どうも、ひげづら(@higedura24)です。
今回はエリオット波動理論における修正波の補足です。
前回の記事では推進波と修正波の基本波形についてご紹介しましたが、修正波には「複合型」が存在します。
複合型は修正波が修正波でくっつけられたもので、はっきり言って判断が難しいです。
というか修正波そのものに色々なパターンがあり、「形成している間に正確に判断することなど大抵の人間にはできないのでは?」なんて感じてしまいます。
ですから、今回ご紹介する「複合修正波」を知識として持ちつつ
- 修正波とは複雑なものでその中で値幅を取ることは難しい
- 修正波には価格と時間調整の意味合いがある
ということだけ感じていただければ幸いです。
エリオット波動理論における複合修正波とは
エリオット波動理論には波を進める推進波と、値動きを修正する修正波があります。
修正波の基本波形には
- ジグザグ
- フラット
- トライアングル
があり、それぞれの形状や特徴は「【エリオット波動理論】推進波と修正波と基本波形を知ろう!」で解説した通りです。
ただし、修正波には「複合修正波」と呼ばれる波形になることがしばしばあります。
複合修正波とは「修正波基本波形がX波を介して2つもしくは3つ以上に連なる修正波」のこと。
ここで言うX波とは修正波同士をくっつけるジョイント部分の波形のことで・・・
最初の修正波と最後の修正波をくっつける真ん中の修正波にあたります。
図の場合はジグザグとジグザグがX波(ジグザグ)でくっついた例です。ジョイント部分のX波はジグザグとなることが多いですが、その他の修正波基本波形ともなります。
また、X波の前の修正波をW波、後の修正波をY波と呼ぶので覚えておきましょう。
エリオット波動理論における複合修正波の種類
複合修正波はくっついている修正波の数や種類によって名称が異なります。
例えば、先ほどの図のようにX波を介して合計3波形で構成されているものを「ダブルスリー」。
上図のようにX波を2つ使って、合計5波形で構成されているものを「トリプルスリー」。
W波とY波がともにジグザグで、合計3波形で構成されていれば「ダブルジグザグ」。
X波を2つ使って、3つのジグザグが連なっているものを「トリプルジグザグ」と呼びます。
これらは一見するとただ基本波形や数が異なるだけに思えますが、後述する修正波としての意味合いが異なる意識が必要です。
エリオット波動理論における修正波の意味合い
エリオット波動理論における修正波には色々なバリエーションがあります。
これは複合型が大きく影響していると個人的には感じますが、なぜ色々な波形が組み合わさる必要があるのでしょうか?
そもそも修正波は「修正」という名称がついているので何かしらを修正しなければなりません。
そしてその修正しているものとは
- 価格
- 時間
のふたつです。
例えば、急騰して大きく移動平均線から乖離したのであれば「価格」の修正が必要ですし、短期間で大きく上げたのですから「時間」の修正も必要です。
これらを修正波で正す場合、急激な修正波は「価格」の修正、比較的緩やかでヨコヨコな修正波は「時間」の修正要素が大きいのでしょう。
これを修正波の基本波形で表現すると
- 価格修正:ジグザグ(ダブルジグザグ、トリプルジグザグ)
- 時間修正:フラット、ダブルスリー、トリプルスリー
となります。
トライアングルは拡大型でなければ最初に大きな値動きが入るので「最初に価格調整を行って、その後振幅を狭めながら時間調整を行っている」という認識です。
こういった修正波の目的を考えると、「インパルスの第2波がジグザグとなりやすいのは、第1波(初動)が急激に動きやすいからだ」など推進波の中の修正波(副次波)の考察にも役立ちます。
直前の値動きからどんな修正波になりそうか考えていきましょう。
まとめ
いかがでしたか?今回はエリオット波動理論における複合型修正波や修正波の目的についてご紹介しました。
修正波は複雑な動きをすることが多く、その中で上手に値幅を取っていくことは非常に難しいです。
それよりかは修正波の意味合いを考えて、調整が完了した時点での基本波形を見極めることが重要でしょう。
修正波の目的を考えながら次に来る推進波の動きを捉えられると良いですね。
それではまた!