株トレード初心者向けのコツを具体的に5つ挙げてみた

    

最近の日本国内では投資に関する興味が高まっているみたいですね。

年金問題などから派生して若い世代も投資に興味を持ち始め、株やFXなどに参入する個人も増えているようです。

しかし、若い世代から特に人気なのは株などの金融資産を長い年月をかけて買い集めていくような投資ではなく、短い期間に何度も売り買いを繰り返すような投機的なお話でしょう。

そこで今回は自分が株のトレードを10年ほど行ってきてなんとなく感じているコツのようなものをお伝えします。

「え?そんなこと?」と感じるかもしれませんが、本当に今からお伝えするようなシンプルな内容を考えてトレードを行っているのが現状です。

流れを最初から最後まで読み切るということは難しくても、トレードの要点を押さえつつ読める局面の中で細々と勝っていくことは慣れればそれなりに安定すると思っています。

後述する内容が参考になるかわかりませんがぜひ意識してみて下さい。

    

株初心者向けのトレードにおけるコツ

まず言っておきたいことは株のトレードにおいて重要なのはテクニカル分析だということですね。

テクニカル分析とはチャート上の株価の動きから計算して、次にどのような動きをしそうかを予想する考え方です。

計算と聞くと難しく感じますが、現代では全てコンピューターが自動でやってくれるのでそんなに難しい話ではありません。

また、テクニカル分析に使うツールもそんなに複雑な考え方ではないので株初心者さんでも十分に理解できるでしょう。

より厳密に述べるのであればテクニカル分析というよりかは株価の流れを考えることが大事なのでしょうが、そのためにテクニカル分析が役立つわけです。

ちなみに株価を動かす要因に業績などもありますが、これらはトレード時間軸が短くなるほど効果が薄れます。

したがってデイトレや1週間程度のスイングトレードでは業績よりも直近の値動きが大事です。

前置きが済んだので、ここからは具体的にどのようなテクニカル分析の考え方を意識するのがコツなのか述べていきます。

株価の推移

まずトレードにおいて大事なのは株価の流れです。これは単純に現在が

  1. 上がっている
  2. 下がっている
  3. 横ばい推移

のどれにあたるかを考えれば良いです。例えば下の株価チャートを見て下さい。

株価が上がっている様子

これは私の目には株価が上がってきているように見えます。だから今は株を買って値上がりを狙う時期だと判断するわけです。逆に・・・

株価が下がっている様子

このようなチャートは下がっているように見えるので、今は値下がりを待って、再び上昇し始めるか監視する時期です。

このように株価が上がっているのか下がっているのか横ばい推移なのかを考え、まずはトレードの基本的な方針を考えましょう。

ローソク足の形

次に株価の流れがどのようなローソク足で行われているかを考えます。例えば・・・

このように株価の上昇がたくさんの陽線で行われている場合は「この上昇は強そうだ」と考えられます。

しかし、この上昇が・・・

このように大きめな陰線が混じっている場合には感じ方が変わってきますよね。

長く上がっていくためには適度に陰線が混じった方が良いとは思いますが、自分が短期的なトレードをしようと考えているのであれば陽線続きの方が良いでしょう。

また、この図では最後に長い上ひげがついています。上ひげは基本的に売られていると考えるローソク足なので、そういった意味でも最初の例よりは弱そうです。

このように株価の流れがどのようなローソク足で構成されているかを考えるのも大事なコツで、

  1. 現状の値動きは本当に強さに溢れているか
  2. 弱い状況に変わってきたか

などを考えるのに役立ちます。

移動平均線の向きと乖離率

次に移動平均線というものを見ます。移動平均線とは「設定期間内の終値を平均するといくらになるか」というものをそれぞれの日で計算して線としてつなげたものです。

この移動平均線の向きが

移動平均線の向き

  1. 下向き:平均価格が下がり調子で株が売られている
  2. 上向き:平均価格が上り調子で株価が買われている

と考えます。

移動平均線があることで株初心者さんでも流れがわかりやすいのでトレードしやすく、基本的には移動平均線の向きに逆らわないように考えて下さい。

また、移動平均線は株価(ローソク足)と接触するとその向きに株価を動かしやすいという性質があるので、移動平均線と当たるタイミングを目安に売買も可能です。

移動平均線で株価反発

ちなみに、いくら移動平均線が上向きだからといって「あまりに株価が移動平均線のはるか上に位置している」という場合には効果が薄れてしまいます。

なぜなら設定期間内の平均価格よりはるかに高い株価では「この含み益を今のうちに確定してしまいたい」と考える人が増えるからです。したがって株価は過熱感から下がりやすく、通常とは異なる挙動となる可能性があります。

このようにトレードの際には移動平均線の向きと乖離率(株価との距離)に注意してください。

節目と安値高値

次に株価の節目や安値高値に気をつけます。

節目とは100円・500円・1000円など区切りの良い株価のことで、株価の性質的にこういった節目価格では

  1. 株価が止まってヨコヨコする
  2. 株価が大きく跳ね返される

といったことが起こりやすいです。

例えば下の図では19500円という区切りの良い価格で株価の上昇が止まっている様子がわかります。

節目で株価が保ち合いに

この保ち合いでは直近の上昇で含み益を得た人達が利食いをしているのかもしれませんね。

また、こういった性質は節目の他に安値・高値でも起こります。安値・高値とは

このように株価推移の中でカクッと折れ曲がってできた部分を言います。下に折れ曲がれば安値、上に折れ曲がれば高値と呼ばれ、値動きの中で意識されやすいわけですね。

自分がトレードしている価格帯には直近でこういった節目や安値高値がないかをチェックして、そこでどのような動きをするか見て下さい。

節目や安値高値で値動きを見た結果として株価が上がりそうであれば買ってトレード利益を狙っていきましょう。

その日や直近の地合い

最後に株のトレードにおいて大事な環境についてです。

例えばデイトレードであればその日の「日経平均株価」や「マザーズ指数」がどのような状況下を考えなければなりません。

これらは株価指数と呼ばれるもので、たくさんの銘柄の値動きが合わさって計算されています。

したがってこれらの株価指数が下がっていれば値下がり銘柄が多い可能性があり、その日のトレード環境が悪いとも言えるでしょう。

株価指数が一日中下がり続けているような日は株を買っても利益が出づらいでしょうし、初心者さんはあまり無理をしてトレードをする必要は無いです。

スキャルピングといって数十秒や数分程度の値動きを狙うスタイルであればあまり関係ないとも言えますが、デイトレでも長く持つ場合は気にした方が良いでしょう。

逆に言えば地合いが良い時には長めに持つことで利益を伸ばしやすいので、こういったトレード環境は大事ですね。

サブ的なトレードのコツ

ここまで5つほど株初心者さん向けにトレードのコツを述べてきましたが、実はもうひとつサブ的なコツがあります。

それは銘柄の癖や特性を考えることです。ただ、これはあまり初心者さん向けではないかもしれません。

銘柄の癖や特性というのは、例えば

  1. この銘柄は横ばい推移に移行しやすい
  2. この銘柄は特定の条件が重なると急騰しやすい
  3. この銘柄は特定の時間帯に大きく動きやすい

など銘柄固有の性質を指します。仮に横ばい推移をしやすいのであれば「横ばいを待ってから安値を狙う」とすれば良いでしょうし、特定の条件が重なった時に期待値が高いなら迷わず買えるでしょう。

また、特定の時間帯で大きく動くのであればそのタイミングに監視を強め、その大きな値幅を狙うわけです。

こういった銘柄独自の癖や特性はそれなりの期間をかけて継続監視していかないと気づけないですし、どの銘柄もあるというわけでもありません。

感覚的には「同じ銘柄を継続的にトレードしていく中で偶然見つけた」というものなので、まさに副産物という扱いです。

ただ、見つけた時にはチャンスかつ自分専用銘柄にすることが可能なので、長くトレードを続けていく中で出会えた際にはぜひ大事にしてください。

注意点としてはその癖や特性がいつまでも続く保証はないということで、おいしい時期が過ぎたと感じた場合には潔くあきらめる意識も必要です。

まとめ

今回は株初心者さん向けにトレードのコツを5つ、そしてサブ的な要素として1つご紹介しました。

トレードにおいては株価の流れをテクニカル分析で考えていくことが重要で、具体的には

  1. 株価推移
  2. ローソク足
  3. 移動平均線の向きと乖離率
  4. 節目と安値高値
  5. トレード時の地合い
  6. 銘柄の癖や特性

を意識することがコツだと考えます。どれも非常にシンプルですが意識すれば段々と入るべき方向性やタイミングがわかってきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。