どうも、ひげづら(@higedura24)です。
デイトレを始めたばかりの頃はただチカチカと光っているようにしか見えなかった板も、段々と「板読み術」という概念が芽生えてきますよね。
株のデイトレをやっていると目立つ売り板を見かけることはよくあって、そこをきっかけに色々なことに気づくことも多いです。
そこでこの記事は「売り板をきっかけに値動きの流れに気づけるケース」をご紹介しました。
おそらく多くの方が感じているであろうことを書いたつもりですが、あくまでこれは私の感覚であって認識に個人差はあるでしょう。
したがって板読みデイトレに関する1つの考え方として流し読みしていただければと思います。
最終的に利益が得られれば良いわけですから、そんな考えもあるのだなくらいで構いません。
板読みデイトレードと売り板の蓋
デイトレをしていると、こんな状況をよく見かけます。
簡単に言えば、
- 買い板に対して売り板が群れを成して厚い
- 100円や500円刻みの節目価格で売り注文が厚くなる
といった感じです。
板読みで注視していきたいのはこういった注文が厚い部分だと思います。
もちろん、それだけを見ていれば良い、それだけが大事ということではないです。
しかし、例えば「売り板が厚い」など注文に偏りがある部分を意識すると、色々なことに気づきやすいと感じます。
こういった売り板がやけに厚い状況を「蓋をされている」と呼び、値動きを呼んでいく上でも重要な部分となってくるはずです。
例えば、分足チャートを見た時に超えられない高値があったとしましょう。
分足チャート上では何度かその高値にトライされるものの、2回目も3回目も超えられません。
「高値を超えられない」ということは、そこで売られているということでもあります。
そう考えると、高値付近ではどのような売り状況なのかが気になりますよね。
したがって、注目されている高値に差し掛かった時の売り板を見るわけです。
その結果として、先ほどのような3~4つくらいの塊で大きな売り板が置かれている蓋があれば
- きっとこれは蓋をされているのだろう
- ここを超えていった場合、また新しい展開になるかもしれない
となんとなくではありますが、値動きのヒントを貰えることでしょう。
ここで言うところの新しい展開とは
- ブレイクアウトしたことでさらなる高値へ進む
- ブレイクアウトを一瞬だけして、また急降下する
など色々なことが考えられます。
どちらになるかはわかりませんが、相場が動くことは確かです。
買い板と併せて保ち合いを見抜く
そんな高値が押さえ込まれたチャートをしばらく監視していると、保ち合いに気づくことがあります。
例えば・・・
このような分足チャートになった場合には一定の安値高値で保ち合いとなっている可能性を考え始めるわけです。
ここで大事なことは「下値ラインでも推測通りの買い支えが入っているのかどうか」ということでしょう。
図の赤線では冒頭で見たような売り蓋を確認したので、今度は青線に来たところで買い板を見てあげます。
例えば、下値ライン(青線)に現在株価がきてもすぐにアップティックするなど、中々そこから下には行かずにじりじりしているかを見てあげると良いですね。
上で抑えられて、下でも支えられていればそれなりに保ち合いの可能性は高まると思います。
歩み値を組み合わせればさらにわかりやすい
実際に下で支えられていそうかは、歩み値を見てあげればわかりやすいです。
例えば分足チャート上に引いたラインがあるのなら、その株価に差し掛かったところの約定状況がわかります。
- 何度も細かく買われたあと、ポンポンと株価が上がった
- 歩み値で約定が確認できているのに、買い板が減らない
- 少し大きめの売り板を食って高値を目指し始めた
など板と歩み値を組み合わせると、値動きの意思を感じることは多いです。
毎回歩み値を確認する必要はないですが、「今の何?」と感じたらささっと歩み値を見てみることは有効だと思います。
一瞬でわからなかったけれど、とんでもない約定数が記録されていることもありますからね。
アルゴは人の目で追えるようなものではありません。
売り板に蓋を見たらどこでエントリーするか
売り板や分足チャートを見ていると、なんとなく値動きのストーリーがわかってきます。
あくまで可能性なのですが、可能性が高まればどこで入ろうかなという考えになるのは至極当然のことですよね。
できれば中途半端な価格では入りたくないわけで、ここまでの例で言えば
- 下値ラインに差し掛かったタイミング(青線での買い支え)
- 上値の蓋が食われ始める直前(赤線突破狙い)
のどちらかでエントリーすることになるでしょう。
個人的には下値ラインでエントリーする方が好きで、その理由は選択肢が多いからです。
例えば・・・
こんな感じで、「推測通りの保ち合いに入っている状況の青線」で買っていたら含み益が乗りやすいですよね。
また、含み益があれば上がったところで買い増しということもできるでしょう。
もし乗り遅れて上で入るなら、保ち合いを突破する可能性が高まってきた時が良いです。
上記のチャートのように、
- 大陽線で強く反発してきた
- 板の勢いがよく、歩み値上でも積極的に成行買いされていそう
などの傾向を感じ取れれば、売り板に置かれている蓋まで食べてくる可能性があるでしょう。
もし読み通り売り蓋を食べてくれれば・・・
このようにブレイクアウトして利益が乗ることも多いです。
もちろんダマシ上げで買いを誘っているケースもありますが、同値撤退や早めのロスカットをすれば良いだけですね。
厚い売り板(蓋)におけるもうひとつの考え方
ところで、売り板が厚くなる状況にはいくつか考え方があります。
1つはここまで話してきたような、上の価格帯に進むための準備運動という考え方。
もう1つは「株価が上に戻ることをブロックする」という考え方です。
例えば、売り勢力と買い勢力がせめぎ合っている状況で、1つアップティックしては2ダウンティックしていたとします。
勢いとしてはダウンティック(売り勢力)の方が強いわけで、買い勢力としてはなんとかこれをひっくり返したいですよね。
しかし、売り勢力はひっくり返されないように(株価が上に戻っていかないように)ブロックしたい。
そこで行われるのが売り板を厚くするという方法です。
板の仕組み上、株価を上げていくには売り板が一掃されなければいけないので、売り板を厚くすることでブロックしているわけですね。
こういったケースは厚い売り板があると言っても触ってはいけないパターンではないでしょうか。
要するに流れに逆らって売買してはいけないということで、これは売り板だけ見てもわかりづらいと思います。
値動きを最初から見ていれば良いのですが、そうでないことも多々あるでしょう。
途中から値動きを観察した場合には
- 板の動き(売りと買いどちらが優勢か)
- 分足チャートのトレンド
- 歩み値のアップティックとダウンティック状況
などを確認することが大事だと思います。
まとめ
いかがでしたか?今回は売り板や蓋から値動きのストーリーを考える例をご紹介しました。
あくまで一例であって、これが全てではありません。
ただチャートや板状況から値動きの流れを考えることは、どこで買ってどこで売るかを考える上で大事なことです。
売り蓋や買い支え、チャートに歩み値などを考慮しつつ値動きを読んでいきましょう。
また、売り板が厚い意味は1つではないのでトレンドを考慮することを忘れない様にしてくださいね。
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