長期投資をするなら計画的に!運用年表でイメージを膨らませよう!

    

どうも、ひげづらです。

前回までの記事でそれなりに希望するアセットアロケーションが定まってきたかと思います。

今回はそのアセットアロケーションを具体的にどのような計画で投資していくかを考えましょう。

いわゆる資産運用計画年表と運用結果の見込み額についてのお話ですね。

ここまで決まればかなり具体的なイメージが湧いてくるので、家族の状況や払うべき経費などもしっかり記入しましょう。

記事では簡易的な例も載せていますのでご参考ください。

    

長期投資には計画表が必要

資産運用計画年表とはその名の通り「自分が何年後にこれだけ資産形成をする予定だぞ」というものです。

そしてこれを作成することによってなにがメリットとなるのかですが、それは「投資を行う目的が明確になる」ということです。

ふーんって思った方いますか?

歯を食いしばれーーーーーーーいっ!(ペチッ

この「なぜ自分は投資をしているのか」ってことが明確になっていないと投資中に必ずくる「損」の期間で必ず挫折しますよ。

長期投資する理由はなんでもいいんです。

子供のためにお金を作りたい、高級車に乗りたい、マイホームが欲しい、こんな会社やお店を作りたい、自分の故郷にこれがあったら地域貢献になるから作ってあげたい、なんでもいいんです。

ただし、強い思いでなければなりません。自分の心の支えになるような。

これがあるとつらいときに助かりますからね。

また、それらをしっかりと計画表に載せて、自分に訪れるであろう具体的な出来事も併せて記入します。

計画表に目標やイベントが載っていれば、それらに対してどうしようかなという考えにもなりますからね。

実際に遂行している時も、

  1. このままいけば良いのか
  2. アクションが必要なのか

を考えるヒントになります。

ですから、必ず資産運用計画年表は作成しましょうね。

資産運用計画年表の作成手順

ではどのようにして資産運用計画年表を作成すれば良いのか、私のやり方を簡単にご紹介します。

1)現在の年齢から10年ごとくらいでざっくりと区切りを決める。

例えばお子さんがいれば保育料がかかる、この歳で習い事させたい、塾に行かせたいなどなんとなくの予定や希望があるかと思います。

10年くらいでイメージしてみましょう。他にも車や家を買う時期はいつかなど大まかなイベントを考えてみます。

2)10年ごとの間にどんなイベントが考えられるか書き込む

考えて可能性が高いものは書き込んでしまいましょう。書き込むことで年表がよりリアルになり運用額が見直されたりリスク許容度にも影響してくる可能性があります。

3)収入が増えたり減ったりする可能性があれば書き込む

将来のお金の出入りに変化がある場合は書き込みましょう。

住宅ローン控除が終わるなどわかっていることはどんどん書いて大丈夫です。ただしあまり不確定なことを書きすぎると投資スタンスがぐらついてしまうのでざっくりとしたイメージでも大丈夫です!

4)何にどれくらい投資するか書き込む

期待するリターンを実現するために投資するものとその運用額を書き出しましょう。

同じ投資信託でも期間ごとに目的が違えば別個に書きます。

積立NISAやiDeCoなど制度の違いがある場合も別々にします。こうすることで時間軸も明確になりやすいでしょう。

5)見込額を計算して書き込むか別表として添付する

見込額の計算は後述します。見込額は複利計算なので後述するツールを用いると良いです。

投資対象ごとに投資期間が決まっていると思いますので運用期間半分終了時点や全投資期間終了数年前の段階で見込額と照らし合わせることもできます。

とまぁこんな流れで私は作成しております。

お子さんがいらっしゃればお子さんの年齢も、退職金がある職場なら退職金の見込額も書きます。

運用額が減る時期があるなら減った運用額はどういった使途に変更するかも考えるといいかと。

長期投資計画表の例

ではここで、

  1. 30歳既婚の共働き
  2. 3歳の長男と0歳の次男がいる世帯
  3. 毎月10万を投資に回す
  4. 生活防衛資金もしっかり持っていて、リスク許容度は高め

と仮定して、60歳で定年退職するまでの資産運用計画年表を作成してみましょう。

実際のものではないので簡易的ではありますが、大体のイメージを掴んでください。

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この資産運用計画年表の詳細やポイントは以下の通りです。

  1. 毎月10万の投資額の内訳はパパ名義の積み立て投資信託3万、ママ名義の投資信託3万、ママ名義の貯蓄型終身保険2万、パパ名義の個人型年金2万
  2.  10年ごとに区切って考えると最もお金が出ていきそうな時期は子供が義務教育を終えて高校や大学に行き始める40歳以降だ
  3.  40歳でパパ名義の積み立て投信の解約を考え始め、解約した資金は学費などにあて現金貯金額を3万増やす ⇒ 最もお金がかかる時期に向けて貯金額をサポートするための投資
  4.  50歳でママ名義の積み立て投信の解約を考え始め解約したら現金貯蓄額を3万増やす ⇒ お金がかかる時期を過ぎ、貯金額を回復するための投資
  5.  60歳の時点で現金貯金+貯蓄型保険+個人年金+老齢年金+退職金を生活費にあてる ⇒ セカンドライフを充実させるための投資
  6.  考えられるリスクとしては積み立て投信が10年もしくは20年経過した時点で運用結果がどうなっているかと次男が大学卒業時にどの程度現金貯金額があるか
  7.  年齢を重ねるにつれて運用額を減らしているため運用結果のリスクヘッジや考えられるリスク、支出の増加に対応できるようにしている

こんな感じで資産運用計画年表を作成してみました。

もちろんリスク許容度によって元本割れリスクの少ないもので運用したり現金貯金額を増やさず運用を続けたりしてもいいと思います。

また、資産運用年表を作成してもあくまでざっくりとした目安なので車や家を買ったり結婚の予定が出てくればまた変わってきます。ざっくりと作って定期的に見直していくと良いですね!

今回は家庭目線で作成してみましたが個人的に明確な目標があればそれに向かって年表を作成しても良いでしょう。

資産運用結果の見込額

さて、資産運用計画年表を作ったはいいけどこの元本が前回作成したアセットアロケーションの期待リターン通りに複利が生じた場合どうなるのか気になりますよね。

期待リターンを3~7%として以下の例について考えてみます。

  1. 積み立て投信を毎月3万円、20年間行った場合
  2. 個人年金を毎月2万3千円、30年間行った場合

まずは20年積み立てたパターンです。

積立投信 : 20年積立、元本720万
利率(%)資産額(万円)利益
3983263
41095375
51222502
61367647
71531811
81718998
919301210
1021721452

元本は720万円とこれだけでもけっこうな額ですね!長期間積み立てて元本がこれくらいになると利率3%だと複利で263万円の利益となります。

先進国株式に投資するような銘柄であれば利率5%とか7%を狙うことも十分可能だと思いますがその場合は総額1531万円まで跳ね上がります。

元本が倍以上になるほどの利益なんてワクワクしますね!

次に30年積み立てたパターンです。

個人年金 : 30年積立、元本828万
利率(%)資産額(万円)利益
31334506
41581753
518831055
622521424
727051877
832602432
939433115
1047823954

毎月の積立額は2万3千円と20年パターンよりも少なく、元本も100万円多い程度です。

しかし、利益の上昇額が半端ではありません。利率3%でも506万円の利益、7%で1877万円、10%で3954万円の利益です!

30年後に4782万円手に入ると考えたらソワソワしますね・・・。

このように複利の効果は投資期間が長くなると二次関数的に効いてきますのでできるだけ長く投資期間を設けたいですね!

見込額を出すには複利の計算式をエクセルに打ち込んでもいいですが、簡単に複利計算結果が知りたいのであれば以下のようなツールを使用してみてください。

外部参照リンク:積立と複利計算 ~ 投資信託のガイド|ファンドの海

まとめ

いかがでしたか?今回は資産運用計画年表の重要性や作成手順、作成例そして期待リターンの計算例についてご紹介しました。

資産運用計画を立てると自分がなぜ投資をしているのか、目標、運用見込額などを認識することができますので必ず作成しましょう。

投資がうまくいかなくてつらい時期に、自分の支えとなるものなのでなるべく具体的に作成しておきたいですね。

それではまた!

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