株の売買ルールでまず取り組むのは間違いなくこの2パターン

    

この記事では株の売買ルールを作りたいという方に向けて、多くの方が犯す損失行動をご紹介しました。具体的には「大きく上昇する日に飛びついてしまう」という投資行動を取り上げています。

株を売買する際に下がる株を買おうと考える方はいません。どの株が上がるのか暗中模索しながら恐る恐る買うことを理解した方が良いです。この投資家心理こそが「みんなが儲かって株を買い漁っているような安心できる日に自分も買いたくなる」という状況を呼んでいます。

多くの人はドカンと日経平均株価が上昇してどの銘柄も上昇するような日に買ってしまいますが、これは間違いです。この記事ではその理由や引き起こす状況を解説したあとに組み込むべき売買ルールを述べます。

株の売買ルールに組み込む要素

冒頭で述べたように多くの人は株価が上がって自分が安心できる日に買います。これは株が下がるかもしれないという恐怖が薄れるためですよね。

例えば日経平均株価が500円も700円も一気に上昇した日などが想像しやすく、ここには誰もが儲かっている状況に乗り遅れたくないという気持ちもあるでしょう。しかし実際にはその上昇から翌日以降もすんなり上に進むかはわかりません。

下げトレンドの中であったら空売り勢が買い戻しただけに過ぎないかもしれませんし、上昇相場であっても一過性に大きく上がったあと利食い売りが大きく降るかもしれません。

地合いが大きく上昇した日に買うということはそれだけあなたの約定価格は直近水準で割高になっている可能性は高いです。急上昇の反動で地合いがノックバックのように下げると含み損を抱えやすく、初心者さんはそこで弱気売りしてしまうケースが多いわけです。

こういったことを考えると、初心者さんが株の売買ルールに組み込みたい要素として

  1. 欲しい株が下がった時
  2. もしくは気づかれず上がっている時

などが挙げられます。

欲しい株が下がった時

いかに株初心者さんとはいえ自分がこの株はどこかで買っておきたいなという銘柄があるはずです。そういった株が下がった時にはしっかりと買いを入れていくという意識が売買ルールの要になります。

しかし実際の状況になると「この下げはまだ序の口で今日買うのは危険かもしれない」と考えて見送るという人がとても多いです。ではそこから株価が反発してくるとどう考えるかというと「あの時買っておけば良かったな。でももう遅いだろうから今日は買わないでおこう」となります。

そしてそこに急上昇日か来ると「やっぱり買おう!今からでも遅くないだろう!」となぜか買いを入れてしまうわけです。

はっきり言ってこの一連の思考は負けパターン以外の何者でもありません。この流れの最適な買いタイミングはずっと欲しかった株が下がった最初の部分です。売買ルールとしても「株価が下がった時」という要素を組み込むべきではないでしょうか。

確かに株価がどこで下げ止まるのかわからないということは不安ですが、であればよりリスクが下がるような売買ルールをサブ的に組み込めば良いだけです。例えば短期売買目線なら移動平均線から何パーセント乖離している場合は見送るとか直近チャートから株価水準を数字で考えてあげれば良いでしょう。

また、長期保有目線なら企業の売上高や利回りなどで「ここまでくれば割安と考えられる」という水準を事前に算出しておけば良いです。

一応述べておきますが、株価が下がった時に買うというのは「値動きが弱った株を買え」と言っているのではありませんよ。弱い株というのは上値を買ってくれる人が少なくどんどん安く約定していく株を指します。

これが日足レベルで起きていると弱い値動きだと感じやすく、逆に強い株というのは高くても上値が買われる株です。

強い株の条件と株を買うべきタイミングは矛盾しているように感じますがそんなことはありません。強い株もどこかで必ず利食いが入るので、そこを乗り越えてまだ上昇継続できるフェーズにあれば買いタイミングとなり得るからです。

あまりに株価が上がりすぎていてもはや買い手も減ってきているというフェーズでは株価が多少下がっても買えませんが、まだ上昇し始めで上値買いの徴候があれば初押しなどは明らかに買いですね。

初押しで株を買う売買ルール

ちなみに上値買いの徴候は出来高水準を観察することで知ることができます。出来高とは売り買いあってこそカウントされますが、そもそも上値で売ろうとしても同じ水準で買い手がいなければ成り立ちませんよね。

もう上値で売りづらい場合は多少下の価格でも売りを出さざるを得ないので、結果的に上昇過程ではなく下に向かって株価が動き始めながら出来高が増えるというわけです。そういった傾向が見られずに上昇株が下押している場合はまだ買える可能性が残っていると考えられ、売買ルールとしてもここは組み込みたい要素でしょう。

ここで考えたいのは上記の流れが個別株レベルで行われるものだということですが、実際の株価の動きには個別株の事情以外にも市場の雰囲気やセクター情勢なども影響されますよね。

言い換えれば個別株に問題がなくても市場が弱気になれば売られるということ。上昇株であってもこれは同様なので、地合いが悪い時期に優良企業の株価が下がったらそれはチャンスとなります。

悪地合いも永遠に続くわけではなく、市場に売りの過熱感が出てきたフェーズで買い向かうとうまくいくことがとても多いので覚えておきましょう。

ちなみに、あまりに上昇しすぎている株は利食い売りが止まらないこともあります。この理由は買い向かう人より既に持っていて利食いする人の方が多いからでしょう。やはり上昇し始めでまだ過熱感がさほどない株が下がった所を狙うという意識が売買ルールには重要です。

気づかれずに上昇している株

ここまで株価が下がった時に買いを入れるという考え方について述べてきましたが、実は上昇株の中にはあまり多くの人に気づかれず上昇しているものも存在します。例えば・・・

気づかれず上昇している株を買う売買ルール

この株はどうでしょうか。パッと見では普通の上昇株ですが、よく見ると出来高の数字が

  1. 上昇初期はせいぜい数万株程度
  2. 最大値付近でも10万株程度

とそこまで高くないですよね。これはいわゆる過疎っているという状況になりますが、この状態で上がり始めると地合いの状況を無視して上がることも多いです。

それはなぜか?そもそも「地合いが悪くなると売られる」という現象はリスク回避のため大勢が売りに出すことで起きるからですね。過疎状態にある株ではそもそも気づいて保有している人が少ないのでそういった心配があまりありません。

ちなみに出来高が少ないまま上がり始めている株というのは「大きな資金を持っている個人が人知れず株価を少しずつつり上げているのではないか」と推測していて、要はその人が売らなければ問題ないということでもあります。

板が薄い状況で下げ始めると早いことも確かですが、地合い悪化でも無風というケースでは握られている可能性が出てきます。逆に言えばそういった状況を確認できた場合は自分も買いを入れておくという戦略が通用しやすいと考えられるでしょう。

ただし、薄板に買いを入れる際は自分も飛び値を掴む可能性が出てきますので、そこはある程度の勇気や指値管理が必要になってきますね。その株の傾向として

  1. 寄りで買われているのか
  2. 引けで買われているのか
  3. ザラ場の一定時刻で買われているのか

など癖を考えながら同じところで買うしかなく、売りに備えてなぜその株が買われているのかも考えておいた方が良いでしょう。万が一その理由が崩れた所では躊躇無く売ることが求められます。

株の売買ルールまとめ

今回は株の売買ルールに組み込みたい要素として株価が下がった時と気づかれず上がっている時について述べました。多くの人は急上昇日など自分が安心できる日を売買日に選びますが、そのような買い方は約定価格が高くなりやすく反動下げで含み損も抱えやすいです。

基本的には欲しい株が下がった時こそ買うべきで、売買ルールとしてはここを軸にリスクを下げるサブルールを作った方が良いでしょう。

もし株価が上がっている時に買いたいのであれば人知れず上がっている株が好ましいと感じます。そういった株は地合いの影響を受けづらい可能性があるので比較的持ちやすいはずです。