どうも、ひげづら(@higedura24)です。
ここ数年でインド株の成長率が素晴らしいと話題になっているのはご存知でしょうか?
インドは新興国のひとつですが、日本の株式市場と比較しても成長著しく中々魅力的です。
また、その影響は国内株式市場にも出ていて、インド関連の材料に反応する銘柄もあります。
そこで今回は
- インド株の高い成長率の理由や背景
- 国内におけるインド関連株おすすめ5選
をご紹介しました。
皆さんが良く知っている銘柄も実はインド株と深い関係があり、驚かれるのではないでしょうか。
インド株が急成長している背景とは
まずはこちらをご覧ください。
このチャートはインド株の成長を表すSENSEX指数です。
2016年から2019年9月までの範囲を表しており、その上昇率はおよそ62%とかなり高い水準ですね。
また、GDP(国内総生産)の実質成長率も・・・
外部参照リンク:CEIC|インド実質GDP成長率
この5年あまりは高い水準を維持していて、2016年には9%超えという時期もあったようです。
この2016年の大きなGDP成長率を世界の投資家から注目されたことが、インド株の上昇につながっているのでしょう。
ではなぜインドがこれほどまでの成長をすることになったのでしょうか?
インドは世界第2位の人口
世界で最も人口の多い国と言えば中国ですよね。しかし、実はその次に多い国こそインドなんです。
また、中国とインドの人口差はかなり縮まっていて、遅かれ早かれ追い抜くのではないかとも言われています。
その背景には中国の一人っ子政策などが関わっていて、インドにおける合計特殊出生率2.5人という数字からも明らかです。
この人口増加は2040年まで続くとされ、近い将来に中国を追い抜くのではないでしょうか。
ちなみに、インド人口における年齢分布は・・・
外部参照リンク:インド人口ピラミッド
図のように若年層が多い特徴があります。
すなわちこれからの未来において高い労働力を期待でき、まだ経済成長の余地があるという見方ができるわけです。
インドは世界的にも多い人口によって好調な内需を生み出す事ができ、それが経済の発展に貢献していくのでしょう。
こういった内需の強みは新興国にとって重要な要素です。
新興国では世界経済の発展によって助けられる面が大きため、外部要因に左右されやすい特徴があります。
しかし、内需が強ければ自国内での生産活動による成長が見込め、外部要因による下押しが和らぐと考えられるんです。
さらに言えば、よく働きよく消費する人口層が多いと
- 自動車
- 家電
- サービス
- 生活用品
などなど消費活動への需要も高まることになります。
モディノミクスへの期待
インド政権の主導者は2014年に現職のモディ首相に交代されました。
それまでのインド政権は内向的な性格かつ
- 税制面などでも海外企業が進出しづらい
- 財政赤字や経常赤字
が問題となっていました。
しかし、モディ首相に交代したことで
- 新しい経済政策
- 赤字に歯止めし、大きな成長を遂げられる
といった期待感が高まっている背景があります。
こういったモディ首相の経済政策は「モディノミクス」と呼ばれ、世界中の投資家や企業における思惑の根本となっているのでしょう。
実際に規制緩和や税制改革などの材料が、国内株式市場にも飛び込んできてますよね。
これらのニュースをきっかけに国内企業のインド進出が進むことになりました。
例えば「インド国内のインフラ整備」の動きは大きな要因です。
モディ政権はインフラ整備における予算をおよそ6兆ルピーまで拡大すると発表しており、その財源をもとに約8万キロの舗装道路を引くとも言っています。
この計画は2022年をめどにしているようですが、もし実現されれば
- インド内の流通促進効果
- 海外からの需要増加
などが見込めると予想されます。
そういった背景から、国内企業だけでなく海外企業もインフラ整備に向けた投資が進んでいるわけですね。
国内企業では日立製作所が高速鉄道への進出を図っています。
インド関連株おすすめ5選!
ではそんなインドに関連の深い国内株にはどのような銘柄があるのでしょうか?
インド関連株として有名なおすすめ5選をご紹介します。
スズキ
一番有名なインド関連株としてスズキを思い浮かべる方も多いはず。
スズキはインド部門として「マルチスズキ」というブランドを展開しています。
そのマルチスズキは
- SUVセグメント部門における販売シェア1位
- 乗用車シェア40%を占め、シェア1位
を獲得するほどの日系大手自動車メーカーです。
人気車種として
- ビターラ ブレッツァ
- エルティガ
- Sクロス
を展開しており、2019年8月には新型車「XL6」を発表しています。
インドにおける7月の販売台数は36%減という材料もありましたが、累計100万台の販売実績は他のメーカーを寄せ付けません。
スズキ自身も「インド市場はまだまだ長期的に伸びていくマーケット」と述べていることから、インド関連で値動きの影響を受けることは確実でしょう。
ちなみにスズキはトヨタと連携している関係なので、インドにおける「EV普及および発展」というテーマもありそうですね。
関西ペイント
インドの自動車市場に強みを持つスズキと深く関わっているのは関西ペイントです。
関西ペイントは自動車塗装なども手掛ける会社で、売上高の半分以上は海外となっています。
かなり昔からスズキと連携してきたおかげで、全体の2割以上はインドからの売り上げとなるほどに成長しました。
素材関連銘柄は中国景気の影響を受けやすい側面がありますが、関西ペイントはこういった流れから底堅い値動きを見せることも多いです。
ちなみに関西ペイントは自動車だけでなく、建築用塗料の売上高も育成中。
ユニ・チャーム
インド関連株として忘れてはいけないテーマは「高い出生率」です。
世界でも有数の赤ちゃん大国であるインドで、ユニ・チャームは紙おむつ事業を営んでいます。
2017年には紙おむつ工場が全焼するといった事件もありましたが、その後も2018年に新工場竣工など積極的に投資している状況です。
気になる紙おむつシェアですが、ユニ・チャームはアジアのトップクラスシェアという実績を持っています。
また、インドは布おむつがメインのため、まだまだこれから紙おむつの普及が進むと予想されているようです。
TOTO
インドは屋外で用を足す習慣があるのはご存知でしょうか。
衛生面はもちろん、事件の原因となるといった社会問題化しています。
そんなインドでトイレの普及活動を行っているのがTOTO。
TOTOはインド発の直営ショールームを開設するなど積極的な投資を行っていることで知られています。
まだまだ普及への道のりは長いようですが、これからの市場拡大が楽しみな分野です。
良品計画
良品計画は「無印良品」でお馴染みの企業です。
良品計画の売上高のおよそ2割は中国によるものですが、最近では中国の景気後退など懸念事項があります。
そこで良品計画が目をつけた次なる収益場こそインド市場です。
ムンバイにインド最大規模の店舗を出店したり、販売価格を抑えるなど市場育成中。
その他にもスマホアプリや商品ラインナップの拡充など販売戦略を強化している背景があります。
インド経済の発展とともに出店や販売強化が進めば、第2の中国として営業利益に貢献しそうですね。
まとめ
いかがでしたか?今回はインド関連銘柄おすすめ5選についてご紹介しました。
インド経済はまだまだ成長中で、関連株にも目が離せません。
インド関連の材料があれば、ぜひおすすめ銘柄に関係するか考えてみてはいかがでしょうか。
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