株は低PER銘柄だけでなく高ROEなどの付帯条件をつけて買うべき!

    

どうも、ひげづら(@higedura24)です。

皆さんは「低PER投資」や「割安株投資」という言葉を聞いたことがありますか?

低PERや割安株というのは簡単に言えばお買い得な株を探して買おう!という考え方です。

かの有名なバフェットさんは初め低PER・低PBR銘柄を好んでいたことで有名ですよね。

今回はコラム的に割安株投資に関する私の考え方をお話します。

こんな考え方もあるんだなぁとさらりと読んでいただければと思います。

    

低PER銘柄と株式投資

PERって知ってますか?

PERとはPrice Earnings Ratioの略で、株価収益率と呼ばれているものです。

株価がその銘柄の予想当期純利益の何倍かを示すもので、簡単に言えば「その株を買ったときにもとが取れるのは何年後ですか?」という考え方に行き着きます。

PERは通常11倍とか13倍くらいが普通で、10倍を切っているものは割安だなーと取られます。

この記事で私が言いたいことはPERの講義ではないのでこのくらいにしておきますが、株式投資の世界ではPERが低いほど買いだ!なんていう意見もあるわけですね。

なぜかと言うと、低PERなんだから「安く買って高く売る!」という株式投資の基本を体現するのにうってつけじゃないかと考える方が多いからです。

しかし、私はそうは思いません。

経験上、低PERな銘柄には理由があるし本当に割安で良いものってのは中々落ちてないからです。

また、これはかなり重要な理由なんですが低PER銘柄はその時期に不人気であることが多いのでは?という考えもあります。

株価が長く上昇を続けていくには根本的な材料、すなわち高業績でもなんでも人気化する思惑が必要です。

しかし、低PERには株価上昇の根本的な源がその時期に足りないことが多い。

また、PER2倍なんて銘柄も中にはありますが、それは割安株の範疇から外れています。

もしあなたが短期売買をメインでやっていくのなら

  1. 「成長株」を見つける
  2. 需要が高まっている株を見つける

のどちらかを選んだ方がずっと効率が良いでしょう。

割安株は安く買って高く売るという株式投資の方程式ではありますが、短期売買は高くても良いものを買ってもっと高く売れとそういうことです。

低PER銘柄の落とし穴

ただ低PER投資で利益を出している方もいらっしゃる。それも紛れもない事実でしょう。

でもね、万人が低PER投資でうまくいくかと言ったら絶対そんなことないですよ。

先程も申し上げたように、低PER銘柄はその時期に人気化していないという側面がありますからね。

例えば「直近の業績が良いものの、今後は低迷が予想されているから買われていない」とか。

そういった場合、もし本当に業績が落ち込んでいけばPERが段々と上昇するのでいつの間にか適正PERになっていることもあります。

だから、低PERに投資をするならファンダメンタルの基礎知識はもちろんその銘柄についてとことん掘り下げる能力が必要なのではないかなと思うわけです。

今は株価が思わしくなく低PERであっても、「この銘柄であればこういった理由で業績が改善するはずだ!」と素晴らしいリサーチ力で先見の明を発揮すれば大成功するでしょう。

また、例えばそう結論を出せたとしても「しっかりと長期保有を継続する」ということは意外に難しいものなんですよね。

これはやればわかります、というかやらないとわからない。

保有継続力は株の世界で「握力」と比喩されますが、その人の性格に大きく左右される部分でしょう。

誰もが低PER投資をやって良いわけではなく、

  1. しっかりとリサーチできて
  2. 長期保有を続けられる

という方のみ適しています。

また、これは初心者さんでは知らないことでしょうが、PERは業種ごとに適正値があるというのも大きなポイントですよね。

前述のようにPERは10倍切ったら割安!と考えられている面がありますが、単純にPERだけでスクリーニングしてはいけないんです。

例えば双日とか丸紅とかの商社は卸売業に分類されてますが、ここのところずーっと低PERですよ。

業績は悪くないし株価も2019年3月の執筆時点では上昇トレンドです。

じゃぁ商社系はなんでもかんでも低PERのうちはいつでも買い!・・・かといったらそういうわけではないですよね。

単純に業種全体が総じて低PER体質なだけなので、商社株に低PER投資法をあてはめるのは根本から外れています。

商社株に低PERをあてはめるならいつでも買えばいいわけだし、結局の所は上昇トレンドの押し目を狙って買うわけだからただの順張りですよね。

短期売買なら低PER銘柄かは気にしなくていい

低PERだけだと足りないので高ROEも条件に入れよう!とか色々言われますが、私が短期売買する時は正直ほとんど気にしていません。

ここ最近はかなり中長期売買が楽しくなってきましたが、以前はバリュエーション(PERやROE)を無視したデイや短期スイングばかり。

短期売買は低PERかどうかあまり気にせず、むしろ高PERなものが多いかもしれません。

じゃぁ結局何を見ているかというと、チャートです。

もっと言えばチャートから資金流入が見込めるかどうかを見ている、これに尽きます。

もちろん適度なPERであることに越したことはないのですが、それにしても

  1. 底値圏で強い買いエネルギーが確認できているか
  2. それにより反転上昇チャートに変化し始めているか

といったことは確認します。

その上でさらに低PERとか高ROEとかが条件に乗っかっていたら良いですねという感じ。

短期売買では日々銘柄リスト内を入れ替えながらトレードして、地合い悪化ですぐキャッシュ比率を高めたいわけです。

そこにおいて低PERなんてのは二の次で、資金が入ってくるうちは置いておいて抜けたら引き上げることの繰り返しではないでしょうか。

低PERと高ROEは長期投資で組み合わせる

ただし、低PERを活用するとリターンが狙える方法があります。それが比較的長めの時間軸を想定した売買ですね。

例えば

  1. 高配当株
  2. 業績安定
  3. 連続増配

などの長期投資家に気に入られる要素を持ちつつ低PERになっている大型株などを安値圏で拾っておくわけです。

また、低PERには高ROE条件を追加するという話を聞きますが、あれは企業の収益性を考えなさいということでしょう。

高ROEならなんでも良いわけではないですが、割安なだけでなく企業に稼ぐ力がないとダメという意味ですね。

確かに、割安で収益性のある中大型株を長期的に握っているだけでそれなりのリターンが見込めます。

適正値に戻るまでの間も配当がもらえますし、時価総額が大きければ比較的ゆるやかに動くので買い増しもしやすいです。

ただし、前述のようにしっかり握っていられるかはあなた次第で、ちゃんと安いところで買う必要はあります。

低PERかつ高ROE銘柄はじっくりとリターンを見込みたい方には向いているでしょう。

まとめ

いかがでしたか?今回は低PER投資についてお話しました。

あくまで私見なので、低PERでうまくいっている方はこの記事を無視していただいて構いません。

みんなそれぞれ適応するスタイルがありますし、好きな株もあるでしょう。

ただ、初心者さんかつ短期売買をやりたいのであれば、まずは成長株投資や材料株投資に興味を持ってください。

絶対その方がうまくいきます。

例えばその時期に話題になっている事柄に関連している株を狙って、少しだけ資金を入れる。

そしてその話題がどう動いて、それに合わせて株価がどう変化していくのか?

これがまず考えてもらいたいことですね。

低PER投資をやろうか悩んでいる方は長期時間軸や握力を意識しつつ、高ROEなど収益性にも着目してみてください。

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