株価が逆に動くのはなぜ?意識すべきメカニズムと対策はこれだ!

    

株価が思ったのと逆に動く!こんな悩みを抱えている人も多いと思います。もちろん私もそういった経験を何度もしていて、今でもそれは変わりません。

この記事ではなぜ株価が逆に動くのかを考察し、その対策としてどんなものが考えられるかを述べてみました。結論的には自分の動き出すタイミングが遅いだけですが、何かしらの参考になれば幸いです。

    

株価が逆に動くのはなぜか

株価が逆に動く状況というのは色々なケースが考えられます。例えば好決算が発表された銘柄に対して「明日はきっとこれが好感されて上昇してくれるはずだ!」と考えたケース。

きっとザラ場中を通して上がってくれるだろうから朝一で買って引けまで放置しよう・・・とか思う人も多そうです。ところがどっこい翌営業日は大きく下げて、同日発表されたクソ決算銘柄が上がったりするんですよね。

なぜこのように自分の思惑と株価が逆に動くのでしょうか。それは自分が考えた株価を上昇させる要素(思惑や材料)が出るずっと前から動いている人がいるからではないでしょうか。例えば

  1. 好決算銘柄であればその決算発表が出る数ヶ月前から動いている人がたくさんいた
  2. 好材料が出る前からそれを予想して買っていた人がいた(材料漏れもこれにあたる)

というように思惑が出た時点で動く人は多いわけですよね。要するになるべく安い株価で保有しようと奪い合いは自分が動いたずっと前から始まっていて、実際にそれが表に出た時には先回り勢が一斉に売るという流れだったのでしょう。

試しに「株価が自分の予想と逆に動いて下げてしまった」という銘柄の直近の値動きを見てみて下さい。その銘柄は以前から上昇していませんでしたか?

逆に動く前段階として先回りされていて、それが株の奪い合いだったとすれば「上が買われてもさらに上が買われる」という状態のはずです。買いたい人はすでに買い終わっている状況なのであとは事実になった時に売られるだけなのかもしれませんね。

そう考えると好決算銘柄が決算発表で売られるのはとても代表的かつわかりやすい例で、基本的にみんな良い決算が出てくるだろうという思惑で決算発表前に買っていることが多いわけです。だから想定通り、つまりコンセンサス予想に準じたような内容では足りずに実現売りがなされるのがよくある話。

これがコンセンサスに届かなければさらにひどいもので、実現売りどころか失望売りがなされてしまうのでストップ安になったりもします。ただしコンセンサス、つまり前々から先立って保有していたような人達の予想をはるかに超えてくるような内容が出てくれれば新規買いやら追撃買いやらが飛んでくるので株価はもっと上がるというのが全体としての大枠ではないでしょうか。

したがってこの理論で考えるなら好決算銘柄でギャンブルするには「良い業績だろう」ではなく「予想をはるかに超えてくるだろう」というケースのみに絞った方が良いと思うわけです。株価が逆に動くメカニズムはこんな感じで、自分が考えたタイミングよりもっと前からみんなは動いていたということが最大のポイントになります。

先回りできた際の恩恵

この話で考えるのは「じゃぁ自分も先回り勢の中に入れたとすればどうなる?」ということです。もし自分も事実売りのかなり前段階から保有できていた身になれれば・・・つまり自分が動き出すタイミングが早ければ早いほど「実現売りが出た場合にくらう下げの影響」を抑えることが可能ですよね。

わかりやすく言えば多少下げたとしても取得単価より上の株価で落ち着くという可能性は高まります。ただし早すぎると

  1. 上げ始める前段階の上下動に巻き込まれる
  2. そもそもほんとうに実現されるかわからないレベルでの保有

となるのでここがまた難しく悩ましい部分でしょう。とはいえ十分に実現可能な段階に買い始めてももはや遅いという考えもあって・・・まさに負のスパイラルです(なんてこったい)。

株価が逆に動くことの対策

株価が逆に動くというケースは正直なくせるものではないでしょう。でもご安心ください、対策はいくつか考えられます。

例えば先ほど述べた好決算銘柄はどうでしょうか。このケースでは「業績という長い目線で株価に効いてくる要素」を狙っているのだから投機ではなく投資という目線でその銘柄に向き合うことを大前提にするのです。

好決算を目当てにする売買をいわゆる決算ギャンブルという投機目線で行う人は多いですが、そうではなく投資として向き合うことで

  1. 四半期ではなく通期決算など長い目線で見る意識が高まる
  2. 四半期ごと多少株価が下に動いても通期を繰り返すにつれて最終的には上に行く

というように決算通過直後の値動きだけを切り取らなくなりますよね。

また、「いやいや何が何でも絶対に投機目線でおれは行くぞ!」とするのであれば「決算期と決算期の間においてもっとも安い株価であろうところを狙い撃ちする」という意識を持つのも良いでしょう。例えばこの銘柄であれば・・・

株価が逆に動いた後の安値

青枠で決算通過した直後にできた赤枠の出来高増加安値を目安にします。この価格帯で拾う意識を持てば少なくとも直近水準では高値掴みにはならないはずですよね(ただこの安値を割らない保証はない)。

上記のような流れはある程度の経験が必要で初心者には難しいと感じるのであれば「可能な限り買いタイミングを分散する」という方法もおすすめできます。極論的に言ってしまえば「1株や10株ずつ毎日分散買いすれば早いも遅いもないじゃないか」という考え方ですね。

例えば次の決算期も期待できそうだと考えた銘柄があった場合、決算期から決算期を通してコツコツと買い始めます。大きく下げた時には少し多めに買うなどしながらそれを3ヶ月スパンや通期スパンなどで行い、取得単価より高く推移し始めたら売り時を探るという方法です。

これをやる上でおすすめな証券会社はSBIネオモバイル証券というもので、

  1. 大型株から小型株まで1株単位で購入することができる
  2. 月額220円払えば毎月50万円までの売買手数料が無料
  3. Tポイントを使って購入することもできる
  4. 親会社はネット証券大手のSBIホールディングス

といった点が特徴ですね。優待や配当目的の株を少しずつ買い集める際にもかなり重宝しますし、管理料や開設費も一切かからないので口座は持っておいた方が良いと考えます。

参照リンク:SBIネオモバイル証券|サービス詳細