株の世界では色々な会社が上場していて、中には似たような事業を営んでいる会社も結構あります。
そういった類似した会社や同じ事業内容の銘柄を「同業他社」なんて言い方をしていて、これらは関連銘柄として連動した値動きやトレンドを発揮することも多いです。
このことから「何かしら大きな材料が出た銘柄を見つけたら関連銘柄を探す」という戦略が投機では役立ち、割と実践している方は多いのではないかと思います。
ただ、株初心者さんではそもそもどのような会社が上場しているのかも知らないでしょうし、どうやって見つければ良いのかもわからないでしょう。そこで今回は同業他社を簡単に調べる方法をご紹介しました。
この方法からたどって関連銘柄に行き着くことも可能ですので、ぜひご参考いただければと思います。
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同業他社を調べる簡単な2つの方法
今回ご紹介するのは簡易的な方法で、具体的には株の総合情報サイトや証券会社が提供しているツールを活用します。総合情報サイトも証券会社ツールどちらも無料情報ですが、証券会社の方は口座開設が必須ですのでご了承下さい。ちなみに口座開設にお金はかかりませんし、管理費用などもありません。
株探を使う
まずご紹介するのは株探(かぶたん)という総合情報サイトです。
株探自体もミンカブジインフォノイドという上場会社が運営していて、個人投資家の中でも非常に有名ですね。
株探には市場ニュースはもちろん個別銘柄の
- 基本情報
- 適時開示情報
- 業績や決算内容
- ニュース
などが掲載されていて、今回注目するのは基本情報欄です。
例えば東証一部上場企業の中にKDDIという大手携帯キャリア会社があるので、基本情報をスマホで覗いてみましょう。
上記のページは株探の検索欄に「KDDI」もしくは銘柄コードである「9433」という4桁の数字を入れてあげれば出てくるものです。このページには株価などの基本情報をはじめ、
- 企業の概要
- 公式HP
- 持っているテーマ性
- 比較対象
などが掲載されています。
今回見ていただきたいのはこのうちの比較対象欄で、まさにここが同業他社や関連銘柄の情報となっているわけですね。例えばKDDIは大手携帯キャリア会社がメインの顔なので、
- NTTドコモ
- ソフトバンク
といった他の大手キャリアに加えて、その親会社である
- NTT
- ソフトバンクグループ
といった銘柄名が挙がっています。
事業内容がニッチもしくは知名度が低い場合はうまく比較対象がヒットせず、同じセクターから抜粋されているだけということもありますが簡易的に関連銘柄を見るという意味では役立ちますね。
また、真相はわかりませんがこの欄は合わせて検索されることが多い銘柄が入りやすいと聞いたこともあります。
ところで、先ほど紹介した基本情報の中に・・・
テーマの欄がありましたよね。個人的にはここも見ておいた方が長い目で役立つと考えています。
例えばKDDIは大手キャリア以外の収益柱も伸ばしているという事業フェーズにあると知られていますが、その影響でテーマ欄に
- CATV
- 動画配信
- 音楽配信
といったタグがつけられているわけです。実はこのタグはクリックすると・・・
このような関連銘柄リストがさらに出てくれます。
このテーマ欄は自分が気になった銘柄がどのようなテーマを持っているか知るきっかけになるだけでなく、一手間踏めばそこからさらに違った関連銘柄を知ることもできる点がポイントです。
気になる銘柄の気になるタグを押して銘柄のつながりを知っておくと、長い目で見た時に「物色対象がどんな銘柄に広がっていきそうか」を推測しやすくなるので面白いですよ。
銘柄から銘柄をどんどんたどっていくと連想ゲームのように思惑が広がり、当初の目的とは違うものの思わぬ投機ネタにたどり着くこともあるので覚えておきましょう。
松井証券のオリジナル業種を活用
次に紹介するのは松井証券のチャートフォリオです。
このチャートフォリオでは松井証券が独自に作成している「オリジナル業種」というものが検索できます。
オリジナル業種を見る手順は、まずネットストッククラシックにログインしてからページ上部の「情報検索」を押して下さい。すると色々な検索ツールへのリンクが羅列されているページに飛ぶので、「チャートフォリオ」を選択します。
チャートフォリオの左上には「オリジナル業種で検索」というタブがあるのでこれをクリックすると上記のような画面に移行するので、あとはお好きなオリジナル業種を選択していけばOKです。
松井証券のオリジナル業種は東証が定める33業種とは違った分類で銘柄を調べることができ、例えば不動産セクターの中でも
- 仲介業
- ファンド
- 関連サービス
- ビルメンテナンス
など細かな事業分けがなされています。
それぞれのカテゴリーの中で幅広く分類分けされていて、なおかつランキング機能もあるので非常に探しやすいのが特徴ですね。
ランキングは値上がりおよび値下がりで順位づけされているので、一定期間ランキング上位にきている業種は直近で話題になっている可能性を考えても良いでしょう。こういったオリジナル業種やランキング機能は新しいテーマが出てきたタイミングや季節性の物色対象に当てをつけるタイミングで役立ちます。
まとめ
今回は同業他社を簡単に調べる方法として株探と松井証券のオリジナル業種をご紹介しました。
どちらも簡単かつ無料で関連銘柄まで調べられるのがメリットで、一歩踏み込む意識を持てば思わぬ関連銘柄にたどり着くことができます。
上場企業は何千銘柄もありその全てを自分で知ろうとしてもなかなか難しいですが、こういった便利な機能を活用することで触れる機会ができますよね。
ただし、松井証券に関しては口座開設をしておく必要がありますので、その点だけは先にやっておかなければなりません。
最初だけ手間ですが、松井証券はその他にも豊富な情報を無料で提供しているニッチな証券会社なので持っておいて損はないでしょう。こちらの記事でも情報をまとめておきましたので、ぜひご参考下さい。
参照リンク:松井証券|サービス詳細