どうも、ひげづら(@higedura24)です。
株式投資を行う上で、どんな企業に大事な資金を投入するのかは非常に悩ましい問題ですよね。
また、どの株を買うにせよ将来的に業績が伸びていってくれそうな企業に投資していきたいと考えるのが普通でしょう。
将来的な業績という観点で考えた時、経営の効率性や利益率は重要な点です。
そこでこの記事では「売上高営業利益率」という考え方を紹介します。
売上高営業利益率は、企業における「本業の効率性」を表してくれるものですので知っておいて損はないはずです。
なお、この記事を書くにあたり以下の記事を参照しました。
<外部参照リンク>
売上高営業利益率(うりあげだかえいぎょうりえきりつ)とは – コトバンク
売上高営業利益率は経営効率を表してくれる指標
企業が計上する利益の種類として
- 売上高
- 営業利益
があります。これらはその企業の「本業(メイン事業)」における売上とその利益を表す言葉です。
そして売上高営業利益率とは「売り上げたお金のうち、どれくらいが利益として残ったのか」ということを教えてくれています。
これを計算式で表すと、
売上高営業利益率(%)=営業利益÷売上高×100
となりますね。ここで重要なのは営業利益が
- 売上原価
- 一般販管費
を引いて計算されていることでしょう。つまり、商品を作るための原価やそれを販売したり管理するためのお金を引いた儲けを計算しているということ。
そんな営業利益を計算式に用いている売上高営業利益率もまた諸費用を抜いて計算されているとわかりますよね。
売上高営業利益率は本業に関する効率性を表し、当然数字が大きいほど効率的にお金を生み出していると考えられます。
株式投資では本業の成績が年々伸びていき、着実に事業が拡大していく企業に投資する必要があります。
効率的に事業を行っている企業の株を買いたければこういった指標を活用していくと良いですね。
売上高営業利益率は業種間で差があるので注意
売上高営業利益率は数字が大きければ大きいほど良い指標ですが、業種間で大きく差があるため一概に比較することはできません。
2019年5月時点で東証一部の有名企業における売上高営業利益率を比較してみても、
- トヨタ自動車:8.16%
- 楽天:15.47%
- 富士フィルム:8.63%
- 資生堂:9.9%
- リクルート:8.82%
- 大和ハウス:9.14%
- セブン&アイ:6.06%
- エーザイ:12.87%
- オリエンタルランド:24.6%
- 小松製作所:14.6%
- 伊藤忠商事:3.12%
- オリックス:13.53%
- NTT:14.26%
- ファーストリテイリング:11.09%
- 住友不動産:21.68%
と株価や時価総額に関係なくバラバラです。
一般的な目安としては5~10%が優良ですが、事業効率がなるべく良い業種や企業に投資したいのであれば10%以上が好ましいですね。
各業種別の全体的な売上高や利益の状況を知りたい場合は経済産業省が実施している企業活動基本調査の結果を見ることがおすすめです。
こちらの外部参照リンクから統計データの確認ができます。
こういった統計データを活用して
- 効率が良い業種はどんなものか
- 現状で利益が出ている業種はどこか
といったことを調べると良いですね。
ただし、本業の効率が良くても負債が大きくなりがちな業種もあります。株を買うかどうかの投資判断は総合的に行いましょう。
売上高経常利益率も同様に考えられる
売上高営業利益率に類似した指標として「売上高経常利益率」という指標もあります。
これは売上高営業利益率の計算式における営業利益を経常利益に置き換えたもの。
売上高経常利益率(%)=経常利益÷売上高×100
経常利益は営業利益に本業以外の損益を加算したものですので、売上高経常利益率は全体的な経営効率を表してくれるものと考えます。
売上高営業利益率と同様に業種間で差が出るので、経済産業省の企業活動基本調査などを参考にすると良いですね。
まとめ
いかがでしたか?今回は企業の本業における効率性を表す指標として「売上高営業利益率」を解説しました。
株式投資において事業効率は重要な点ですので、こういった指標を参考に投資先を判断するヒントにしてみてはいかがでしょうか。
ただしどの株を買うのかは総合的な判断が必要です。企業の財務的な安全性なども加味すると良いですね。
関連記事には
がありますのでご参考ください。それではまた!