どうも、ひげづら(@higedura24)です。
2019年11月18日にZHD(ヤフー)とLINEの経営統合が基本合意となったことが発表されました。
この材料は前週末に出た材料が事実として約束されましたよ、という内容です。
この材料は注目度が高く、非常に大きな資金が流入することが予想できますのでデイトレ銘柄として採用した方も多いでしょう。
今回はそんなZHD(ヤフー)の後場にて起きた値動きを題材に、どんな流れを感じたかをお話します。
ほんの45分ほどの出来事でしたが、非常に面白い値動きで勉強になりました。
ZHD(ヤフー)の後場開始後の板読み
まず簡単にチャートを見てみましょう。
簡単に流れを言うと、
- 前場寄り付きからは下げ基調が強かった
- 経営統合の材料が事実になったので、後場開始からどうなるか一応気にしていた
- 後場開始後の板状況からは株価が反発していきそうだと感じた
- スキャルピング目線で上げを取れたら良いなという考え
- 実際に、45分で5円ほど上昇(その後は失速)
という感じですね。
この流れの中で最大のポイントだったのは「425円の100万株超の蓋を突破するかどうか」ということでした。
残念ながら板のスクショはないですが、歩み値でなんとなく推移がわかるはずです。
全部を説明していくのはしんどいので、ポイントを絞って見ていきます。
後場の寄り付きから422円で異変
まず後場寄り付きは423円から開始しました。
前場引けから2円安ですね。
ここから下げていくのか、それとも持ち直して前場寄り値を目指すのかがまず大きな流れです(私の中では)。
後場寄り付きからはすぐ423円と424円で上下を繰り返したあと、421円まで落ちました。
しかし、そのすぐあとに・・・
422円にアップティックしたあとにまとまった買いが入りました。
ここで「あれ?」と思い、もしかしたら上に進むかもしれないと思ったわけです。
もちろん歩み値だけ見ていたのではなく、板を見ていてなんとなく・・・という感じもありますが。
422円のあと買い優勢になった?
その後は421円に一瞬落ちたのですが、即座に422円が買われて、しかも423円にまでアップティックしました。
ここで考えるのは、「もしこの後に422円に落ちてもすぐ423円が買われるようなら上方向の流れかもしれない」ということです。
歩み値を見てわかるように、結果的にはすぐ423円が買われる流れとなりました。
ちなみにこの間はほんの数秒のお話で、自分でもたぶんこんなことを考えたくらいにしか覚えていません・・・。
423円で大きな買いが入る
そのあとは結構わかりやすくて、423円や424円で積極的な買いが見られました。
もはや完全に上方向で、この時というかそのかなり前から見えていた「425円の100万株の売り板」を目指している流れが明白でしたね。
ちなみに425円の板状況はスクショできていませんが、Twitterでちょろっとつぶやいたので見れた方もいらっしゃるかもしれません。
424円と425円を行き来したあとに425円を喰い破る
歩み値は載せませんが、その後は424円と425円を5分くらい何度も行き来しています。
もし425円を突破すればそこから数円は上がると考えられ、そこには425円とか424円で空売りを入れていた人の損切りも含まれているでしょう。
どれくらい上がるのか、どれくらい勢いがつくのか、それが維持されるのかは実際にことが起きないとわかりませんが、おそらくそうなるだろうというイメージです。
結果的には・・・
100万株がじわじわと減って70万株になり、最後はそれが一気に喰い破られる展開となりましたね。
歩み値では425円の売り板が食べられたということしかわかりませんが、実際に食べられたあとの板を見てみると・・・
惰性で426円の板を食べながら、425円の買い板が厚くなる動きも見られました。
この前段階の板がないのでなんとも言えませんが、買い板はもっと薄かったんですよ。
それなのに425円を食べて、426円も食べて、下がらないように425円付近に買い支えが入ったと。
だからスキャ目線での相対安値は425円以上になった可能性があって、やはりもう少し上まで伸びるかもしれないなと考えられそうだなと思いました。
また、425円で100万株(4億越え)の売買があったのでそれが売りとして出てこないうちはロング継続できる?とも。
結果的にはちゃんと428円までは上がったんですが、上がるまでの勢いが思ったほどではありませんでしたね。
もっといけるだろーと考えていたのでがっかりでした。
ZHD(ヤフー)の今後の株価はどうなる?
ヤフーの日足を見てみると・・・
こんな感じで2営業日前の団子状の陽線安値付近で連続陰線ですね。
ちなみにPERは24.5で、もし現状の株価が明確に割安だと言うためには業績を持ち直していくイメージが欲しいところでしょう。
経営統合によってこんなことを目指しますよーという具体的な材料が追加で出てくれば、もう少しセンチメントも変わるんでしょうか?
また、政府からも「公正で透明性の高い競争を行って、国民の生活に対する利便性を上げるように」と釘を刺されている状況です。
独禁法のキーワードはメディアも投資家も気にしているところでしょうし、公正取引委員会が準備している新企業結合ガイドラインとの兼ね合いも不安材料ではあります。
両社の会見などをヒントにこれからの展望を探っていく状態なのかもしれません。
個人的には旬が過ぎるまでデイトレ銘柄として扱って、株価の行く末を勉強のため見ておく程度にしようかと思います。
もっと良い銘柄はあるので、余計なリスクは不要です。
外部参照リンク:日経新聞|ヤフー・LINE統合「公正な競争を」官房長官
まとめ
いかがでしたか?今回はZHD(ヤフー)の後場開始後の値動きが面白かったのでご紹介してみました。
ちなみに、このトレードではライブスター証券の歩み値フィルター機能を活用しています。
値動きが早い時は特に便利ですので、ご存知ない方は一度ご覧になってみて下さい。
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今後のZHD(ヤフー)がどうなっていくかわかりませんが、後学としてしっかりと追っていきたいところですね。
一応断っておきますが、今回書いた内容はあくまで個人の考え方であって、明確な答えや参考になるものではありません。
自分なりにそのときの値動きを考えて、実際にどう行動するかが大事です。
最終的に利益が出ればそれで良いので、独自目線で考えればそれで良いと思います。
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