どうも、ひげづら(@higedura24)です。
日本は四季という概念がはっきりしている国ですよね。
また、夏や冬の暑さ具合や寒さ具合はその年によって違いそれによって株式市場の物色具合も変わります。
株式市場の中には、いわゆる「猛暑関連銘柄」というものがあり、それらは夏に先行して物色されることもあるわけです。
そこでこの記事では
- 猛暑の原因
- 猛暑に先回りして関連株を買う方法
- 猛暑で上がる株15例
をご紹介します。
猛暑の思惑とともに物色対象となる可能性がありますので、ぜひ覚えておいて下さいね。
猛暑で上がる株とエルニーニョ現象およびラニーニャ現象
猛暑関連銘柄は夏場に物色されるわけではありません。
「天気と株価」の記事でも書きましたが、猛暑関連銘柄に限らず株はイベントに先行して物色される傾向があるでしょう。
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これは株価の先見性や投資家達の思惑が背景にあると感じます。
では猛暑関連銘柄への思惑が発動するトリガーとはいったいどんなものでしょうか?
その代表的な関連知識として
- エルニーニョ現象
- ラニーニャ現象
が有名です。
エルニーニョ現象とラニーニャ現象とは
エルニーニョ現象とは数年に一度、特定の期間にかけて熱帯太平洋で生じる気候現象のこと。
外部参照リンク:気象庁|エルニーニョ現象/ラニーニャ現象
エルニーニョ現象が起こると
- 東風が平常時よりも弱くなり、西部に溜まっていた暖かい海水が東方へ広がる
- 東部では冷たい水の湧き上がりが弱まる
という流れになります。
そのため、結果的に太平洋赤道域の中部~東部では海面水温が平常時よりも高くなると言われているんです。
この影響で日本では【冷夏かつ暖冬】になる傾向があり、猛暑関連銘柄にとってはネガティブ材料となります。
一方、ラニーニャ現象ではエルニーニョ現象と反対のことが起こります。
すなわち、
- 東風が平常時よりも強くなり、西部に暖かい海水が厚く蓄積する
- 東部では冷たい水の湧き上がりが強くなる
という流れですね。
その影響で日本では【猛暑かつ寒冬】という傾向になるので、猛暑関連銘柄にとってはポジティブ材料となります。
エルニーニョ現象もラニーニャ現象も世界的な影響を起こす気象現象として知られており、異常気象の原因と考えられているようです。
猛暑が懸念される期間について
猛暑で上がる株を先回り買いするためには「ラニーニャ現象の発生期間」が重要ですよね。
過去の発生履歴を見てみると・・・
外部参照リンク:気象庁|エルニーニョおよびラニーニャ現象の発生期間
ラニーニャ現象は「春もしくは夏~翌年以降の春頃にかけて」という目安があるものの、発生期間は明確に予測するのが難しそうです。
とはいえ、「そうなるかもしれない」というニュースが出る可能性も十分に考えられるので、それにしたがって猛暑関連株を先回り物色することは可能でしょう。
また、そういった流れに関連して気象庁が「猛暑予測」を出すこともありますので覚えておくと良いですね。
気象庁は
- 1ヶ月予報:毎週木曜の14:30
- 3ヶ月予報:毎月25日頃の14:00
を発信しているので、猛暑予測が出るのは4~6月あたりでしょうか?
こういった本格的な夏がくる前の予報をチェックして、猛暑で上がる株を先回り買いするのもひとつの手です。
猛暑関連株はホールドすべき?
これは個人の考え方によりますが、夏前に買っても夏まで持ち続けることはあまりありません。
というのも猛暑関連銘柄は夏にかけて上がるという認識で、6月手前には手放すことも多いからです。
最近だと「2月頃の下げを狙ってシェアの高いビールメーカーを拾い、ある程度のところで利食い」という手法がハマってました。
夏はむしろ夏枯れで下げるので気を付けた方が良いでしょう。
また、季節性のアノマリーよりちゃんとした材料や業績も注意してくださいね。
猛暑で関連株が物色される理由
ところで、なぜ猛暑で上がる株が存在するのでしょうか?
それは「猛暑になれば売上高が増加するかもしれない」という思惑が猛暑関連株にあるからです。
例えば、
- 飲料水やビール、アイスクリーム
- 夏物の洋服
- レジャー施設の入場者数、レジャー用品
- 避暑、熱中症対策グッズ
など、「猛暑になればなるほど消費者の意欲が促進されそうな商品」を取り扱っている企業には追い風が吹きますよね。
猛暑上がる株はどれだろうか・・・と連想する際には「猛暑が業績向上に寄与するかどうか」が最も重要なポイントだと考えられます。
猛暑で上がる株15例
では上記をふまえて、猛暑で上がる株の具体例を15銘柄ほどご紹介します。
ちなみに猛暑関連銘柄はサマーストック銘柄とも呼ばれていますので、頭の片隅に置いておいて下さい。
ビールメーカー
まず猛暑で上がる株の代表格と言えばこれですよね。
夏が夏らしくなればなるほどビールメーカーの売上高も向上するという思惑は有名なので、
- アサヒグループHD
- キリンHD
- サントリー食品
- サッポロHD
などは要チェックです。
また、商品を卸しているビアガーデンなどの飲食店も含まれてくる可能性があるでしょう。
ちなみにビールだけでなく、
- 清涼飲料水(特にスポーツドリンク)
- アイスクリーム
- 漬け物や麺類などさっぱり食べられる食品
- 食べるラー油など夏らしいブーム食品
も売上向上の思惑があるので、値動きを見ておくと良いですね。
ちなみにアイスクリームで有名なのは、やはりサーティワンでしょう。
エアコンメーカー
猛暑になるほど需要が増す家電と言えばエアコンです。
扇風機も考えられますが、価格にかなり差がありますのでエアコンが狙い目。
エアコンメーカーは多いですが、シェア上位として有名なのは
- パナソニック
- ダイキン
- 三菱電機
- 日立
- 富士通ゼネラル
などですね。
こういったメーカーは猛暑で上がる株と言えそうです。
世界的な猛暑観測となった場合、「エアコンが主力事業かつ海外売上高が高いメーカー」は狙い目かも?
熱中症対策
猛暑になると必ず報道されるのが熱中症患者数の推移です。
したがって、猛暑関連銘柄でも熱中症対策グッズや避暑グッズを取り扱うメーカーが狙い目になります。
例えば日焼け止めや庭に取り付けるような屋根、独自の技術を取り入れた新商品など色々なものが該当するでしょう。
身近なグッズに関して言えば、
- 花王:ビオレ・ニベアの日焼け止めや汗ふき、冷シート
- 資生堂:アネッサの日焼け止めやスプレー、化粧品関係
などが思いつきやすいかと思います。
日焼け止めのシェアはビオレとニベアが上位なので、花王の方が猛暑に関連が深いかもしれません。
レジャー関連
夏が夏らしいということは「晴れる日が多い」ということです。
したがって
- レジャー施設の入場者数が増加
- レジャーグッズの売れ行きが向上
- 家庭菜園や自家栽培の促進
につながる思惑が働きやすいですよね。
そういった角度の猛暑関連銘柄としては
- オリエンタルランド
- 富士急行
- コメリ(ホームセンター関連)
- サカタのタネ(野菜・花の種など)
などが考えやすいでしょう。
レジャー関連は自分だったら夏にどんなことをして楽しみたいかを考えると、連想しやすいのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたか?今回は猛暑関連銘柄についてご紹介しました。
猛暑の原因や関連銘柄は色々ありますが、話題になる前に値動きを監視しておくことが重要です。
物色されそうな季節には猛暑関連銘柄のリストを作成し、気象予報などにも注意しておくと良いですね。
関連記事には
がありますので、ご参考下さい。それではまた!