計画ですが、2021年度が最終年度になっていますのでおそらくまた新しいものが策定されるんじゃないかなというところです。

芙蓉総合リースもM&Aに積極的で2019年にBPO事業に投資、ヤマト系リースも買収しています。株価推移はTOPIXと比べても長年上回ってるので、東京センチュリーより芙蓉総合の方がキャピタルゲインを見込みやすいかもしれません。

住友電設

続いて住友電設です。こちらは住友電工系の会社で元々はビルや工場の内線工事が主体だったんですが、現状では多角展開を進めています。海外展開も熱心ですが、海外売上高比率は13%という状況です。

住友電設の配当金推移

配当金はこのような状況ですね。増益傾向かと言われると微妙かもしれませんが最近ではいいペースで伸びているという状況でしょうか。配当性向は34%で目安が40%なのでまだまだ6%くらいの伸び代です。

中期経営計画では多角展開をして総合力を高めていく考え方があるようで、新たな成長戦略という言葉が非常に印象的でした。

高速

では続いて高速についてです。こちらは東北首都圏を中心に食品向けの軽包装資材を展開する専門商社で、食品加工業向けは5割超えとなっています。M&Aも推進していて、連結事業を見た感じでは比較的裾野は広いのかなという印象がありました。

高速の配当金推移

配当金は順調に伸びていて連続増配18期、配当性向30%です。中期経営計画に22期連続の増配目指すと書かれていますので、そう考えるとまだ連続増配が見込める銘柄ではないでしょうか。

ではその中期経営計画ですが、2025年度には1000億円プラスアルファの売上高と強い意気込みが感じられました。

イエローハット

最後はイエローハットです。皆さんご存じかと思いますがカー用品店販売を居抜き物件中心の出店戦略で行っている点が特徴です。

イエローハットの配当金推移

配当金はこのように順調に伸びていて、連続増配記録12期で配当性向は28%です。イエローハットの比較会社としてはオートバックスが上げられますが比べるとかなり数字が違うんですよね。

オートバックスはEPSが不安定で配当金も飽和しているような印象です。それに比べてイエローハットはコロナの影響も少なく、配当性向もそこまで高くないので伸び代はありそうだなと感じました。株価推移も悪くないのでオートバックスよりイエローハットかなと個人的には考えています。