どうも、ひげづら(@higedura24)です。
株式投資で最もパフォーマンスに直結するのは手数料ですよね。
手数料というものは確定的な要素であり、あらかじめ自分でコントロールできるものでもあります。
株取引では手数料が安い証券会社を選んでおけば、それだけで利益が出やすくなるのは間違いありません。
そこで今回は、現物取引にフォーカスした場合の株取引手数料を9社で比較してみました。
顧客が多い証券会社はもちろん、マイナーな証券会社も含めて手数料で一番優れているのはどこかまとめましたのでご参考ください。
株の手数料比較の前に
株取引の手数料比較をする前に、現代における現物手数料体系について簡単に解説します。
現代の株取引では以下ふたつの手数料体系があるのはご存知でしょうか?
- ワンショット制:1回あたりの約定代金ごとに手数料が設定される
- 定額制:1日あたりの約定金額合計で手数料が設定される
大きく分けるとこのふたつで、証券会社によってはオプション的に
- 約定金額が5000万を超えると大口扱いで優遇
- シニア割や女性割で割引
- ポイントバックで手数料還元
など付加価値がついてきます。
ふたつの手数料体系のうち、代表的なのはワンショット制ですね。
毎回の約定代金によって手数料が設定されており、約定金額が高くなるほど手数料も増していきます。
多くの方は兼業投資家として株式売買を行っているので、このワンショット制を活用しているのではないでしょうか。
- 1日に数回程度の約定
- 1回あたりの約定金額も小さめ
- 保有期間が数日や数週間
という場合であればワンショット制のメリットは大きいです。
ただし、株式投資の資金が大きくなってくると分割回数も必然的に増え、定額制のメリットが大きくなる場合も出てきます。
定額制では毎回の約定金額ではなく、1日に合計いくら売買したのかによって手数料が変化する仕組みです。
一般的には資金が大きくて、一日に何度も細かい売買を繰り返す方にメリットが大きい特徴があります。
証券会社によっては1日に20万円以内の約定であれば何度売買しても手数料が0円になるなど、定額制に違ったメリットを付与している会社もありますよ。
後述する比較表を見ていただければすぐにわかりますが、ワンショットも定額制も証券会社によって大きく異なっています。
ご自身の投資スタイルや、資金額を考慮して最適な証券会社を見つけましょう。
月に20回取引を行ったとして、1年間で240回です。
手数料が300円違えば年間で72000円ですから、手数料をあなどってはいけません。
少資金の方は手数料だけで資金の何分の1か食われてしまうことも珍しくありませんよ。
株の現物手数料比較!一番安い証券会社はここだ!
株の手数料体系がわかったところで、条件別に手数料を比較してみましょう。
今回比較対象としたのは
の9つの証券会社です。
その他にも証券会社はありますが、有名所を抑えつつ手数料にメリットがある証券会社を集めた結果ですのでご了承ください。
株の現物手数料比較!ワンショット制で安い証券会社はここ!
ではまずワンショット制の比較表からです。
今回の表では初心者さんの約定金額を大体網羅しているであろう10~300万円の手数料で比較を行いました。
300万を超えてくると、あとは定額で追加されたり特定の計算式が適用されることが多いです。
そのため300万円までの範囲で手数料を比較しておけば、証券会社全体としての傾向がほぼわかると考えています。
ワンショット制の比較表を見て、単純な手数料だけで考えると
と、この3社がぶっちぎりで安いですね。「むさし証券 VS ライブスター証券・DMM 株」で比較すると、
- 100万円までの売買であればほとんど遜色ないレベルで競いあっている
- 200万円を超えてくると差が開き、むさし証券の安さが際立つ
ということがわかります。
ちなみに、ユーザー数が業界内で多いと思われるSBI証券と楽天証券の手数料は、90~921円と少し割高に感じます。
ただ、実際にはここに1%のポイント還元が入るのでもう少しだけ安いです。
まぁ、DMM株なども手数料バックしてくれますが・・・。
大手は現物の手数料だけ考えると最初の3社に負けていますが、
- SBI証券:福岡や名古屋など地方上場銘柄や外国株に強い。IPO取り扱い数がダントツに多い。
- 楽天証券:マーケットスピード2や「いちにち信用」といった現物手数料以外の取引面で強い
という特徴がある点は忘れてはいけません。
株の現物手数料比較!定額制で安い証券会社はここ!
定額制の手数料は実施している証券会社が限られています。
むさし証券・ライブスター証券・DMM証券はワンショット制でかなりの安さを誇っているためか、そもそも定額制を実施していなかったり、そこまでの安さを感じない印象です。
比較表の結果、定額制で安い証券会社は
の2社ですね(ここに1%のポイント還元が入ってきますので実質的にはもう少し安い)。
マネックス証券は一律で2500円という珍しい料金体系です。
300万円を超えるような取引をバンバン行うのであればメリットがありますが、回数制限には注意でしょう。
個人的には、ほんとにほんとの初心者さんが定額制を活用する上で最もメリットが大きいのは岡三証券です。
なぜならば1日の約定金額が
- 現物:20万円まで
- 信用:20万円まで
の合計40万円までであれば売買手数料は0円だからです。
他社が10万円までと設定しているところを、岡三証券は現物のみでも倍の20万円、信用枠も含めると4倍まで広げています。
少資金の超初心者さんには最もメリットが大きく、手数料無料枠で練習するのも賢い手でしょう。
定額制の手数料体系を活用する場合をまとめると、一日の約定金額が
- 20万(40万)を超える:SBI証券もしくは楽天証券
- 20万(40万)を超えない:岡三証券
がおすすめです。
ちなみに、松井証券は信用口座を開設してから半年間は約定金額30万円までの現物手数料が0円になりますよ。
まだ特典をお使いになられていない方はサービスが変更されないうちにご活用ください。
ワンショット制と定額制どちらがおすすめ?
結論的にはほとんどの方はワンショット制を選んだ方がおすすめです。
定額制は岡三証券の無料枠をうまく活用していけるのなら良いですが、無料枠を気にせず売買したいのならワンショット制ですね。
カブドットコム証券のシニア割引・女子割などに注目
株取引の手数料割引で王道なのはポイント割引です。
自社グループのポイントで還元することで間接的に手数料を下げているわけですが、証券会社の中には色々な割引方法で還元してくれているところもあります。
それがカブドットコム証券で、具体的には
- シニア割引:現物の手数料を満50歳以上60歳未満で2%割引、60歳以上で4%割引
- 女子割:女性ユーザーであれば現物手数料を1%割引
- NISA割:NISA・つみたてNISA・ジュニアNISAの口座を持っていれば最大5%割引(1%から1年ごと1%追加)
- 株主推進割引:自社や三菱UFJ、KDDIなど指定の銘柄の現物手数料を最大50%割引
- 株主優待割引:保有株数と期間に応じて、現物手数料を最大15%割引
- au割引:auユーザーなら現物手数料1%割引
といった割引きサービスが用意されています。これらは組み合わせ可能で、手数料を半額にすることも可能です。
独自性のある手数料割引きサービスですので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
条件別のおすすめ証券会社
いかがでしたか?今回は現物手数料が安い証券会社を比較表にて紹介しました。
ご自身が活用している証券会社より格段に安くて驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
繰り返しますが、手数料が安くなればそれだけで確実にパフォーマンスが上がりますよ。
特にこだわりがないようであれば手数料が安い証券会社に乗り換えることをおすすめします。
条件別のおすすめ証券会社をまとめると・・・
200万円未満の売買が多く、信用取引やその他サービスも充実しててほしい人
- ライブスター証券:制度・一般信用、先物、オプションなど手数料や金利が全般的に安い。IPOも資金拘束なし。
- DMM証券:1%ポイント還元ありなので、実質的にはさらに現物手数料が安い。約定5万円までなら現物手数料50円で最安値水準。取引ツールはシンプル版と高機能版の2種類用意。
200万以上の売買が多く、現物手数料の安さのみ重視の人
- むさし証券:現物手数料の安さトップクラスかつ制度・一般信用取引の金利が安い
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もありますので、手数料がなるべく安くなるようにご検討してみてはいかがでしょうか。
それではまた!