25日移動平均線で逆張り買いするための基本的な考え方

    

どうも、ひげづら(@higedura24)です。

株式投資の世界では順張り売買ほど効率が良いと言われます。

順張りとは相場が上がっていたら買い、下がっていたら売るという売買方法です。

要は相場の流れに逆らわず売買をしましょうねという意味で、逆張りほど大きな値幅が取れない反面リスクは少なく最終的には勝ちやすいということですね。

しかし、この考え方では私のようにほとんどを買いでしか行わない人は困ってしまいます。

相場は上がる時もあれば下がる時もあって、下がっているときは何もできないからです。

そこで今回は「下げトレンドでも25日線を使って買い向かう考え方」をご紹介します。

特別な手法でもないですが、考え方としては基本的かつ間違ってはいないかなと思うのでご参考下さい。

    

下降トレンドの判断

そもそも下降トレンドの定義はなんでしょうか。一般的には移動平均線の並び順を見て、上から

  1. 長期
  2. 中期
  3. 短期

となっているときが下降トレンドという判断で良いと思います。

下降トレンドと移動平均線

上記のようなチャートでは株価が常に市場参加者の平均取得単価より下にきているので、平均的な参加者は含み損が増え続けています。

すると弱気筋が多くなり、相場も弱くなる。また、これが続くほどこの傾向は強くなるというわけですね。

25日移動平均線の意味合い

25日移動平均線は多くの投資家が使っている移動平均線の設定値で、感覚的にはこの「25」という設定値はデイトレもスイングも中長期も意識するものでしょう。

ただし、おそらく中長期目線の人にとっては中期線というよりかは短期線のイメージになりますね。

25日移動平均線は「移動平均線」ですから、これが上向きか下向きかで25日という期間の中でのトレンドを判断する意味合いがあります。

下降トレンドでも株を買い向かう考え方

基本的なことが伝わったところで本題ですが、これは至ってシンプルです。

下降トレンドでも買い向かいたい場合は「25日移動平均線が上向き推移をしている時」に買うように心がけます。

25日移動平均線が上向きで買い

例えば上記のケースでは移動平均線の並びが長期から短期という順番なので下降トレンドですね。

しかしよく見ると大きく下げて25日線との乖離率が拡大したところで自律反発が起きています(赤枠部分)。

注目したいのはこの値動きで、これが後に25日移動平均線を上向きに転じさせているわけです(黄色枠部分)。

買い向かっても良いのはこういった「25日線が上向いたタイミング」で、考え方としては

  1. 強い値動きが出たから25日移動平均線の向きが上向くかもしれないな
  2. 実際に上向いていて、なおかつ株価も25日線の上に出てきたから買ってみよう

という感じ。

細かいエントリー時期としては黄色枠内で「株価が25日移動平均線に近づいたタイミング」が理想で、次に考えるのは株価が25日線にサポートされるかどうかということでしょう。

もしサポートされれば上記のようにそのまま一緒に上がってくれやすいですし、買いもホールドしやすいと思います。

ただし、下降トレンドではすぐに25日線が下向きになることも十分考えられますから、保有時間軸としては上昇トレンドよりも短くしなければなりません。

上昇トレンドで2週間保有するのであれば、それを下降トレンドでは1週間の保有にしてみるイメージですね。

また、買い始めを「大きな反発」で感じ取ったように、売り始めは「大きな下げ」で感じ取った方が良いでしょう。

25日線が下向き始めたら・・・なんて言っていると逃げ遅れることもあるので気をつけて下さい。

上記の例ではそのまま長期線の上まで飛び出していますが、基本的にはこれはサブ的なシナリオです。

メインシナリオとしては

  1. 現状の下降トレンドが続く
  2. あわよくば下降中のわずかな上昇を25日線が上向きの時に取りたい

というもの。

「このままトレンド転換するんやでー!」と意気込むと下に連れて行かれるのでほどほどの利益で食べてしまうくらいがちょうど良いですね。

ちなみにこれらの考え方は日経平均株価にも個別株にも適用できます。

そのため「日経平均株価の25日線が上向きの時に、強い値動きをしている株を買う」という考え方も良いですよね。

相場に関係なく強い値動きをしているものは日経のトレンドなど関係ないかもしれませんが、相場が弱い時に買いたくないという人もいるのでそういった場合には役立つ考え方かと思います。

また、個別株の場合は市場からの人気度合いを考えて下さい。

人気も材料も何もないような個別株の25日移動平均線が上向いても何の魅力もないですからね。

あなたと同じようにその株を25日移動平均線で買ってみようかなと考えてくれる人が多い銘柄を選ぶことが大事です。

上向きの25日移動平均線で買いづらい例

最後に上記の考え方で買いづらい例題を見てみましょう。

上記のチャートにおける特徴は

  1. 25日移動平均線の動きが比較的緩やか
  2. 25日移動平均線の傾きが弱く強さはあまり感じない
  3. 中期線にタッチするタイミングはあるが水平に近い

というものですね。

最初に見せた例と比較すると25日移動平均線にぐいっという動きがないのでちょっと触りづらいというのが印象です。

こういったチャートではサポートが弱い可能性もあるので買いづらいかなぁと思います。

ただ、横ばいがずーっと続いて段々と移動平均線も整ってくるようなら印象も変わってくるでしょう。

では次の例です。

こちらは言うなれば買いたいけど買えなかったパターンで、

  1. 25日移動平均線がしっかりと上向きになる前に株価が中期線タッチ
  2. そこからサポートを受けて上がるが、それからは25日線に触れない

という流れで上がってしまったケースと言えます。

ほぼ直線状に上がっているので反発力が強い反面、この記事で紹介しているような考え方では買えないですね。

強い株を狙うのがセオリーではありますが、あまりに強ければ押し目がなく自分の理想的な流れとズレて上がることもあるでしょう。

こういった銘柄を買うなら押し目を待たずに飛びつかないといけないので難しいところです。

ただ上昇トレンドのジャンピングキャッチとは状況が違うのでリスクは意外に少ないのかもしれませんね。

まとめ

いかがでしたか?今回は下降トレンドでも25日移動平均線の上向きを狙って買う考え方をお伝えしました。

下げ相場で買うなら移動平均線のトレンドを見て買うのがおすすめですが、上昇トレンドよりは保有時間軸を短くしたいところです。

また、理想は25日線のサポートを狙って買うやり方ですが、値動きによっては買いづらいこともあります。

買いづらい時は無理に手を出さず、自分が望む状況のみリスクを取っていきましょう。

関連記事には

  1. 日経平均の25日移動平均線乖離率を基準に強弱を考える方法

がありますのでご参考ください。それではまた!