株式投資するならサブ事業にも注目!具体例や調べ方は?

    

株式投資では企業の事業内容に注目し、将来的に利益が伸びていきそうな会社の株主になりたいと考えるはずです。

その点において重要な位置づけとなるのは企業のメイン事業ですが、場合によってはサブ事業も無視できないケースもあります。

中にはメイン事業がサブ事業に抜かされてしまう場合もあり、企業全体を知るという意味ではサブ事業にも着目しておきたいところでしょう。

そこでこの記事では

  1. サブ事業に注目しておきたいケースについて
  2. サブ事業のデメリット
  3. サブ事業の推移を確認する方法

などについて考え方を簡単に述べてみました。

長期保有目的で買った株式があるという方は特に関係してくる部分ですので、ぜひ今後の投資判断に生かしていただければと思います。

株式投資はサブ事業にも着目して行う

まずサブ事業の定義のようなものを述べておきます。どんな会社でも利益を出している以上、どのような事業内容で稼いでいるのかが少なからずあるはずです。

例えば100億円を年間の営業利益として稼いだ場合、そのうちの

  1. 80億円はA事業
  2. 20億円はB事業

という形で利益を出しているメイン事業とその他事業を明確に提示しているケースがほとんどです。

こういった事業セグメントで区別したとき、その他事業にあたるものがサブ事業と言えるわけですね。

時価総額がまだ小さい会社では本業1本のみに資本を集約しているケースも多いですが、

  1. 企業規模が大きくなる
  2. 本業利益が頭打ちし始める

といった場合にサブ事業を作ってトータルキャッシュフローを底上げしている会社もあるでしょう。

サブ事業を考えるときに個人的に重要だと感じているのは「本業と比較してどれくらいの利益を担っているのか」という点です。例えば本業が利益全体の9割以上を占めているのであればサブ事業の業績が多少上下してもトータル的なキャッシュフローに影響は少ないですよね。

しかし、これが利益全体の4割近い割合を占めているサブ事業であればなかなか無視できない存在になってくるはずです。このように、サブ事業がその企業にとってどんな立ち位置にあるのかは投資判断を下す前に考えておきたいところでしょう。

サブ事業を意図的に育てているケースもあり

先ほど少し述べましたが、中にはサブ事業がメイン事業を超えてくる存在になるケースもあります。例えばAOKIホールディングスは紳士服販売を本業とする業界2位の企業です。ただ、昨今では紳士服業界自体が低迷しているということもあり本業はあまり順調ではない印象があります。

その救世主となるのがサブ事業として育ててきた漫画喫茶業です。2020年3月期時点での事業セグメントを見てみると・・・

AOKIの事業セグメント

このように本業のファッションに次いで漫画喫茶のエンターテイメント業が3割以上の利益を占めています。

AOKIホールディングスは快活CLUBという漫画喫茶を育成してきた経緯があり、2020年3月期の業績見通しでは本業が大きな打撃を受けたことでメインとサブが逆転しそうとのことです。

出店計画も引き上げにかかっている背景から将来的にも立ち位置を逆転させようとしていて、このままいけば10年後には「AOKIホールディングスって漫画喫茶の会社だよね?」となる可能性もあるでしょう。

一方で、携帯大手キャリアとして有名なKDDIもサブ事業を育成中と知られています。

というのも携帯通信料はその料金体系について国から何度か指摘を受けている背景があり、その度に値下げに応じる流れとなっているからですね。

鶴の一声に左右されない経営基盤を新たに構築していくという狙いで「携帯だけでなくその他のライフサービスも総合的にプロデュースしていく」という方針で動いている最中というわけです。

このようにサブ事業があることで本業の助けとなるケースもあり、株式投資は本業だけ見ていればそれで良いということではないと考えます。

デメリットはコングロマリットディスカウント

ただ、個人的にはサブ事業が増えすぎるというのも良くない気がします。

一般に事業内容が多様化しすぎるとコングロマリットディスカウントという現象が起きやすいと言われていて、要は「それぞれの事業がお互いの利益や損失を食い合いトータル的な価値が本来より低くなる」というものです。

例としてはオリックスやソフトバンクグループなどが挙げられ、特にオリックスは何の会社かいまいちはっきりしないという印象を投資家に与えているので、株価がその他金融業の中で低迷している部類となってしまっているのもその影響でしょう(おそらく優待や配当以外の人気が乏しい)。

サブ事業の推移を見る方法

これまでのお話で、サブ事業がその企業の中で放っておけない存在の場合はしっかりと業績推移を見る必要があるということが伝わったかと思います。

ここで考えるのは「じゃぁどうやってサブ事業の推移を調べれば良いの?」ということですよね。

この方法は至って簡単で、企業が出している決算短信資料や公式HP内のセグメント別業績推移を見ればそれである程度の進捗具合がわかるはずです。

例えばKDDIの公式HPには事業セグメント別の業績推移が掲載されていて・・・

KDDIのサブ事業推移

このようにパーソナル事業(携帯事業)以外のセグメントが直近でどのように推移しているかがグラフや数字でわかります。上記を見るとライフデザイン事業やビジネス事業は増益傾向で、グローバル事業は売上高減少傾向にあるようです。

海外に向けた事業で赤字計上となっているわけではないものの、ざっくりと考えればグローバル部門が足を引っ張っている状況かもしれません。

そういったことがわかるだけでもサブ事業に着目する価値はありますし、その次は

  1. 増益傾向にあるサブ事業ではどのようなことを行っているのか
  2. 増益要因はどんなものか(今後も続きそうか)
  3. 減益傾向にある事業は今後どうなりそうか

といったことを考え、本業推移と併せて総合的に投資判断をしていけば良いでしょう。

まとめ

今回は株式投資においてサブ事業が重要となるケースについてお話しました。投資判断を下す前にサブ事業がないか、またそのサブ事業がどのくらいの利益割合を持っているのか調べた方が良いでしょう。

場合によっては低迷している本業を救済するための施策となるかもしれませんし、サブ事業が成長すれば利益の底上げにもなります。

サブ事業の業績推移や進捗は簡単に調べられますし、保有前も後もしっかりと見届けていきたいですね。

    

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