上がっている株を買う戦略は正しいのか持論と最適解を述べます!

    

上がっている株を買う戦略は順張りといって株の教科書的な手法です。しかし、これを実践した人からすると

  1. 上がっている株を買うと高値掴みになってしまう
  2. 自分が買うと天井をつけて下がってしまう
  3. 一番高い所で手を出すなんて効率が悪い

といった評価になることもあるようですね。私の結論を先に言ってしまうとそれはあなたのやり方が下手くそだからかもしれません。

この記事では上がっている株を買う戦略について持論を述べつつ、どういった考え方で上がっている銘柄と向き合っていくべきか紹介しました。上がっている株を買うという戦略は正しく、初心者さんにもおすすめですのでぜひご参考ください。

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上がっている株を買う意味

最初に「上がっている株」のイメージをより明確にするためにチャートを見てみましょう。私が今頭に思い浮かべているチャートはこんな感じのものです。

上がっている株

正直、上がっている株は色々なイメージがあると思います。例えばもっと急角度に立ち上がっているこんなチャートはどうでしょうか。

上がっている株その2

こちらも先ほどと同様に上がっている株に変わりありませんが、こういったケースはボラティリティが大きいので上下動が大きいです。最終的に高値更新をしていくにせよ、極端な話を言えばその過程では20%減少してから40%上昇するケースもあるわけですね。

ここで考えなければいけないのは「自分が20%の押し目に耐え、そこから40%というしっかりした上昇幅になるまで耐えられるか」ということでしょう。最初の押し目期間では押し目かどうかもわからず、次の上昇フェーズでも同値撤退以上になるまでホールドしなければなりません。

こういったことを短期間で心理的かつ資金的にこなさないと最終的に上がる株でも意味がないわけです。図の例でも高値で大陰線をつけてから全戻ししていますよね?

この値動きを見切って乗りこなせる自信があるのであればこういった急騰型の上がっている株をイメージしても問題ないと考えます。しかし、正直言って私はその自信がありません。優待株のような長期目線であれば気絶したフリをしてやり過ごせますが、短期売買のつもりで買ったとすれば・・・おそらく私は無理です。買わないわけではありませんがロットも抑えるしメインにはしません。

だから私が思い浮かべる上がっている株というのは基本的には最初に見せたじわじわ型になります。これがまず言っておきたいことで、この記事の最重要点と考えていただいて構いません。これはあくまで私にとっての上がっている株ですが、皆さんも同様に「自分にとっての上がっている株はどんなチャートか」をまずイメージしておくことは非常に重要です。

なぜ高値掴みになってしまうのか

最も重要な前置きを述べたところで少しずつ本題に入ります。順張りを好まない方が言うのは高値掴みを懸念しているということですよね。結論的には「もしあなたが数か月以上保有するのであればできるだけ下がったところを買った方が良い」と思います。

言うなれば長期売買に限っては逆張りを推奨するわけですが、短期売買なら間違いなく順張り推奨です。なぜなら短期売買はすぐに上がり始めてほしいという性質上、順張りとかなり相性が良いからですね。

仮に今が最も高い株価水準であったとしても2泊3日程度の短期売買なら数%程度の値幅を抜くことに支障はないでしょう。数%と馬鹿にするかもしれませんが、100万円入れれば数万円儲かる計算です。

現状が直近の高値水準にあるということはその時期に買われているということですから、むしろ「短期的に数万円抜く作業もやりやすい」というのがポイントでしょうか。短期売買では株価が上に動いている時期にこそ乗るべきで、その上昇波の細かい押し目を取る意識も大切になってきます。

今述べた「細かな押し目」というのはひとつのキーワードで・・・

上がっている株

先ほどお見せしたじわじわチャートでも必ず細かな押し目は存在します。じわじわチャートは急騰型と違い

  1. 上昇が続く時期であれば短期的に大きく調整することは少ない
  2. それまでになかった下げ幅を見せた時は保ち合い入りかホールドしていた人が一斉に売り出す

と考えています。したがって、こういったチャートを見つけた際には

  1. まず細かな押し目を見つけて拾っておく
  2. じわじわ上がる挙動のうちはホールド
  3. 特徴的な下げがあれば即座に売る

という戦法で割とうまくいきますね。おそらく高値掴みになってしまうことが多い方はこういった地味なチャートに目を向けず急騰型ばかり狙っているのかもしれません。

  1. 急騰している株を見つけたぞ
  2. 買おうか迷うなぁ
  3. また上がった、さすがにもう買えないかなぁ
  4. え、まだ上がるの?やっぱり買おうか
  5. よし買ってみたぞ
  6. やっぱり急落して高値掴みになった!

こういった流れはあるあるで、もし急騰型に手を出すならやはり初動を狙うべきです。悩んで悩んで買うというパターンだと急騰後の押し目に巻き込まれやすくなるので、ボラティリティが大きい銘柄に手を出す際はある程度の度胸と割り切りが必要かもしれませんね。

じわじわ上がる株には機関投資家が絡んでいる

ここからは完全なる私の妄想ですが、おそらく私が好むじわじわ上がっている株というのは少なからず運転手がいると思います。なぜなら

  1. 規則的な値動きをする
  2. 節目できれいに反発する
  3. 難しい局面でちゃんと調整を行う
  4. テクニカル分析がきれいに機能している

こういったことは意図的に行わないと難しいという印象があるからです。例えば中期線に当たると必ず反発してくれる株は教科書的ですが、普通に考えれば市場参加者がみんな揃いにそろって中期線で株を買うなんてことはないですよね。

他にも株価が1万円に到達するその少し前にみんなで都合よく調整期間を設けたり、1万円に到達した時点でみんなで仲良く売って即座に急落するなんてことはないわけです。株価の動きには何かしらの意図が含まれているというケースがあって、きれいなチャートでじわじわ上げるのもそのひとつではないでしょうか。

そしてそういったことができるのは大きな資金を持っている(大きく株を握れる)プレーヤーだけですから、その背景には機関投資家がいるのかなと考えます。そういった意味ではじわ上げチャートにはある程度の時価総額を求めていて、

  1. 地合いが良く中大型株の調子が良い時期
  2. どこに資金が集中していそうかわかりやすい時期

というのはじわ上げチャートを触る最適時期ではないでしょうか。

ただし、じわ上げチャートであればなんでもかんでもいつでもどこでも触って良いというわけではありません。狙う株が明確になったという観点では、じわじわ上がっている株を触るという状況に限定できただけでも初心者さんにとってはかなり楽になったとは思います。

しかし触る状況は明確に決めておくべきで、ここまでの話を踏まえればどういった押し目を狙うのかを言語化しておく必要はあるでしょう。ここを浮き彫りにするためには日々の売買を重ねる中で試行錯誤するしかありませんが、必須となるのはトレード記録です。

  1. 自分が目をつけた時期はどこか
  2. なぜその銘柄に資金がきていると感じたか
  3. 押し目として狙った箇所(保有ポイント)はどこか
  4. そこからどんな推移となったか
  5. 最後はどういった下げ方をしたか

こういったことをコメントとしてつけながら記録をつけなければ触って良い時期がわかりません。

実はこういった悩みを一発で解消してくれる「カビュウ」という無料アプリがありまして、これをスマホに入れておくだけで自分の売買状況を管理しやすくなります。

カビュウ

例えば図のように資産推移をグラフ化することはもちろん・・・

カビュウ日足チャート

売買した銘柄の推移や損益結果を自動で表示してくれます。直近の売買管理や振り返りがかなりやりやすくなる無料アプリですので必ずインストールして口座連携をしておきましょう。

じわじわ上がっている株を見つけたら売買をして無料アプリで振り返りをするだけでかなり色々なことが見えてくるので必ず実践してくださいね。それ以外は特別なことは必要ありません。