株を買うと下がるし売ると上がる!悲劇を呼ぶ4つの原因とは?

    

自分が株を買うと下がるし売ると上がる!こんな悩みを抱えている初心者さんも多いと思います。正直、私の感覚では「そりゃ上がることもあれば下がることもあるけど、毎回そうなるってことは何か問題があるのでは?」と感じてしまいますね。

この記事ではそういった株を買うと下がり売ると上がることが多いといった方の原因を考察した内容をまとめてみました。かなりありがちな内容にはなってしまいましたが、未だに意識していないという方にとっては参考になるのではないかと思います。

    

株を買うということはどういうことか

最初にお伝えしておきたいのは「株を買う」ということはどういったことなのかということです。簡単に言えば自分のお金にリスクをかけ、その分だけ利益や損失を生み出すということですよね。

つまり儲かることもあれば損を出すこともあるということになります。自分が買ったら必ず株価が上がって、売ったらあっという間に株価が下がるなんてことはありません。

誰だって買い時を間違えたり売り時をしくじったりすることは当たり前にあって、それは自己資金を増やすためにリスクを取っているので当然のことです。それでもなるべくリスクを減らしたいから試行錯誤をするのであって、株が上手な人は低リスクにミドルリターンやハイリターンを生み出しているからお金が増えやすいのではないでしょうか。

したがってまず大前提として

  1. 誰にだって買ったあと下がることも売ったあとに上がることもある
  2. それでもなるべくそうならないように工夫をする
  3. リスクを意図的に減らしているかどうか

といったことを認識するのは大事かなと思います。特に1点目を忘れて失敗したケースばかり気にすると株の売買そのものが楽しくなくなってしまう可能性もあるでしょう。

株を買うと下がるし売ると上がるのはなぜ?

前述のような大前提がありつつも、毎回のように株を買うと下がるし売ると上がるという状況になってしまう場合はどういった要因が考えられるでしょうか。以下に思いつくものを述べていきます。

波に乗るのが遅い

最初に思いつくのは自分が動き出しているタイミングがあまりにも遅いというケースです。

上記の関連記事でも述べましたが、株価には先見性があるので思惑が発生したときにはもう動き出している人もたくさんいるわけですよね。だからこそ上の株価が買われて急騰するので、動き出すタイミングが遅いということは買いたい人が買い終わったあとに買うことになってしまいます。

残っているのは思惑が表に出るか、もしくは事実になった瞬間に利食いしてやるぞと待ち構えている人達なので・・・あなたが買ったタイミングというのはその人達が売る株をもらい受けている状況になるでしょう。これは「買うと下がる」の代表的な例として知っておきたいもので、上手な人と逆の売買をしてしまっているケースです。

ちなみにこのケースで唯一助かるのは先回りした人達が考えているよりさらに良い結果が出たときだけではないでしょうか。それまでに思惑買いがなされていてもそれを良い意味で裏切るサプライズなのでもっと株価は上がります。

過熱感があるところで買っている

先ほど述べた「乗るのが遅い」ということをテクニカル分析的に言い換えると「株価と移動平均線の乖離が大きいところで売り買いしている」という可能性が高いです。例えば月足の短期線と大きく乖離している状況というのは

  1. 上昇トレンドの最後の打ち上げ花火のタイミング
  2. 最後ではなくても一過性の押し目タイミング

という可能性が高まるので注意しています。

なぜ乖離率が大きいといけないのか?それは株価には「過熱感が出ると移動平均線と引き合う」という性質があるからですね。この株価と移動平均線が互いに引き合うタイミングで売り買いするとまさに「買うと下がるし売ると上がる」といった状態になりやすいと思います。

個人的には株価がゆったりと落ち着いた値動きで推移しているところで売り買いしていれば、そうそう逆ばかりに動かれるということはないイメージです。ただし、安定して下降トレンドを進んでいる銘柄ではダメなので安定して上昇している銘柄に着目する必要はあります。

もしどうしても株価が動き出したところで買いたいのであれば、なるべく初動(株価が動き始めて間もないようなタイミング)で売り買いすることを心がけるべきでしょう。

急な値動きにつられて売買をしている

ここまで株価が大きく動いた場面に関する内容を多く書いてきましたが、それはそういった状況を特に魅力的に感じる方が多そうだからです。大きく上がっていれば今すぐにでも飛び乗らなければいけないような気がしますし、大きく下がれば今すぐにでも売らなければならないと感じてしまうでしょう。

しかし、実際には「相場が大きく動いたところで焦って売り買いすると冷静な状況で売買できていない」といったケースが多いかもしれないですね。

例えば株価が上がっているからという状況だけにつられて買ってしまうと、値幅(株価が動く範囲)が拡大しているという側面を忘れてしまいがちです。ボラ拡大の状況は押し目も深くなりやすいので買ったあとにそうなると驚いて手放してしまうかもしれません。

反対に急落時はどうでしょうか。保有株が急落すると売るべきか迷う人も多いですが、判断を迷っているうちにもどんどん株価が下がりますよね。それを見てさらに焦って、最終的にはメンタルが耐えきれなくなって手放すというケースは多いと思います。

株の世界には「あなたが売ったそこが底」という言葉があって、これはこういった狼狽売りを比喩した表現です。まさに「売ると上がる」であり、リストからその銘柄を消し去って現実逃避したくなりますよね。

思うに急騰時につられて手を出すのは食虫植物の甘い香りにつられる虫のようなもので、その後の大きな上げ下げに巻き込まれる可能性を考えた方が良いですよね。この大きな上げ下げこそリスクそのものであって、これをいかに排除できるかが長く生き残るための術ではないでしょうか。

イナゴ売買が多い

リスクを排除するという意味では自分で売買判断をするということも大切です。これにはいくつか理由があって、

  1. 売買判断を他人に委ねてしまう人に甘い言葉を投げかけて養分にする人に騙される
  2. いつまでも何が危ない行動で、どういったことを避けるべきなのかわからない

といったことなどを防ぐためです。

昨今ではスマホやSNSが幅広い世代に普及しているので、いわゆるイナゴ投資家も増えています。イナゴ投資家は自分で欲しい株を選ばず、その株をいつ売り買いするのかも自分で判断しません。つまり悪い人について行った場合は毎度毎度、その人の都合の良いタイミングで反対売買をさせられてしまうわけです。

イナゴを先導している人が

  1. 含み損を減らしたい
  2. 含み益を伸ばしたい
  3. 利食いしたい

と考えれば買い煽られるでしょうし、買い増したければ「ここは売り時」とか平気で言われてしまうので「買えば下がるし売れば上がる」のは当たり前ですよね。

じゃぁイナゴを騙している人が悪いかと言うと100%そういうわけでもなくて、自分の頭で考えなかった人にも多少は非があると感じます。そもそも売買ボタンを押したのは自分自身というのが大きく、仮に先導者が相場操縦で捕まって罰金になっても自分のところには返金がないんですよね。

そう考えるとイナゴというのは売買の本質的な部分以外でリスクを増やしている行為であって、やらない方が賢明でしょう。

まとめ

今回は自分が株を買うと下がるし売ると上がるという方のために大前提として考えたい点からそれを招くであろう要素まで言及しました。

かなり基本的なことではありますが、私をはじめ初心者時代には中々気づけなかったということを述べたつもりです。株価の乖離率どうたらは例外もあるのでさておき、イナゴばかりして失敗しているという人は今すぐに止めた方が良いと思いますよ。

今すぐにでも止められる過ちは繰り返さないよう意識しながら楽しんで売買をしていきましょう!

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