株のやれやれ売りをチャートで解説!これをやっているようじゃダメ!

    

株の世界にはやれやれ売りという言葉があります。皆さんはこれがどのような意味かご存じでしょうか?

やれやれ売りは株初心者さんに多い売り方であり、あまり良いものではないです。この記事では

  1. やれやれ売りとはどのようなものか
  2. やれやれ売りのチャート
  3. なぜやれやれ売りがいけないのか

といったことをわかりやすく述べました。私自身、上記のことを理解して値動きを考えるようになってからかなりマインド改善がされたひとりです。

きっとあなたもやれやれ売りのメカニズムを知ることで良い影響が出るはずなので、ぜひご参考いただければと思います。

株のやれやれ売りとは

まずやれやれ売りがどのようなものなのか結論を述べます。やれやれ売りとは

  1. 株価上昇
  2. 株価下落
  3. 再度の株価上昇で高値付近に戻す

という流れの「高値戻し」で出される売りを指す言葉です。このやれやれ売りには二つの意味合いが込められていて、ひとつは「減った含み益が戻ったタイミングで利食いをする」という利益確定のマインド。ふたつ目が「高値掴みをしたことで含み損が出たが、それが戻り高値で減ったので撤退しよう」という損切りのマインドです。

もうおわかりかと思いますが、「やれやれ」というのは

  1. あれだけあった含み益が減って焦ったけど、やれやれ無事に戻って良かった
  2. 高値掴みで一時は含み損がどうなることか焦ったが、やれやれ無事に逃げられて良かった

というような胸をなで下ろす気持ちですよね。

株価が上げ下げを繰り返す中で不安を煽られ、それが安堵感に変わった所で出るという投資家心理に深く関係する言葉だと意識した方が良いでしょう。

やれやれ売りのチャート

ではそんなやれやれ売りのチャートを見てみましょう。個人的には上昇トレンドでも下降トレンドでも発生するものだと考えていますので、この記事でも両方をチェックしていきます。

やれやれ売りのチャート

まず上昇トレンドの中で出るやれやれ売りです。売りが出るタイミングは図の青枠部分で、ここでは利食いと損切り両方のマインドが強く出るでしょう。

ただ、上昇トレンドでは高値更新となることも多い・・・というか高値更新するからこそ上昇トレンドなわけです。したがって高値更新をしそうかどうか判断したい局面でもあります。

そこで確認したい点が「反発時の出来高はどれくらい大きいか」というものです。前述のように高値に戻ったタイミングではやれやれ売りが出ますから、高値を超えるためには

  1. やれやれ売りを消化できる買い
  2. 直近高値よりさらに上に持ち上げるための買い

が必要になります。やれやれと出される弱気な売り板だけでなく、その上に置かれていた強気の売り板も含めて買ってくれるような流れがあるとチャート上で出来高増加が確認しやすいでしょう。

反発陽線の出来高が小さいからといって必ずしも弱いわけではないのでしょうが、基本的には出来高増加傾向の上昇が好ましいと思います。

やれやれ売りのチャート2

次に下降トレンドで出るやれやれ売りチャートですが、この場合はどちらかというと利食いより損切りのマインドが色濃く出るかもしれません。上昇トレンドを全く逆に考えても良いのですが、この場合の利食いは空売りの買い戻し。色々なケースを見ていると

  1. 下げトレンドで信用売り残がかなり溜まっている(信用倍率1.0倍以下)
  2. 下げトレンドで信用買い残がかなり溜まっている(信用倍率1.0倍以上)

では後者の方が多い印象があり、このことから損切りで逃げたい人の方が多いのではないかということです。

下げのやれやれ売りはこなすことでトレンド転換が発生します。上記の例ではやれやれ売りの時期で安値をほぼ下げずに保ち合っていますが、こういった動きが続くと

  1. 段々と中期線を越える
  2. 中期線が上向き始める
  3. じわじわ株価が上がり始める

といった流れになりやすいでしょう。そうなってくるとやれやれ売りがそれなりに消化されて買い勢力が勝ってきたのかなと考えやすく、少なくとも下げ始めの株価水準くらいまでは戻るかなという見立てが持てますね。

やれやれ売りが良くない理由

ここまでやれやれ売りについてメカニズムやチャート特徴を述べてきましたが、なぜやれやれ売りはいけないのでしょうか。その理由は短期的な値動きに惑わされている可能性があるからです。最初に断っておくと

  1. あらかじめその価格帯で売る予定だったが売りそびれた
  2. 企業価値や業績から考えた株価水準とあまりにかけ離れていると感じた

など自分の中で一定の物差しや理由があれば問題ないと思います。

やれやれ売りは安堵感から(感情論から)売りを出すという点がいけないわけです。したがって同じ株価水準で売るとしても、値動きに惑わされているわけでない場合は本質的にやれやれ売りではないでしょう。

しかし、そうではなく「長期保有のつもりだったのに損益状況の変化に耐えられず売ってしまった」などメンタル的な問題で売った場合はあまり良い投資行動ではないのかなと考えます。

どのような上昇株でもほぼ必ず上下動があるものですし、長期的に株価が何倍にもなったチャートを見てもそれなりの下げ幅がどこかのタイミングで入っていますよね。

もしあなたが「この会社は数年先も成長し続けているはずだ」と考えて保有したのであれば、あまり目先の値動きは気にせずのんびりと放置した方が良いでしょう。

業績にかげりが見えた場合は別でしょうが、そうでないなら株価の動きに惑わされてやれやれ売りをしない方が長い目で見ると良いケースは多いです。

まとめ

今回はやれやれ売りについて実際のチャートを見ながら述べてみました。やれやれ売りは株価が上げて下げてまだ戻すという流れの中で投資家が出す弱気な売りです。

含み益が戻ったので売るというマインドと含み損が減ったので売るというふたつのマインドがあると考えていて、もしこれらが感情論で出されているのであればあまり良いものではないでしょう。

なぜ自分がその株を買い、なぜそこで売るのかをしっかりと説明できれば本質的にやれやれ売りとは違うものになりますので意識してみてはいかがでしょうか。株初心者さんは特に感情で注文を出しがちですので特に気をつけて下さい。