前回記事は「安値高値は株やFXにおいて超重要概念であることをチャート解説!」でした。
どうも、ひげづら(@higedura24)です。
みなさんは株価が高値更新をして新高値をつけるときの値動きについてイメージしたことはありますか?
特にデイトレのときに見られる兆候ですが、高値更新をするときの値動きというものはあります。
厳密に言うと、高値をつけようと頑張っている状態というか出来高が盛り上がらなければいけないタイミングというか・・・この記事ではそんな部分について簡単ではありますが解説を入れてみました。
ブレイクを主軸にしている方は参考になる内容かと思います。どうぞご覧くださいませ。
高値更新に必要なもの
高値更新に必要なものはなんだと思いますか?
高値更新、すなわち新高値をつけるときに必要なものは
出来高
です。これは高値更新していくためにはそれなりのエネルギーが必要だからですね。
高値更新していけるかなぁ?と意識するときというのは少なからず「抵抗」を感じるときです。
ある程度上昇してきて高値でもみ合い始めたとか、ある価格で跳ね返されることが多いとか
あれ?ここで値動きが止まったぞ?
という感覚が出てくることが多いということ。その抵抗を突破していくにはそれなりの出来高が欲しいんです。
買うぞ!というエネルギーが出来高に表れていないと高値突破してもすぐに押し負けることもしばしばあります。
高値更新したがっているチャート例
では実際にどのようなチャートを言うのか実例を見てみましょう。こちらをご覧ください。
これは下降トレンドで安値を固めて、出来高を伴って反発している状態のチャートです。
このチャートのポイントは
- 長期線に差し掛かるタイミング
- 5000円の節目という強い抵抗がすぐ上に控えている
- 爆発的な出来高で長期線を超えた
ということでしょう。一般に抵抗を受けやすいものとして
- 節目(特に500円や1000円刻みの強い節目)
- 直近高値
- 移動平均線(上位時間軸ほど影響が強い)
があります。上記の日足を見ると一見して移動平均線しか関わっていないように感じますか?
しかし長期線に差し掛かっている大陽線を5分足で見てみると・・・
こんな感じで内部的にはすべての要素が意識されていることがわかります。日中チャートの流れは
- 寄り付きの大陽線では日足長期線である4863円が影響して高値がついている
- そこから浅めの押し目を形成してからA部分で出来高増加。日足長期線突破。
- 長期線突破だが4900円の節目で抵抗。日足長期線のブレイクラインまで押すが、B部分で再度出来高増加。
- ブレイクしたが11:20に4970円で高値をつけて押し始める。
- C部分では中期線を支えに出来高増加。中期線を割らないように買い支え?
- 結局中期線は割り込むが、B部分で突破した4900円の節目で支え。
- D部分では日中で最も出来高が盛り上がる。しかし直近高値である4970円付近で抵抗を受ける。
- 日中最高値の4975円は5000円の節目とわずか25円の差。
というものですね。全ての目印を取っ払うと・・・
こんな感じでなにも感じられませんが、高値部分と出来高に着目するとストーリーが見えてきます。
このように日中チャートを監視しながら
- 日足抵抗帯から影響を受けていたり、日中に形成されたブレイクラインや高値からも影響を受けながら値動きしている
- 抵抗を突破するときは出来高が塊で盛り上がる必要がある
ということを意識するのは重要なことです。
違う例を見てみましょう。
こちらも日足の安値から反発して移動平均線に差し掛かったチャートです。このチャートは、直近値動きと比較して出来高が物足りない感じがしませんか?
では日中値動きを見てみましょう。
日足で差し掛かった中期線の位置は773円です。日中値動きでは10時過ぎにA部分で差し掛かってますね。
A部分の出来高を見てみると高値突破後に出来高は減少傾向にあります。ポジションを持っていたとしても、同じような価格帯で耐えているのでロスカットにはならなそうです。
しかし耐えているうちにB部分で日中の中期線に差し掛かりました。このときには日足中期線よりも下にいるので、日中の中期線を支えに出来高が盛り上がって欲しいなと感じます。
しかしB部分で日中中期線に当たっても出来高が全然盛り上がらず。そのまま773円付近でウヨウヨする展開に。
出来高水準が下がってきたことで、A部分のウヨウヨより少し価格帯が下がっていることもポイントですね。
C部分部分でも少し出来高が盛り上がろうとしますが結局続かず。大引けには770円も割り込んでしまっています。
ポイントは
- A部分の高値ヨコヨコかつ出来高減少は中期線を待ちながら売り圧力を消化しているようにも見える。しかし中期線がきても出来高が増加しなかった。
- BおよびC部分は日足中期線付近での推移だったが出来高が増加せずに突破できていない。
- 日中通して出来高が盛り上がらずにダラダラと下げている展開である。
ということでしょう。ちなみにA部分ではトンカチや陰線が頻発しているので、弱り始めているなとイメージすることも十分に可能です。
もうひとつだけ違う例を見てみます。
こちらも日足長期線に差し掛かっているチャートです。出来高は直近推移で比較しても多い方ですね。では日中値動きを見てみましょう。
寄り付きから高く始まり、A部分で順調に値を伸ばして日足長期線付近まできました。
一度わずかに押しますが、B部分ではAの上昇時よりも出来高水準が頭一つ分くらい上がっていることがわかります。そのおかげで日足長期線をブレイクです。
C部分では出来高水準がA部分に戻った感じがします。そのためAの高値付近まで値が落ちる場面がありますが、ブレイクラインに支えられている印象。
結局、大引けまでBの直近高値とAの直近高値の間でボックス推移しています。
このように一つ上の価格帯に行くにはより大きな出来高水準が必要で、出来高が減ってくると価格を維持できなくなる傾向があります。
C部分ではA部分より出来高が少ない場面もあり、もっと価格が落ちてもおかしくはないですがブレイクラインが効いているのかもしれませんね。
高値突破で大事なこと
3例ほど見てみていかがですか?今回はわかりやすく日足移動平均線で抵抗を受けているチャートを選びました。
高値は売り圧力が出てきた価格帯で形成するものなので、前述したようなものから抵抗を受けてどこでもできます。
しかし、高値や高値目安となる部分で重要なことは
- 日足高値や移動平均線が日中足の抵抗として影響している
- 高値突破では出来高が盛り上がってくれないとだめ
- 高値更新がうまくいく場合は、日足ベースで確認しても出来高が十分に増加しているケースが多い
- ブレイクを連発していくには出来高水準を上げていかなければならない
- 出来高が減ってくると段々と高値維持できなくなる傾向
- 日足でも日中足でも一度突破した高値ラインはサポートとなりやすい
ということです。
節目・直近高値・移動平均線をよく見ながら高値ができそうなところを探り、そこを突破していきそうか考えていくことがミソということ。
なお、それ以外でも買い手が利確したがってきたら高値形成の可能性があります。売りたがっている雰囲気はローソク足に出ますのでこちらの記事を参考に察知してください。
まとめ
いかがでしたか?今回は高値更新時の値動きや新高値をつける上でのポイントを解説しました。
高値を突破していきそうかを探れると必然的に利益を伸ばすことにつながります。ぜひこの記事を参考に考察してみてくださいね。
次の安値高値に関する記事は「利益確定目安!日足高値が影響した例から手仕舞いメリットを考察!」です。
それではまた!