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歩み値の見方や読み方のテンプレ!チャートで実例解説もしていますよ!

どうも、ひげづら(@higedura24)です。

皆さんはデイトレードの際に「歩み値」を見ていますか?

歩み値は値動きの流れを考える上でヒントになるものです。板だけではわからない部分も歩み値を活用することで見えてきます。

今回はそんな歩み値の基本について解説しました。ぜひ参考にしてみて下さいね。

歩み値とは

歩み値とは

ある時刻にどんな注文が何円でどのくらい約定したのかを時系列で表したもの

です。こちらをご覧下さい。

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歩み値は3列で構成されており左から

  1. 時刻
  2. 出来高
  3. 約定値

の順に書かれています。例えば図の14:22:46であれば300株が2337円で約定したということです。

約定値が赤や緑で色分けされているのは

  1. 赤:買い注文が約定
  2. 緑:売り注文が約定
  3. 白:前と同じ注文が約定(同注文が連続した)

という意味があります。

例えば14:22:26では緑字で約定したあとに、14:22:31まで連続して白字の約定が続いていますよね。

この部分では売り注文が連続して入り、表示数量だけ約定が続いたんだなとわかるんです。

歩み値ではこういった情報をもとに現在の値動きの流れや転換点を模索することができます。

 

歩み値の見方

では歩み値から値動きの流れを推察するためにはどういったことに着目すれば良いのでしょうか。

歩み値の基本的な見方はチャートや板と照らし合わせて観察するというもの。そのため、私が歩み値を見る際には

  1. 約定時刻:チャート該当箇所
  2. 約定数:大口か小口かの確認
  3. 連続性:大口約定を起点に連続性があるか。流れや転換点。

といったポイントを上記の意味合いで確認しています。

歩み値に大きな約定数が表示されるとその方向に出来高が進む可能性があります。なぜなら大口注文の方向性に個人がついていこうとするためですね。

例えば空売りで含み益が出ている状態で、歩み値に大きな買い注文が確認されたら自分も買い戻そうとしませんか?

こういった背景から歩み値の大きな約定数は転換点となり得ますし、連続性にもつながっていくわけです。

しかし、歩み値だけを見て大きな約定かどうかを判断してはいけません

値動きには必ずストーリーや基準となるものがあります。

例えば、

  1. 板の入り具合と比較して大きいか
  2. チャート(直近出来高)を見ても大きいと感じるか

ということは重要でしょう。

歩み値で1万株の約定があったとしても、板にそれを超える注文数がごろごろあったのでは値動きに及ぼす影響は小さいですよね?

また、直近出来高に10万株のタワーがあればその部分の出来高には勝てなそうだなと感じますよね?

確かに、歩み値には値動きを左右する可能性がありますが、大事なことは現状の需給規模がどの程度なのかを認識しておくことです。

 

歩み値の見方・読み方テンプレート

では歩み値と板とチャートはどんな順番で見たら良いのでしょうか?

世の中には板や歩み値だけで値動きを当てていく方もいますが、私の場合は

  1. チャート
  2. チャート
  3. 歩み値
  4. チャート

といった具合に順繰りに読んでいきます。

基本的にはチャートがメインの観察対象です。チャートありきで板や歩み値を見て、それをもとに値動きを読み解いていきます。

例えば、寄り付き後に急騰した銘柄があったとしましょう。

その銘柄を買いで取りたい場合は押し目を待つかと思います。

チャートを確認して、ある程度出来高や値動きが落ち着いてきたな・・・と感じたら、まずは板の注文状況を確認。

そこで値動きが落ち着いた段階での注文の入り具合や注文価格のばらつき具合を見ます。

まんべんなく色々な価格に十分な注文数があるのか?

前日のチャートから流動性はどのくらい上がっていそうか?

それによってどのくらいならポジションしても良さそうかを判断するのです。

板がまばらで注文の入り具合が微妙なら

100株ずつ集めて500株くらいにしておこうかな?

とか

これなら10000株は買えそうだな

とか考えるわけですね。

もちろん、コツコツドカンを防ぐために自分の基準となるトレード規模は超えないように考えながらです。

場合によってはお小遣いを稼ぐレベルのトレードになるでしょう。

規模が決まったらまたチャートに戻ります。

チャートを観察しながら高値で押し目を示唆するようなローソク足が出ないか待ち、もし出た場合は歩み値を見ます。

板の需給に対してエッジがきいた売り約定を発見した場合、チャートの出来高なども加味しながら押し目に進んでいきそうか考察します。

もし押し目を形成していきそうだと感じたのなら監視を強め、また板を確認。

予定したトレード規模になるようにチャートを確認しながらポジションサイジングを開始します。

ポジション後に反発があれば再度歩み値を確認して、これは値動きが変わりそうな買い約定があったな!と感じればその後のホールドや利確の参考にするという流れです。

この全体の流れの中で重要なのは

  1. チャートで全体を眺めながら板や歩み値で流れや値動きの強弱を考察する
  2. 直近値動きの水準として大きな出来高なのかを判断
  3. 約定数が小さくても連続性があればそれも勢いのうち
  4. 押し目形成中に勢いが弱ってくかどうか
  5. がっつりとした出来高なら転換の可能性

というところですね。

また、板で大きな注文を確認したあとにそれがなくなったという場合。

これは歩み値や出来高でほんとうに約定したのか、アルゴでキャンセルされたのかを確認する必要があります。

昨今では個人投資家でもアルゴ注文ができる時代。

見せかけの注文だったのか、そのうちのどれくらいがどのタイミングで約定したのかは歩み値でわかります。しっかり確認しましょう。

偽の注文だった場合は反対方向に値動きする可能性もあります。

 

歩み値の勢いを読む

歩み値を見ているとだいたい以下の3パターンに大別できます。

  1. 買い上がり
  2. 売り下がり
  3. もみ合い

見たほうが早いですね。こちらをご覧ください。

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1枚目が買い上がりの状態。

2枚目が売り下がりの状態。

3枚目がもみ合いの状態。

3枚の雰囲気が全然違うのわかりますよね。具体的には

  1. 買い上がり、売り下がりでは価格の色に連続性がある
  2. 買い上がり、売り下がりでは短時間に一気に注文が入っている
  3. もみ合いでは時間の進みが遅く、注文の方向性もバラバラ

という特徴があります。買い上がりは大陽線やカラカサなど強いローソク足に、売り下がりは大陰線やトンカチなど弱いローソク足になりがちです。

また、買い上がりや売り下がりのあとはしばらく同じ方向の約定が続きがちになり、もみ合いの状態になるとローソク足が小幅になったり十字線になったりします。

チャートや板を見つつ、こういった歩み値の状態にも気を配ることでチャートや板には見えない内部変化がわかるようになってきます。

 

歩み値の見方・読み方の実例

では最後に実際のチャートと歩み値を照らし合わせてみましょう。なお、板は提示することが不可能なので割愛します。

こちらをご覧ください。

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このチャートは寄り付き後の押し目で反発するところからチャートが始まります。

そこからABCDEFの順番に値動きしていますので、そのときの歩み値を順に見てみましょう。

まずA部分。チャートでは大陽線を引いたあとの値動きを観察している状況で、押し目なのか下落が続いていくのかを判断するところです。

A部分の歩み値はこんな感じ。

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歩み値を3枚横並びにしてますので、左下から順番に見ていってください。

9:27から9:31の部分では売りが続いており、中でも9:29には800株の売り注文が確認できます。

連続している約定をひとかたまりで数えると4000株ほどの売りです。

これは直近値動きで考えたら多いので値動きが変わる可能性はあります。

ただし、チャートを確認すると全体ではそこまでの出来高ではないことがわかります。

A部分の最後では4000株の売りのあとに下落しているものの、時間の進み具合がどんどん早くなっているので約定間隔が大きくなっていることがわかります。

チャートを見てもA部分の最後は下げ止まっていて出来高も激減していますね。もしかしたら売りは着実に減っているのかもしれません。

では次にB部分を見てみましょう。

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B部分の最初から追っていくと、売りは明らかに減っています。

またB部分後半に進むと買いが多くなってきてます。チャート上でも陽線は増加傾向。

また、売りよりも買いの連続性が高い。

B部分最後には1200株約定したり連続して買われ始めています。

チャート上でも最後の陽線は出来高が増えていますので買いが戻ってきた印象。

反発を連想しませんか?

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ではC部分です。

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B部分の買いがもっと激しくなり、C部分では短時間にものすごい約定数を確認できます。全体的に赤が多く連続性もありますね。

ところどころ個人の利益確定売りが確認されますがそれを上回る買いが続いています。

ただし、C部分後半では少しずつ売りも増えていますね。上昇したことで利確売りが増えているのでしょうか。

チャート的にもこれだけ大きく上がって、利確売りも歩み値で確認し始めている状況ということは自分も利確売りをしたほうが良さそうですね、

ではD部分です。

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D部分で11:00を回ると今度は塊で売りが出始めました。時間帯的にも利益確定売りが出始めるタイミングです。

すると歩み値は買い上がりからもみ合いに近い雰囲気に変化。やがて色味が変わって後半は売り下がりの状態に移行しているのがわかります。

やはり短時間に連続して約定しているのがわかりますね。

チャートを見ると最初と最後の陰線は出来高が増えていて、陽線の出来高は減少しています。

また、D部分では中期線にタッチする場面があり、ここでどれくらい買われるかも気になるところですよね。

歩み値から考察すると中期線がある6320円付近で大きな約定や連続して買われる場面はありません。

反発はしているものの板は薄く、多少のまとまった売りで下げられてしまう可能性があるなと考えられます。

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ではE部分です。

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E部分ではまた時間の進みがゆっくりになりました。相変わらず中期線が近いですがまとまって買いが連続する場面はなし。

チャートはギャップが大きくなり流動性が落ち、中期線からうまく反発できていません。

後場が始まると多少買われてはいますが、やはり買い上がりのような勢いも連続性もありませんね。

ではF部分です。

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F部分では明らかに雰囲気が変わり売り下がりになりました。まとまった売りも連続性も確認できます。短時間に大きく約定もしています。

やはりE部分の最後の反発程度では全く意味がなかったですね。

チャートを見てもF部分の最初の連続した売りで中期線を割り込んでいることが確認でき、チャート的にも危ない場面だなと推測できます。

それ移行は下落が続き、大きく反発する場面はきませんでした。

歩み値とチャートの照らし合わせは以上です。

こんな具合でチャートを基準に値動きを追っていくのですが、ポイントとしては

  1. 各フェーズの最初と最後の変化が重要
  2. チャートの値動きが進むときに歩み値の雰囲気も変化
  3. 反発や下落の強弱がなんとなくわかる
  4. チャート出来高の内訳を覗いているイメージ
  5. 歩み値の時間軸の変化にも注目
  6. 大口や他の投資家の行動を察知して動きを合わせられる

というところでしょうか。歩み値はチャート内出来高の内訳がわかる唯一のものです。

大きな出来高でも小さな出来高でも、中で何が起きているのか確認しながらチャートを観察すると非常に興味深いですよ。

 

まとめ

いかがでしたか?今回は歩み値の見方・読み方について解説しました。

慣れてくればなんでもないのですが、慣れるまでは雰囲気を掴むのが大変かもしれません。これを機会にチャートや板と合わせて観察してみてはいかがでしょうか?

それではまた!

 

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