水産株の特徴!資源問題や制約があるセクターだと認識しよう!

    

どうも、ひげづら(@higedura24)です。

今回は水産業と呼ばれる株の特徴についてご紹介します。

と言っても私もよくわかっておらず、今回は勉強した内容を共有しているような内容です。

色々と調べてみてこれは重要だなと感じた点を書きましたので、ぜひご参考ください。

水産業は資源問題や漁業の制約と関わっているので、環境面でも重要な立ち位置のようです。

    

水産業と呼ばれる株の特徴とは

水産業を簡単に説明すると

  1. 水産資源を生活に役立つような形で提供する業種(セクター)
  2. 水産資源の漁獲・採取・養殖・加工など
  3. 最近では食用だけでなく、飼料など非食用の用途も増えつつある

といった特徴を持つ業種です。

外部参照リンク:コトバンク|水産業とは

ひと口に「水産株」と言っても様々な形態があり、漁業だけでなく冷凍加工や養殖、製塩業など幅は広いです。

また、水産株が事業を営むためにはその原料となる「水産資源」が必要です。

そのため

  1. 地球規模での資源問題
  2. 漁獲量などの制約
  3. 漁獲区域の問題

などが密接に関わってきます。

最近でも近隣のアジア国が、日本の水産海域に侵入して漁獲したことがニュースになりました。

海は世界中に広がっていますので、このように国内だけでなく国外との関係性やニュースにも耳を傾ける必要があります。

水産資源が国内で必ず獲れるわけでもないようなので、

  1. 水産輸入品
  2. 為替
  3. 法律や漁業協定などの変更

も業績に関わってきそうですね。

水産株は内需株だが・・・

水産業は一般的に内需株として認識されています。

日本は海に囲まれている島国なので、かつては漁業が経済を支える側面がありました。

しかし、最近では

  1. 漁業資源の枯渇
  2. 漁業協定
  3. 環境汚染

などの問題が重なり、漁獲量は減少傾向にあるようです。

そのため国内経済における重要性は下がり、事業内容も漁業というよりかは

  1. 輸入水産物の加工
  2. 冷凍加工品の生産や貯蔵
  3. 海外事業

へのシフトが進んでいる背景があります。

その一方で「水産業をなるべく衰退させずに、環境問題にも取り組む」という姿勢が世界的に求められている背景もあるようです。

その流れから

  1. スマート水産業:人工衛星や情報通信など最新技術を取り入れた水産業
  2. 養殖技術の強化して国際競争力を高める

という取り組みを進める動きが見られます。

IoTやAI、ドローンといったテーマともつながる可能性が高いので、覚えておくと良いかもしれませんね。

外部参照リンク:水産庁|スマート水産業の実現に向けた取り組み(PDF)

水産株の代表的な銘柄とは

そんな水産株を代表する企業にはどのようなものがあるのでしょうか?

実は水産株と呼ばれる企業はあまり数が多くありません。

有名どころは全部で5社もなく、時価総額もそこまで大きくないのが特徴です。

代表的な企業としては

  1. 日本水産
  2. マルハニチロ
  3. 極洋

などが挙げられます。

また、当たり前ですがそれぞれの企業で営んでいる事業は異なり、その内訳は四季報で知ることが可能です。

例えば、最大手のマルハニチロであれば・・・

国内外に流通網を持つ特徴を生かしつつメインは商事(48%)、次いで加工(26%)です。

海外売上高は全体の17%となっています。

また、同じく大手の日本水産は・・・

水産(41%)と食品(48%)を両輪に、海外売上高はマルハニチロより多い31%となっています。

極洋は・・・

水産商事(49%)と冷凍食品(32%)がメインとなっていますが、すしネタに強みを持ち、貿易・加工・買い付けが主力事業です。

それぞれの事業内容は重複部分がありつつも、企業が少ないためか住み分けがなされている印象があります。

水産業の今後と株価

水産株について書いてきましたが、投資家が気になるのは水産業における今後の成長性ですよね。

業界全体が成長していけば時価総額も上がるのが普通です。

マルハニチロや日本水産の業績をちらっと覗いてみましたが、まぁ悪くはないのかなという印象。

株価も2012~2018年は堅調推移の時期だったようです。

しかし残念ながら、日本の水産業は衰退傾向という見方があります。

世界の漁業生産量がこの30数年で倍になっているのに対し、日本は半分ほどになってしまったとのこと。

外部参照リンク:農林水産省|わが国水産業の現状と課題(PDF)

その原因は

  1. 漁船1隻あたりの生産量の低さ
  2. 経営体や漁船数の少なさ
  3. 就業者数の減少
  4. ほとんどが雇われでベテランが少ない

などが挙げられます。

また、世界的には養殖生産で量を確保しているようですが、日本では養殖業が弱いようです。

先ほどの四季報欄でも養殖の文字が3社に確認できるので、水産セクターの課題は養殖業なのでしょうか。

おそらく養殖業の発展に最新技術などが関係してきてもおかしくないので、そういった材料に注目してみると面白いかもしれませんね。

個人的には水産業の背景と水産株の業績推移がぴったり合致するわけではなさそうなのが気になります。

長期投資するのであれば

  1. 水産業の背景
  2. 企業の業績が伸びている要因

を頭に入れつつどういった点に期待するのか考える必要がありそうです。

まとめ

いかがでしたか?今回は水産株の特徴についてご紹介しました。

環境問題との兼ね合いや養殖業の発展、企業がどのように業績を上げているのかがポイントのようです。

長期投資する場合はそんな点に気を付けてみてはいかがでしょうか?

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